サーファー息子と二拠点生活@南房総

いのうえ さおこ/ライター 南房総⇄東京の二拠点生活をしています。プロサーファーを目指…

サーファー息子と二拠点生活@南房総

いのうえ さおこ/ライター 南房総⇄東京の二拠点生活をしています。プロサーファーを目指す高校生息子との二拠点生活をぼちぼち綴ります。https://saokoinoue.amebaownd.com/

最近の記事

#33 子育てが一段落したところで思うこと

いつの頃からか、私の子育てのモットーは「親は子どもの邪魔をしない」ってものになって、なるべくそれを守ってきたつもりです。 だけど、子どもが大きくなればなるほど、子どもは私と全く違う人間で、私は子どものことをまるで知らなかったのだ、ということに気づかされます。 小さいころに「私に似て数字は苦手なんだろう」とか、「私に似てダンスは苦手なんだろう」とか、「私にはなんてことないことだから、この子にとってもなんてことないんだろう」とか、思ってたことはだいたい的外れ。 親が見てない

    • #32 人生はサーフィンに似ている!?

      noteやってたのすっかり忘れていました!最後に書いたのが6月だったようで、だいぶご無沙汰しておりますが、ポチポチまた書いてみようと思います。南房総⇔東京二拠点生活のはずが、春以降、ほとんど南房総”一拠点”生活。この夏はお仕事がかなり忙しかったのですが、何度もボディーボードしたし、昨年以上に海辺暮らしを満喫した気がします。 今日は久しぶりに「サーフィン、興味深いなー」と思ったことがあったので、息子のサーフィンの話を書いてみます。先週末、息子が1年ぶりにサーフィン大会に出場し

      • #31 追記あり:オンラインインタビューハック

        ああ、気づけばもう3か月近く対面インタビュー取材をやっていません。 緊急事態宣言の解除を受け、社会経済活動も徐々に再開されつつありますが、対面インタビューの再開はまだ先のようです。っていうか今後は、オンラインインタビューが主流になっていくような気もしています。そのうち、インタビューといえば基本的にはオンラインで、対面インタビューの時だけ「今回はオフラインインタビューでお願いします」「えー!わざわざ行くんですね。久しぶり~」なんてことになるんじゃないかと。 だって、オンライ

        • #30 オンラインではダメかもしれないこと

          新しい日常!?を見つけてしまった南房総での一拠点生活。同じ3か月間で「オンライン打ち合わせ、オンライン取材」という新しいお仕事スタイルも見つけてしまいました。私の仕事は「インタビューした内容を原稿にまとめること」なのですが、これまで東京に行かなければできなかった打ち合わせやインタビュー取材が、3月後半以降、全てインターネットビデオ会議システム「ZOOM」になってしまったのです。 ZOOM打ち合わせ、最初のうちは「テレビ電話だ~!すご~い!」と、つながってるだけでテンション上

        #33 子育てが一段落したところで思うこと

          #29 南房総での新しい日常?

          南房総での一拠点自粛生活がもう3か月近く続いています。緊急事態宣言が出てからは、週に2-3回、スーパーや直売所へ買い物に行く以外、できるだけ人がいるところを避けるようにしていました。といっても、近所にはそもそも歩いている人がほとんどいないので、ジョギングしたり散歩したりは普通にマスク無しでやっていたし、以前と違うのは、高校生の息子が学校に行かずに家にいることと、仕事の打ち合わせや取材がZOOMでできるようになったこと位で、南房総での生活自体に大きな変化は無かったように思います

          #28 人生のほとんどがスクリーンタイムになる世界で

          昨晩、東京で在宅オンライン学習に励んでいる!?大学生の娘と電話で話した。彼女の目下の悩みは「家にいても大学から出された課題はなかなかはかどらず、気づけばスマホで延々とインスタのおすすめ動画を見続けてしまったりする」ということだ。そして、スマホを使った時間が分かる、スクリーンタイムを見ては「昨日は5時間!今日は7時間!?」と、長時間スクリーンを見続けていることに愕然とし、落ち込むのだという。分かるよ、分かる。私もそう。大好きな海のすぐそばに暮らしている息子だって、家にいる時間の

          #28 人生のほとんどがスクリーンタイムになる世界で

          #27 after coronaに大事にしたいもの

          心がざわざわする。なんとなく不安でざわざわしてふわふわしてなんだか落ち着かないこの感じは2011年の春と同じ感じだ。 少しずつ日が昇る時間が早まって、少しずつ日が沈む時間が遅くなって、ああ春が来てる、ああ春が来た、って思っていたら、あれよあれよという間に非常事態になってしまった。取材や打ち合わせなど仕事の予定は次々「ZOOMで」ということになり、東京⇔南房総の二拠点生活、のはずが、かれこれ3週間東京に行っていない。もう完全に「高校に行かないサーファー高校生との田舎暮らし」と

          #27 after coronaに大事にしたいもの

          #26 特別篇:在宅ワークの心得!?を伝授

          世界中がコロナで大変なことになっていますが、みなさま、お元気でいらっしゃいますでしょうか?学校が休校となった息子は午前3時間、昼食と昼寝を挟んで午後3時間というサーフィン漬け生活が続き、「もうサーフィンしかしたくねぇ~」と完全なサーフジャンキーになってしまいました。もう普通の高校生には戻れそうにありません(涙)。 私はというと、いくつかの打ち合わせはオンラインになりましたが、今のところ取材や打ち合わせも普通にあるので、東京と南房総を行ったり来たり。南房総では、車移動ですし、

