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左脳がマヒした脳科学者の行く末

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


ある博士のお話をご紹介していこうと
思っています。


私たちの苦しみは、過去のできごと
を悔んだり、まだ来ない先の事を
ああなったらどうしよう・・・
こうなったら怖い・・・
と思い煩う所から始まります。


しかし、過ぎ去ったことはいくら
悔んでみても取り返しはつきません。


未来のできごとを想像して苦しんでみた
所で、何もはじまりません。


大切なのは、過去のことは振り返らず
未来のことは神様にお任せして、
いま目の前にある課題に精一杯、
真心を込めて取り組むことです。


そのことが未来を輝かせていくことに
繋がっていくのです。


アメリカのインディアナ医科大学に
ジル・ボルト・テイラーという
女性神経解剖学者がいます。


テイラー博士はお兄さんが統合失調症
だったことで脳の働きに関心を抱くよう
になり、脳科学者の道を歩き始めます。


しかし、1996年37歳の時に脳卒中で倒れ
左脳の働きが麻痺してしまいます。


テイラー博士の言語機能や身体機能は
大きく損なわれました。しゃべることも
読むことも書くことも、過去の人生を
思い出すこともできなくなりました。


それとともに大きく変わったものが
ありました。博士の心の状態でした。


肉体的には激しい苦痛に耐えつつも
心は説明のつかない至福感で満たされて
いたそうです。


わたしは込み上げる
平和の感覚に満たされていきました。
わたしを人生の細部に結び付けていた
いつものおしゃべりの代わりに
あたり一面の平穏な幸福感に
包まれているような感じ
と表現しています。


テイラー博士がこれだけの至福感に
満たされたのは、医学的に見たら恐怖を
つかさどる脳の部位が崩れ、異常な環境
に懸念することがなくなったからだと
いわれています。


言語や記憶の機能、時間の感覚を失った
結果、テイラー博士の心の焦点はいまの
この瞬間だけにしか合わなくなりました。


高度な過去の認知能力と過去の人生から
切り離されたことで
宇宙と融合して1つになるという感覚まで
高まり、人類の平和や幸福を願うという
価値観に転換していきました。


テイラー博士は、至福感に満たされつつ
も自分にはいつまでもジッとしている暇
などないだという
もどかしさを感じるようになるのです。


そして手術やリハビリで少しずつ
身体機能を取り戻していくことを
決意します。


体が回復していくと、それまでとはまた
違う感覚が彼女を襲うようになりました。


左脳の機能が甦るにつれて
あの時ああしておけばこんなことには
ならなかったのに・・・
自分は学者なのに、
もう仕事はできないのではないかという
様々な思いが沸き起こってきたのです。


過去と未来への囚われが始まると、
それまでの至福感はどこかに消え、逆に
忘れていた人生の苦しみ、不安感が
ドッと押し寄せてきます。


博士は脳科学者だから、
そういう自分の体に起こる変化を
冷静な目で捉えていました。


過去や未来への囚われがなく、いま、
目の前にある茶碗を洗ったり、
字を書いたりパソコンを操作したりと
いったことに我を忘れて
全力投球している時がまさにそれだと
わかってくるのです。


子供たちが日が沈むのを忘れ、
遊びに熱中しているような状態にあり、
脳は至福感を得ることを体験として
掴んだのです。


逆にいまやるべきことを疎かにしたまま
理屈で言い訳をしたり、
過去や未来のことを思い煩っていると
たちまちエネルギーが低下して、
生きる事さえままならなくなると事実も
また体験として学びます。


博士は自らの回復が早かったことを
顧みながら次のように言っています。


上手く回復するためには
できないことではなく、できることに
注目するのが非常に大切です。
毎日、何かを達成できたことに
喜びながらどれほどうまくできたかに
だけ焦点を絞り続けました。
歩けるか話せるか
相手の名前を憶えていられるかは、
いちいちこだわりません。
もし、息をすることができなくても、
生きていること自体を喜べばいいのです。
母とわたしは一緒に
息を深く吸い込みました。もし転んだら
ふたたびまっすぐ立てたことを喜ぶのです。


テイラー博士が、
目の前の1つひとつのことに精一杯、
感謝の思いで取り組んでいく様子、
そばで見ながら笑顔で励ましていく
母親の様子が目に浮かぶよう。


脳卒中から8年間に及ぶリハビリを通して
博士は社会生活や仕事へのキセキの復活
を果たすのです。


もちろん、博士はここで左脳の働きを否定
しているわけではありません。


自分のやるべきことについては左脳で十分
に考え、同時に右脳の働きによる安堵感
や喜び、静寂さ、幸福感を大切にして
生きる事、つまり右脳と左脳のバランス
のとれた生き方こそが大切だと説いている
のです。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。

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