夏椿

気がついたら人間に生まれていた。 そして問いが宿っていた。 そのことをずっと知りたいと…

夏椿

気がついたら人間に生まれていた。 そして問いが宿っていた。 そのことをずっと知りたいと想っていた。 free GD. ⚑ Altitude 600m

最近の記事

ときどき、見まもる。

今日は父の定期通院の日。(単なる定期検査) 高齢の親が自分で運転し、健康で・自立していてくれるのはありがたい。 なんなら、帰りに重い灯油まで買ってきてくれ 生活にまつわることに気が利く人で、手前味噌だけれど非常に助かる(笑) そんな父が、なぜかニコニコしながら病院から帰ってきた。 何かあったのかと恐る恐るたずねると、、 「先生がわざわざ立ち上がってさ〜、謝りだしてびっくりしたんだよ」 「数値が基準から2だけ多くて、先生が薬増やしますかぁと言うから  書いてくれてたやつ(

    • 『アリとキリギリス』 の、冬。

      冬至が過ぎました。 これから少しずつ明るくなっていくと想うと、何だか嬉しいですね。 いつもはこの時期、根雪になっている事の多い寒冷地に暮らしますが 今冬は、ときどき少し雪が降る程度。師走というのに、 スニーカーで散歩できるなんて、雪国らしくない冬の入口です。 ☾☽ あたたかい季節のこと、 わが家の庭に営巣する「数種のアリ」たちを観るのが好きで、菓子袋の底に残った端っこや、アイスの棒、果物の芯や皮を、残り物で申し訳ないですけど、巣の近くに置いて眺めたりします。 (庭で爪切り

      • 目にみえない富。

        仕事が終わった。 今回は不測の事態で時間に追われ、慌ただしい1ヶ月でした。 最近は山へ行き・森に入り、落ち葉が視界を埋め尽くすほど ブワァーーッと舞い散るのをひたすら眺めていたりです。 樹々はずうっと同じ場所にいますが、何想うのでしょうね。 ☽ 私はフリーランスということもあり、少し変則的な働き方をしていて 1ヶ月働き・1ヶ月休む、その1ヶ月働いた報酬で2ヶ月間生活する、 そういう暮らし方をしています。 生活費を参加させねばならない立場なのですけど(笑) 何にもできな

        • 秋の手ざわり、火の記憶。

          夏の間から雨不足でカラカラ過ぎたお山。 ようやく朝露も滴る気候になり、森も元気になってきたようです。 桂の樹の周りは、香ばしくて甘い焼き菓子のようないい~匂い、 秋がきました。 秋のはじまりって、豊かな雰囲気が満ちていて なんだかウキウキ・ワクワクしますね。 こんなに素晴らしい季節なのに… 仕事が忙しかったりしてモヤモヤするわけですが (人類共通の悩みですかね笑) 秋は短いし待ってくれない…この季節を楽しみたい… そんな気持ちでソワソワします。 そういえば先日、唐辛子の収

        ときどき、見まもる。

          Equinox 花は誰がため。

          秋分の候とは想えないほど暑い9月終盤でしたね、、 お彼岸も過ぎ行きました。 今夜は中秋の名月、そして満月。重なるのはめずらしいそうですが この2つが次に重なるのは2030年とのこと 7年後、混沌の果て、みんなどうしているでしょう。 ☽ ● 先日朝ふと思い立ち、じいちゃんが大好きだったおはぎ いっぱい作りました、40個くらいかな。 当地方では、一般的な青海苔のおはぎポジションに代わり 「あぶらえ(エゴマ)」が使われます。 青海苔と同じく、エゴマも食べた後の歯がすごいこと

          Equinox 花は誰がため。

          あの日、小林くんと天ぷら。

          まだまだ暑い日が続きますね、、 暑い…けど…家族に元気のでる美味しいものをこしらえるぞ!と 仕事前の涼しい時間を狙い、今日は天ぷらを揚げました。 揚げてるうちお腹が減ってきて、まだ朝の9時ですが、、 一人そうめんと共にお昼ご飯。 フリー&リモートは仕事の合間に家仕事も充実するのがいいところ。 ☾ ☽ 天ぷらを揚げるといつも思い出すのは、数十年前の子ども時代、 近所のアパートに住んでいた『小林くん』のこと。 昭和の終わり頃、近所にはまだ、 風呂なし・トイレ共用のアパート

          あの日、小林くんと天ぷら。

          夏の宙に浮かぶ、球体アナロジー。

          大暑を過ぎ、猛烈な暑さに包まれる日本ですね、、、 皆さま暑中お見舞い申し上げます。 小暑の候に書きかけのnote、夕立ちの涼しさに助けられ書き終えてみます。 - - - 暦は小暑、標高500m以上の当地は他の地域に比べ少し季節がゆっくり。 7月7日、梅の実をやっと収穫しました。 自給用に借りている畑は広大な森がセットなのですが(しかも格安…)、大家さんからは「材木を切りだして売ったりしなければ好きにしていいよ笑」と言われています。そんな広大なお山で、草に埋もれ・忘れられ

          夏の宙に浮かぶ、球体アナロジー。

          『しょう油値上げします』 そして、そのあとのこと。

          お向かいの家で1人暮らしをしていたおじいさん。 もう十数年前に亡くなり、ずっと空き家状態でした。 棟続きの建物が解体になったので、親族の方がやっと整理を決心され、木造2階建の空っぽだった巨大な家は、ほんの数日のうち、たった3人の作業員さんだけで、ガシャン…と解体されました。 建物が建っていた頃は巨大に感じた敷地も、更地になると驚くほど狭く感じるのが不思議です。 それにしても最近のモノの値上げは凄いですよね。 食品に限らず、ホームセンターなどで木材の値段を見ると、いつぞや購入

          『しょう油値上げします』 そして、そのあとのこと。

          春の野を食む、食卓は草、草、草。

          春分をとっくにすぎ、4月2日というのに、私の住む標高500m以上の町の朝は、まだうっすらと白く霜が降りるような気候です。 でも、ようやく桜は少し蕾をひらきはじめ、野山にも新芽の緑が鮮やかに湧き立つ様になりました。 春といえば、田舎では山菜シーズンの到来! まだまだ寒いのでワラビやコンテツといった本格的山菜にはもう少し時間が必要ですが、まず春いちばんに食べたくなるのは、ひとけのない・犬も散歩しないような山で採取する「フツーのやわらかな草」。 ↓まずはヨモギ。春先のヨモギは本

          春の野を食む、食卓は草、草、草。

          猪肉と散髪と、満月の夜。

          知人が100kgもある猪を獲ったとのこと、早速「食べてみる?」という連絡をもらいました。 少し躊躇するも…昆虫食をリアルに浸透させられようとしている現状… 「そういうのよりずっとまとも!」と考え至り、分けていただくことに。 知人は山小屋に3日間通いつめ、やっと解体したそうです。 もらったお肉はかなりの量。 いわゆる獣臭を想像し、クンクンと匂いを嗅いでみるも血生臭さすらなく、しかし思いのほか分厚く切られた状態に腰が引けつつも…いちばんシンプルに「そのものの味」を確かめてみるべ

          猪肉と散髪と、満月の夜。