          #26 特別篇:在宅ワークの心得!?を伝授

          #25 高校生サーファー冬の時間割

          「1年中、毎日サーフィンをしながら高校生活を送りたい」というのが都会の中学生だった息子の切なる願いでした。それを叶えるために、南房総に拠点を持ち、地元の県立高校へ進学し、母は二拠点生活を始めることになったわけですが、たとえ海の目の前に住んでいても、1年中サーフィンっていうのはなかなか厳しいんだな、ということが一冬越してみて分かりました。 やはり寒い!というのもありますが、この冬は暖冬だったせいか、たぶん、例年よりはましだったのではないかと思います。それよりも「明るい時間が短

          #25 高校生サーファー冬の時間割

          #24 もうすぐ移住1年。田舎暮らしの方が楽しくなってきた理由

          早いもので気づけば3月、昨年4月に南房総⇔東京の二拠点居住を始めたので、もうすぐ移住して1年がになります。南房総に暮らしながらも、都会のエッセンスも失わずにいたいわ!という心意気で二拠点生活を続けてきましたが、ここにきて、完全に「あー、海辺暮らしの方が楽しいかもー!」という境地に達しました。 何が楽しいって「暮らしが楽しい」ことに気づいてしまったのです。一番楽しいのは「食生活」です。近所のスーパーや直売所などを把握できたので、いつどこで何を買うといいのか、なんとなく分かるよ

          #24 もうすぐ移住1年。田舎暮らしの方が楽しくなってきた理由

          #23 イルカ救出大作戦

          海にはたくさんの生き物が暮らしています。ですが、いくら海辺に住んでいるといっても、釣りもしないし、海の生き物に出会うことはめったにありません。動くものはカニぐらい。ごくたまに、魚やウミガメが砂浜にうち上がって干からびているのに遭遇する程度です。ましてイルカなんていうものは水族館でしか見られないものだと思っていました。 ところが、1月末のある朝、水族館にいるみたいなイルカが、マンションのすぐ前の浜にうち上がっていたのです!第一発見者は息子。低気圧の影響で波が大きすぎるため、朝

          #22 悲しくも美しかった南房総の秋

          気づけば年の瀬。超大型台風の台風15号が来たのが9月10日。あたふたしているうち10月12日に大雨をもたらした台風19号が襲来。さらに翌11月には館山に住む義理の父が急逝。大変なこと悲しいことが次々と襲ってきて、その合間合間に原稿書いて、南房総と東京を行き来して…なんだかいつもフワフワして地に足のつかない日々を送っていました。 南房総、今では日常を取り戻していますが、台風15号の爪痕は各所に残っています。3か月以上経った今でもまだブルーシートのかかった屋根はあちこちに見かけ

          #22 悲しくも美しかった南房総の秋

          #21 南房総で停電になったときのこと⑤

          停電2日目、停電、断水に電波障害…。東京に家があるんだし、停電復旧するまでは東京に避難しよう。昼食を終え、私は夫と東京へ行くための準備を始めた。ところが、息子は学校いつ始まるか分からないし、サーフィンもしたいからここに残りたいと言う。「明日も学校はないだろうし、こんな時にサーフィンなんてダメでしょ。停電もすぐには復旧しないだろうから東京へ帰ろう」と言っても、首を縦に振らない。「トイレはどうするの?ごはんは?」と聞くと、「トイレは近くの公園に行く。ごはんはカップラーメンでいい」

          #21 南房総で停電になったときのこと⑤

          #20 南房総で停電になったときのこと④

          台風から2日目の朝が来た。もしかして、もしかしたらと、電気をつけてみる。やはりつかない。トイレに行き、顔を洗おうと思って洗面台に行って、蛇口をひねる。水が出ない。キッチンの水栓をひねってみる。水が出ない。断水していた。タンクの水が無くなったらトイレも流れなくなっちゃう!「断水しちゃったよ!トイレやばいよ」と息子に声をかける。 すると、息子が「iphoneがつながらなくなってる」と言う。私のアンドロイド携帯はなぜか4Gとなっていたので、充電がほとんどない私のスマホから夫にLI

          #20 南房総で停電になったときのこと④

          #19 南房総で停電になったときのこと③

          夕方6時過ぎ、どんどん暗くなる室内で、ランタンの光の下、カセットコンロで調理開始。自然解凍したご飯をフライパンで温め、お湯を沸かしてインスタントの春雨スープをつくり、メインは冷凍庫にあった餃子。それに冷蔵庫にあったキュウリと味噌を添えて、夕食のできあがり。 ★カセットコンロとランタンは災害時の必需品!カセットボンベや電池の予備も確認を! 停電中ながら、あまりいつもと変わらないような食卓だったが、日が沈むととにかく暗い。ランタンとロウソクをテーブルに置いていたのだが、全体を

          #19 南房総で停電になったときのこと③

          #18 南房総で停電になったときのこと②

          買い物に出ようと、息子と一緒に階段で1階に降りると、管理人さんの奥さまが割れた瓦の片付けをしている。「買い物に行く」と話すと、「コンビニもスーパーもドラッグストアも、お店はほぼ閉まっているみたいよ。館山の大きな店ならやってるかも」とのこと。1日中、マンションを出入りする人と会話を交わしている管理人さん家族は、いろんな人から地域の最新情報を得ているためか、情報のハブのようになっていて、マンション住民の安否はもちろん、あの道路が通行止めとか、周囲の情報にやたら詳しい。その後もいろ

          #18 南房総で停電になったときのこと②