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自分軸を取り戻すには一人旅が効果的だった話

先日、1歳と6歳の息子たちを夫に任せて、数年ぶりに一人旅に行ってきた。一泊二日のミニ旅行、大阪へ。

わたしはこの旅を通じて「自分がどうしたいのか?に沿って決めて行動する『自分軸』を取り戻すのに、一人旅ってピッタリなのでは?」と発見した。

それと同時に、これまで環境や人に合わせることが多かったのだなぁ……と気づいた。

一泊二日、予想外にも大きな発見と気づきが得られた。

せっかくなので、自分だけの発見で終わらせるのではなく、こっそりnoteでシェアしたい。

旅のきっかけは、所属しているライターコミュニティ(ライター組合)秘書部の合同オフ会が大阪で開催されるから。自分がフリーライターになれたのは、ライ組での学びが大きい。尊敬するコミュニティ運営の方々や、各地で活動する、ライターさんや編集者さん、オンライン秘書さんと会える貴重な機会だ。

ドキドキしながらも夫に相談したら、「どうぞ。行っておいで」と一言。参加申し込みをした。

いつもなら、オフ会の開催とか興味深いセミナーとかを見ても「行きたい!」と思っていても

(遠いし、子どもも小さいし、仕事も色々と忙しいからな……)

と、諦めるところだった。

目の前のタスクを早く終わらせなきゃ。
万が一、また子どもが発熱などがすると、夫に負担がかかるな。
そもそも、人見知りだし知り合いいないけれど、楽しめるのかな……。

と、心配事が色々出てきた。

だけど、

やっぱり、会いに行きたい。

久々に人と楽しくコミュニケーションを取りたい。

1人で遠出してリフレッシュしたい……!

と思い、意を決して旅に出た。

新幹線からの眺め。ワクワクした。

そんな単純な好奇心とワクワクだけで、新幹線に乗り、山口県から大阪へ。3時間程度で到着した。

「大げさだ、大したことはない」と思う人もいるかもしれないけれど、結婚して子どもが生まれると、一泊不在にするだけでも、かなりハードルが高い。あと、もともとわたしは出不精な気質でもある。

実際、以前仕事で二泊ほど県外に不在にしたら、夫や子どもたち、帰省先の義実家の親戚達が、当時流行していた感染症にかかってしまったことがあった。感染源は子ども。

当然、その後は関わった親戚も発症してしまった。

そのとき、「自分が悪かったのかな……義実家にまで迷惑かけてしまったし、行かない方がよかったのでは?」と、無意識に責めてしまい自分が不在にすることが悪いことだと感じた。

(今思うと仕方ないことなのだけれど、わたしが行かなければ義実家まで巻き込むことはなかったよなぁ……と、当時は落ち込んだ)

良かれと思って行動した結果、悪いことが起きてしまうと、人は慎重に、少しだけ後ろ向きになる。だから、年齢を重ねると人は学ぶと同時に新たなチャレンジや行動を無意識に控えてしまう傾向があるのかもしれない。

でも、だからといって。

また、起きてもないことを心配して、諦めてばかりの生き方だと、またうつ状態が再発するだろう。特に最近の自分は、何かしら無意識に諦めて妥協している気もした。

これは、いかん。

えいっ!って、自分の気持ちを優先させてみたのだ。

大阪駅、そして梅田周辺の圧倒的な人の多さにびっくりしつつも、iPhoneのGPS頼りになんとかホテルにチェックインし、オフ会の会場(居酒屋)へ。

梅田駅地下街の泉の広場。迷路みたいだった……!

GPSが変な方向をグルグルと指し、道を間違え過ぎて5分遅刻したけれど、無事に到着。「こんなに人がいるの……!?」と、あらためてびっくりしつつ、暑くて汗だくになった。

同じように遅れている人もいて、少し安心した(遅れて申し訳ありません…!)。

オンライン上では見かけたことがあるけれど、会うのは初めての方々。

「わ、本当にいるのだな!」と感動した。

(あそこにいるのは、きっとあの方かな?)
(やはり、めっちゃ素敵だなぁ)

なんて、まだ話す前から頭の中が騒がしい。

最初は緊張していたけれど、あっという間にワイワイした雰囲気に打ち解けて1次会、2次会、そして3次会へ。

今日はどこから、なぜ来たのか。
今はどんな仕事をしているのか。
どうやってフリーライターになったのか。
クライアントワークで大変なこと、苦労したこと。
家族と仕事の折り合いはどうしているのか。
営業のコツ。

……などなど、書ききれないほど色々話して、聞いて、感じたことがあるのだけれど、割愛。

初めて、リアルの近所では会えなかった、在宅で働くママさんやフリーランスの方と直接会えて、うれしかった。あと、こういう居酒屋の雰囲気が久々で懐かしい。

みなさん、何だかんだ仕事や自分の人生を楽しんでいる方々なんだな、ということがわかり、満足だ。そして、同じように県外から参加しているママさんやフリーランスの方はたくさんいた。

