2021年4月の記事一覧
約束の記憶 第二章 11話
小説です。
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https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10
中島みすず、50歳。
浅倉もみじが働いていた保育園の園長であり、もう一つの顔がRプロジェクトの室長である。
宇宙の大きな転換期に、地球をサポートするために志願して転生してきた。
主な役割は次世代の子どもたちと母親の支援。
子どもたちは生まれてくる前の教育が
約束の記憶 第二章 10話
小説です。
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「どうやら、うまくいったようね」
画面の中の夕陽を眩しそうに眺めながら、中島室長がつぶやいた。
「あっあのう室長、これはどういうことでしょうか?」
今見た光景がどういうことなのか。
小坂は自分にもありえるかもしれないと思うと、聞かずにいられなかった。
「
約束の記憶 第二章 9話
小説の第二章 9話です。
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一葉ともみじは歩きながら話が尽きず、あっという間に古民家カフェに到着した。
青森で二人で行ったカフェとは、趣が違っておしゃれな雰囲気だった。
今日はカフェはお休みで、もみじは明日の準備があると言って、忙しそうに動いている。
中に入ると、発酵食
約束の記憶 第二章 8話
小説の第二章 8話です。
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とぼとぼと歩いていると後ろから声をかけられた。
「一葉さんですか?」
振り返ると、驚いた顔をしたもみじがいた。
えーえー!!
会ったらダメと言われた後で、ばったり会うとか、ないでしょ。
どんな顔をしたらいいの‥
とりあえず笑うしかない‥
約束の記憶 第二章 7話
小説の第二章 7話です。
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学が先に店を出て、一葉はしばらくぼーぜんとしていた。
学に探りを入れられて、余計な動きをするなと釘を刺されたようだった。
R空間に仕掛け人として配置された者は、元の世界に戻ったら、当人と接触してはならないという絶対の掟があった。
それはわかってい
約束の記憶 第二章 6話
小説の第二章 6話です。
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浅倉もみじは毎日が楽しくてしょうがなかった。
古民家を借りてイベントをしたり、ワークショップをしていたら、オーナーにならないかともちかけられ、古民家カフェをはじめた。
食べることもスイーツも自分で作れたけど、そこはあえて人任せにした。
以前の私は自分がやった方が早いから、全部やってしまっていた。今はなるべく分担してできるように
約束の記憶 第二章 5話
小説 第二章 5話
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学は一葉がコーヒーショップに入っていくのを見届けて、その近くまでテレポーテーションした。
「数秒で前回と同じ店が作れるとは、小坂さん仕事できるね〜」
小坂が携わるRプロジェクトでは、空間操作を許可されている。店を作ったり、道を作ったりするのは簡単にできるが、人間の記憶をいじるのがやっかいなので、新たに作った空間にいる人間は、基本ダミー
約束の記憶 第二章 4話
小説です。火曜と土曜にアップしています。
第二章 4話
岡山学は金髪、目の色は暗いグリーンで、真っ白な肌をしていた。
ぱっと見はどこの国の人かわからない。
話をするとこの世の人とは思えない。
声が男性か女性かわからないからだ。
学という名前があまりにも似合わない。
画面越しで何度も見た彼は、黒髪で黒い目で肌の色も違った。
「小坂リーダー、イケメンだからって眺めていないで、そこにかけて」