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子どもの一日の運動量ってどれくらい?*

【CTREE.Trunk】
子どもってすごく動くな~と思いませんか?
特に室内にいる時は、子ども達が動き回るのでお父さんお母さんは困ることもあるかもしれません。スーパーに行けば走り回るし、目を離すと目の前にいないとか。。汗

もちろん、保育園でも一緒です。ただ、違うのは家ではなく社会であることと、一人ではなく他の子がたくさんいる集団生活の場という事です。

理性がある子は割と、周りに合わせようとしますが、体を動かしたくてたまらない子はクラスの中も走り回ったりします。でも、そのままにすると他の子にぶつかって怪我につながるので、保育者や子どもと過ごす先生は試行錯誤する訳です。

だからこそ、安心できるお家では何も気にせずリラックスしてめいっぱい動こうとする子もきっといることでしょう汗

なので、私たちは考え方を転換しなくてはいけません。

【動くことは子どものお仕事】なのだと!!


6歳以上の子どもは、1日に1時間程度の運動が必要です。
とはいえ、組織だったスポーツ訓練やジムのトレーニングである必要はありません。学校の休み時間の遊びも運動時間にカウントされます。広場を走り回ったり、雪合戦などの遊びも運動に数えることができます。どんな短い運動でもカウントできるので、子どもの身体活動はすべて含まれると考えてください。

子どもが思春期に近づくと、運動量が減る傾向が見られます。もちろん、一部の子どもはスポーツクラブや授業でたくさん運動をしますが、そうでない子どもたちは、あなたや私と同じような習慣に陥りはじめます。昼は一日中デスクに座り、夜はソファに寝そべるように。

とくに3歳から5歳までの子どもは、一日を通して活動的である必要があります。新しいガイドラインでは3時間の運動を推奨しています。長い時間に思えるかもしれませんが、テレビを消してiPadを遠ざければ自然とそれくらいは運動します。
また、幼い子どもはおもちゃで遊んでいるときにも、床を這い回ったり、飛び回ったり、かなりの運動をしているものです。

https://www.lifehacker.jp/article/how-much-exercise-kids-really-need/

”特に3歳~5歳までの子どもは一日を通して活動的である必要があります”
ここがチェックポイントです!

現代の子ども達は基本的に動き足りていません。

もりのようちえんで森の中で子ども達と過ごすと、その運動量の違いを感じることができます。森の中には教室に行くまでの坂道を上る必要があり、長い階段もあれば、広ーい園庭が広がっています。
門からクラスに向かうまでもちろん距離があり、しかも徒歩が基本です。適度に整えられていない自然の中では歩くだけでもバランス感覚も必要になってきます。寒ければ走り回って遊ぶ中で体が温かくなり、ジャンバーをしまいには脱いで汗もかいて遊びます。
おもちゃはたくさんはなく、自然が遊び相手。自然にあるものをつかいながら、頭を使って見立て遊びをします。ここでもエネルギーを使う訳です。

そうやって一日過ごした子ども達は家ではどうなると思いますか?
もうくたくたです。それぐらい遊び回ってこそへとへとに疲れてよく食べてぐっすり眠るわけです。夜に何かテレビを見たり、ゲームをする余裕なんてありません。とにかく寝たいのです。

しかし、一般的な保育園はどう生活するのが基本的でしょうか。園庭がある園では子ども達は思いっきり遊びますよね*
しかし、園庭がない保育園は毎日公園まで出かけます。0~2歳も遊びが足りていないともちろんお昼寝できません。たくさん遊んだ日にはぐっすり寝ることができます。

雨の日はもう大変です。トンネルを使ったり、リトミックをしたり、階段のはいはい登りを取り入れたり、体操をしたりと、とにかく動ける活動を入れて子ども達の体力を使っていきます。
しかーし、公園に歩いていって体を動かして遊んで歩いて帰ってくる体力の使い方とは比べ物になりません。雨の日は寝つきが悪い子が多いです。

0~2歳がこうなのですから、3~6歳はもっとそうです。体を動かし足りていなくてうずうずしていますし、動かせない環境の中でイライラしているのが分かります。でも、集団生活だと中々難しい現状もあったりするのです。

森の中で子どもを見て来た経験があるので、子どもの姿を見ながら、現代の子ども達の多くは運動不足なのだなと思います。十分に動き足りていないのです。

送り迎えやどこかに行く時、ベビーカーや車に乗って移動し、体を動かさずにする遊びをすることも多いと思いますが、そうすると、子ども達の体力は有り余っています。家で中々寝れない一つの理由にもなりうると思っています。

幼稚園や保育園の先生たちは、そうやって子どもたちの発達を伸ばそうとあの手この手で努力されています。でもきっとこれは、おうちにいる時にもできないことではないのです。
お休みの日は、お母さんが食事の準備中にお父さんが子どもを公園まで連れてって遊ぶとか、家の周りを一周ランニングや散歩するとかトランポリンを用意するとか、とにかく一緒に体操やダンスを踊るとか、大きくなってきたらスイミングとか体を動かす習い事に行ったり、市民プールに子どもと一緒に行くのもいいのです*

きっと子ども達が大人になったとき、「お父さんがよく公園に連れていってくれた」「お母さんとこのプールによく行った」とかけがえのない思い出としてその体験は残ります。
忘れてしまう事も多いけれど、どこかでは覚えています。
皆さんも大人になってみてそう思いませんか?*

子どもが動き回って大人がへとへとになり、子どもの事を問題行動扱いしてしまうのではなく、どうやったら子どもの体の内側から溢れる育ちたい!動きたい!という健康的なエネルギーをくみ取って解消したあげられるか考えて実践する!がポイントです*

いつもは難しくても、あの手この手で知恵を出して考えてみて下さい*
子どもの頃は大人の模倣をよくする時期です。生まれたてのアヒルがお母さんについて回るようにです。
運動も体を動かすことも、お子さんと一緒に是非やってみて下さい*

きっとその子に合った。そして、そのご家庭に合ったユニークな運動の仕方が思いつくはずです*

フレ~!フレ~!
応援しています*

sapo⊛

幼児期運動指針:文部科学省 (mext.go.jp)
どう育てる? 子どもの体力・運動能力~0・1・2歳~ - NHK すくすく子育て情報