やっぱり、楽しんで生きている人が私は好きだし、感覚的に信頼できる。そんな人にはどんどん会いたい。

そして、素敵な場を設けてくださったライ組の運営の方々に感謝だ。

「じゃあ、また会いましょうね!」

久々のお酒と、人と気軽に話せた嬉しさと高揚感でいっぱいになりながら、夜中なのに明るい夜道を少し不思議に思い、ふわふわした気持ちで宿泊先のホテルに戻った。

「あぁ、自分のやりたいことを叶えてあげるって大切だなぁ」と実感し、やたらとそのときの夜道の風景が印象に残った。こういう感覚・感情を日ごろから増やすと、人は自分を信頼して好きになれるのだと思う。

自分が嫌いで、しんどくて、くるしい……という日々からは抜け出せると思う。かつて、自分がそうであった、あの地獄のような無気力な日々から。

次の日は、少しだけ観光。何となく気になった梅田スカイビルの空中庭園展望台に行ってみた。

展望台の真下からパシャリ。

青空と雲、ビルだらけの大阪の街。

(わー高い!!)

一面に広がるビルと空。キレイだなあ、と感動してワクワクしながら上に上がる。1人で展望台とか通常は行かない。

展望台の頂上

展望台の頂上歩いきながら、ふと「1人旅って、自分軸を取り戻す良いトレーニングになるのでは?」という言葉が、頭の中にふと降りてきた。

展望台からの景色、ビルだらけ!

親や先生が望む自分。
会社が望む対応や方向に合わせての行動。
お出かけ先は子供が遊べるところ。家族が行きたいところを優先。
家族が好きなご飯を作り、家族が嫌いなものはたとえ私が好きでも作らないことも多々。

気づけばスケジュールや予定は、その都度「誰か」や「仕事」に合わせる比率が多くなっていった。

もちろん、大切なことだし、そんなに嫌でもない。責任もあるし、当たり前なことだ。また、人と調和を取りながら行動するのは誰でもうまくできるわけではないから、自分の才能なのだと思う。

仕事だって、今は好きなことをメインにやっているし、会社に毎日通勤している頃よりかは自由にやっているじゃないか……。

そう思って、割と満足していた。

でも、長年積み重ねているそれらは、ふと現れる停滞感や虚しさ、「自信のなさ」の正体な気もした。

でも、一人旅に出ると、強制的に全部自分で決めることになる。自分で宿泊先を決め、いつどこに行きたいのかを決める。

何を自分は見たいのか、誰に会いたいのか、どこに行きたいのか。
何をやらなくて、何を優先して、いつ家に帰るのか。

それらを自分ひとりで決めることになる。優柔不断な自分には、なかなか最適な選択をするには、少しトレーニングが必要そうだ。

こんな風に、しあわせな体験もそうでない経験も、全部自分の行動の結果。

道に迷ったり、汗だくになりなったり、大勢の人の波にドキドキしながらも。1人でただ、ワクワクと好奇心を優先して参加したこと。

こうして1人で1人旅ができた事に少しだけ自信になり、そんな自分を「なんかいいじゃん、おもしろいじゃん」って、心から思えた。

自分は今何がしたいのか何を感じて誰に会いたいのか。一人旅は、自分軸を取り戻す、すごく良いトレーニングじゃないかと思った。

展望台内のカフェにて。アイスコーヒーを飲みながら、気づいたら長時間考えごとをしていた。

あなたは今、何がしたいですか。
何を感じて、誰に会いたいですか。

そんなふうに、まずは小さなことから自分にヒアリングして、叶えてあげる。自分軸を取り戻すために必要なステップだと思う。

最近、何かしら自信がない人、モヤッとすることが多い人は、試しに一人旅に行ってみるのもいいかもしれない。

わたしには、まだ一生で会いたい人がたくさんいる。

もはや、いつ何が起きるか分からない社会だ。なるべく、早く動いたほうがいい。

きちんと、自分で自分の願いを叶えてあげられた自分が、少しだけ好きになった。

また行きたいな、と思う。自分が会いたいと思った人のところや、前から行きたい場所に。

とはいえ、別に「どこに行くか」より、自分がそのときに行きたい場所や会いたい人、というのが重要だと思う。だから例えばの話、近所や県内でも構わないと思う。

心に従って動くって、案外難しい。けれど、その分自分を好きになり自信を持つには最適なのだろう。

次は関東がいいかな……なんて、これからの自分に期待し、ワクワクしてがんばる理由ができた。

片道3時間、往復6時間の場所で得たこと。

田舎の主婦が、一人旅で発見した大きな気づきだ。

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