念水庵

略称:水です。 水のように生きたいと思ってます。 会社員ですが休日は坊主です。 本気で…

念水庵

略称:水です。 水のように生きたいと思ってます。 会社員ですが休日は坊主です。 本気で参禅堂を建てます。 https://nensuian.com/

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  • シンプル仏教

    同タイトル投稿記事のまとめです。 不定期更新を予定してます。 「仏教をわかりやすく伝える」がテーマ。

  • 仏教の本質

    仏教の本質シリーズ(過去記事)のまとめです。 仏教について私なりにまるっと解説してます。 為念いずれも私見であります。 ご意見ご感想はお気軽に!

  • 出家のすすめ

    「出家のススメ」記事をまとめています。覚悟と修行の力を信じられるかどうかです。人生に向き合う力のベクトルを変えたいときにそっと読んでみてください。

  • 念水さん小僧日記

    noteに上げた念水の小僧日記をまとめました。お坊さんとしての感想が中心です。無一文から参禅堂を建てるまでの心の軌跡。出家に興味ある人必見です(笑)note記事のインデックスみたいなものです。お気軽に読んで頂ければ幸いです。志があれば、お金がなくっても寺は建ちます。これ本音です。

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お池に花を咲かせましょう。

昨年末親友に頼んで、ミニバックホー(ユンボ)で庭に池を掘ってもらいました。琵琶湖をイメージして琵琶湖の地図をみながら掘り進めていただきました。毎週その池を見に行くのが楽しみです。雪深い土地なので、明日の土曜日は雪景色かもしれません。今年は暖冬のせいか雪が少ないのです。 水は豊富で山から自然に沢水が流れ込んできます。地面を掘っただけで一時間もたたずに水がたまり、なかなか抜けません。雨の日は工事中のため地表の泥が流れ込んで濁っていますが、晴れた日には澄んできます。さっそくアカハ

    • 花ハス公園の今。

      昨日は福井県南越前町の「花ハス公園」に行きました。 この時季は花が咲いていないので見学客は私たちだけでしたが、シーズンオフならではの発見と学びがありました。 その一つは蓮台と呼ばれる種の個室がところどころに残っていて、その中にハスの種が入っていたことです。種自体は公園の隣りにある温泉の施設でも売っております。(ここの温泉もおすすめです。ついでに入浴しました) 私たちがわざわざこの時季に花ハス公園の蓮沼を見学に行ったのは、他でもありません。参禅堂の南にある池を蓮池にして花を

      • 参禅堂を建てた「ガン」

        先人の智慧(ちえ) 10年以上前のあるとき、老僧を訪ねて一対一でお話をうかがいました。 大事な話は一対一とは良く言ったものです。 「この寺を建てた方法を教えてあげよう。托鉢だけで建てた。檀家から一文も集めなんだ。古いし相当痛んでおったので。建て直そうと思たら、もう建っておった。時のたつのは速いものや。無常迅速ということや。変わるわ変わるわ」 老師は、静かにご自坊を建てた資金の調達方法について話し始めました。 「托鉢にも色々ある。あんたは若いから知らんやろうけど、日

        • 老人よ大志をいだけ!

          はじめに 「老人よ大志をいだけ」——これは申すまでもなく、かの有名なアメリカ人教育家、ウィリアム・S・クラーク博士が日本で残した言葉、「青年よ大志を抱け」に着想を得たものです。歳を重ねたからといって、夢や目標を持つことを諦める必要はありません。むしろ、豊富な経験と知識を活かして、第二の人生をより充実させるための大志を抱くことが大切です。 そもそも「老」という言葉には老いぼれ的なイメージがありますが、長老とか老師や老子または大老などのように尊敬の念が込められているのも確かな

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          マインドフルネスと坐禅の違いは?

          仏教の坐禅や瞑想とマインドフルネスとの本質的な違いと背景はじめに 現代社会で広く知られるようになった「マインドフルネス」と、古来から仏教に伝わる「瞑想」や「坐禅」は、一見似ているようでいて、その背後には深い違いが存在します。本記事では、これらのプラクティスの本質的な違いを探り、その背景にある思想や目的について考察します。 仏教の瞑想と坐禅 仏教の瞑想(メディテーション)や坐禅(ざぜん)は、心の平安や悟り(さとり)を目指すための修行法です。その目的は、煩悩(ぼんのう)を超

          マインドフルネスと坐禅の違いは?

          参禅堂の池に蓮の花を。

          池にハスの花を咲かせる方法:ハスの種から育てる手順 念水庵のウリは何と申しましても「池」であります。 もとは山田ですから「田んぼ土」が肥えております。 この土を掘って作った池に蓮の花を咲かせるのが目標の一つです。 「お寺には蓮の花がよく似合う」といったところでしょうか。 今回は、池に美しいハスの花を咲かせるために、ハスの種から育てる方法についてご紹介します。ハスの花は、その美しさと静けさで、多くの人々に愛されています。育てるのは少し手間がかかりますが、その分、咲いた時の喜

          参禅堂の池に蓮の花を。

          老子と禅は似ている。

          老子の『道徳経』と禅仏教の類似性に関する考察 はじめに 老子の『道徳経』と仏教の禅は、異なる文化と時代に根ざしているにもかかわらず、多くの共通点があります。この記事では、特に禅との類似性に焦点を当て、両者がどのようにして人間の心と生き方に関する深い洞察を提供しているかを探ります。 老子と『道徳経』の基本概念 老子は、中国の古代哲学者であり、『道徳経』は彼の教えを集約した著作です。この書物は「道」と「徳」という二つの主要な概念に焦点を当てています。「道」は宇宙の根本原理

