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#29 南房総での新しい日常?

南房総での一拠点自粛生活がもう3か月近く続いています。緊急事態宣言が出てからは、週に2-3回、スーパーや直売所へ買い物に行く以外、できるだけ人がいるところを避けるようにしていました。といっても、近所にはそもそも歩いている人がほとんどいないので、ジョギングしたり散歩したりは普通にマスク無しでやっていたし、以前と違うのは、高校生の息子が学校に行かずに家にいることと、仕事の打ち合わせや取材がZOOMでできるようになったこと位で、南房総での生活自体に大きな変化は無かったように思います。

4月の初め頃は、1日何度もテレビをつけては、毎日のように増える感染者数に怯え、「これまでのような日々はもう帰ってこないんだ…」と嘆いていましたが、あまり不安になりすぎても精神衛生上良くないと気づき、だんだんとテレビを観なくなりました。5月のゴールデンウィークが過ぎると、感染者数が減ってきたためか、この状態に慣れてしまったためか、当初感じていたようなざわざわしてふわふわした感じはもう無くなってきて、むしろこれが平常運転のような感じがする時さえあるほど、一拠点自粛生活が日常になってしまいました。

なので今は、4月の初め頃ほど強く「緊急事態宣言が解除されたら、ガンガン映画に行ったり、劇場に行ったり、コンサートに行ったり、展覧会に行ったりするぞ~!」とも、「友だちと毎日飲み歩き、旅行にもバンバン行っちゃうぞ~!」とも、思わなくなりました。もちろん、いろいろやりたいことはあるし、直に会いたい人はいっぱいいるけど、週に何度も東京⇔南房総を往復したりする慌ただしい日々に戻りたい、とは思っていない自分がいます。

そんなことをしなくても、

地元スーパーで美味しい食材を買ってきて家で味わったり、

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道端に咲く小さな花の可憐な美しさに気づいたり、

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身近にいる動物たちとの出会いを楽しんだり、

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南房総に腰を落ち着けて暮らすうち、平凡な日常にも、発見があり、驚きがあり、いろんな愉しみを見つけていかれるんだな、と気づいてしまったからかもしれません。

もしかして、これが「新しい日常」ってやつなのかな?

単調な毎日ではありますが、よく考えるとBefore Coronaの二拠点生活も、忙しく動きまわっていたからといって、刺激的な毎日だったのかと言われると、そうでもなかったように思います。正直、「バタバタと予定をこなしていた」だけで、東京での生活も南房総での生活も、じっくり味わうことができていなかったような…。

もうしばらくは、南房総の「新しい日常」を味わう生活を続けたいと思っています。

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