          老子と禅は似ている。

          天長地久。

          参禅堂建方の前日に、棟木(頂部)となる母屋材に直接「天長く地久し」と墨書しました。普通は棟札を取り付けるのが習わしかと存じますが、そこは簡潔明瞭に「天地の無事長久」を祈りました。天地あってこその世界であり、人間社会であります。棟木は棟札より厚く丈夫です{笑 何にも無かったところに、こうして坐禅する場所が建ったのであります。こんなに有り難いことはありません。「天」という字は一番大きいと書きます。「地」は土也(つちなり)と書きます。天地は文字通り宇宙であり、地球そのものを表す言

          天長地久。

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          参禅堂の建方状況(5/11)

          参禅堂の建方状況(5/11)

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          本日はお陰様で参禅堂の上棟式です。 天候に恵まれ「天長地久」の吉日となりました。 写真は足場終了時のものです。 朝7時より「般若心経」読経後に作業開始致します。 出席者は13名の予定です。 工事の安全を祈願いたします。 本日の記念写真は後日投稿致します。 合掌

          本日はお陰様で参禅堂の上棟式です。 天候に恵まれ「天長地久」の吉日となりました。 写真は足場終了時のものです。 朝7時より「般若心経」読経後に作業開始致します。 出席者は13名の予定です。 工事の安全を祈願いたします。 本日の記念写真は後日投稿致します。 合掌

          行く雲、流れる水。

          修行僧のことを禅宗では「雲水」と呼びます。行雲流水の略とされています。また師をもとめて諸国を巡ることを「雲遊萍寄」ともいいます。萍は浮草のことです。 風の吹くまま。気の向くまま。 気楽なようですが、根無し草かもしれません。 そうした旅人がとある村に立ち寄ります。 風の便りに、人づてに聞いた人を訪ねて。 今日は、ほとんど「つぶやき」です。 明日は、参禅堂の建方のため今日は朝からマキノに向かっています。 (午前7時に予約投稿) 師を求めるのは修行者にとっての一大事です。

          行く雲、流れる水。

          参禅堂の木材が搬入されました!

          昨日(5/8)加工された木材が現地に到着しました。 来る5月11日(土)の建方(上棟)に向け、10日には足場を組立てますので、柱とか中に入れておくべき材木を取り込んだ状態です。 昨日この写真が棟梁から届いて気づいたのですが、裏山の草を刈っておけば良かったかなとか、小雨が降っていたんだなとか、現場が気になって仕方ありません。建方前日は有給休暇を頂いたものの、一刻もはやく現地に赴きたいと気がはやって参りました。 6年前に、この地に観音さまをお祀りしたいと発願しまして、紆余曲折

          参禅堂の木材が搬入されました!

          小説執筆前の記入シート(考)

          ネットで見つけた便利シートに書き込むだけで、作品のプロットというか、あらすじ設定がまとめられます。 セルフ・チェックシートもついてて無料です。 サポートは3,000円で受けれるというサービス。 小説家志望ならチャレンジしてもよいかも。 ちなみに私的には、ノーサンキュウでした。 いくつかのシートに書き込んでいくと、客観的にまとめられて便利なのですが、枠組みに外れた部分、つまり自分らしさを見失ってしまうような気がしました。 とにかく書き出してみるのが第一歩かもしれません。

          小説執筆前の記入シート(考)

          今日から平常運転です。 朝シャンしてラジオ体操、素振り、メダカのエサが先で、それから朝食。 小説のプロットとキャラと舞台設定ほぼ終了。 仕事中心の生活に戻るものの、今週の金曜は有給をいただくつもりです。 なにしろ残日数40日以上あります。 いざという時の貯金のようなもの。

          今日から平常運転です。 朝シャンしてラジオ体操、素振り、メダカのエサが先で、それから朝食。 小説のプロットとキャラと舞台設定ほぼ終了。 仕事中心の生活に戻るものの、今週の金曜は有給をいただくつもりです。 なにしろ残日数40日以上あります。 いざという時の貯金のようなもの。

          恋愛小説を書きたくなった3つの動機。

          なぜ急に「恋愛小説」を書きたくたったのか?自分でもようわからんので、その動機を探るべく、しばし瞑目してみました。つまり死んだように何も考えないようにしましたら、ぼや~としたものが徐々に鮮明になってきました。妄想というものは、よほど注意しないと混乱しますからね。 今日は仏教の堅い話から180度趣を変えて、俗人丸出し赤裸々な心情を吐露します。まあ年寄りの戯言ですから適当に付き合ってください。7月23日期限の「note創作大賞」が念頭にあることは確かですが{笑、言われなくても前々

          恋愛小説を書きたくなった3つの動機。

          シンプル仏教(7)般若心経

          智慧の核心の経(要旨) 観音さまは、坐禅しているときに、人間が感じる苦しみは、心が作り出しているものと気づきました。 五つの感覚(体、感情、思考、行動、意識)は、じつは一つも本当の自分ではありません。 これらはすべて変わりゆくもので永遠には続かないのです。 ですから、これらにとらわれずに生きることが大切です。 それによって心の苦しみから解放されます。 観音さまはこの真理を理解し一切の苦しみから解放されました。 大乗仏教での智慧を端的に表した「般若心経」はとても短いお

          シンプル仏教(7)般若心経