【57球目】あの失敗があったから
panasonic×noteで募集している内容です。
今日は、あの失敗があったからという内容で書いていきますね。
しかし、三陽工業には失敗という言葉はありませんので、
「あの経験があったから」になりますね。
今の三陽工業を大きく分けると
・HR事業
・ものづくり事業
・間接部門
に分かれます。
各々の部門についての自身の失敗=経験を振り返っていきます。
HR事業での失敗
リーマンショックの2年ほど前、私が入社をして間もない頃の話です。
当時、川崎重工の岐阜工場が非常に忙しい状況の中で、明石工場で取引をしている業者に岐阜を手伝ってくれないかという打診がありました。
私としては、行きたかった。ただ、とても不安があった。
まだ入って間もないですから、何が正解か分かりませんでした。
その時は、岐阜へ出ていくことはありませんでした。
その4年くらい後に岐阜へ行くことが可能になりますが、あの時に動けなかった失敗は、後のやったことがないことをやってみようという言葉にもつながっています。良い経験をさせてもらいました。
ものづくり事業での失敗
私が入社をして約16年。3つの請負職場で撤退しています。
1つ目は、物流倉庫での入庫、出荷業務。
原因は、条件設定が甘かった。
条件設定が甘く、設定工数と実工数の乖離が続きました。
現場での状況を元にお客様への改善を申し入れましたが、受け入れて頂けず、あえなく撤退。
2つ目は、樹脂部品の組立作業です。
明石近郊ではなく県外での仕事でした。
これも1つ目同様に、初期の条件設定が甘すぎました。
今ならよく分かります。どれだけ準備をしたとしても、必ず立上げ段階ではイレギュラーが発生をします。
その状況の中で、初期の詰めが甘ければ、大混乱をして当然です。
お客様先は24時間稼働かつ、ジャストインタイムで在庫を持たない状況でしたので、夜中でも走る必要がありました。
当然、その準備をしていこうとすると工数がかかります。
これもあえなく撤退。
3つ目は、最近のことです。
順調に推移していた職場ではありました。
先方からの期待も大きかった。ただ、仕事量が激減。
繁閑はあって当然ですし、仕事量の増減はありますから、そこをカバーしてなんぼやという想いで取り組みをする訳ですが、異常値といっていいくらいの落ち込みでした。
結果、赤字の連続により撤退となりました。
3つともに共通しているのは、半年以上の赤字が継続していたということです。見極めは凄く難しいですし、撤退することには勇気もいりますが、何が大切かを考えると、答えはシンプルです。
日本の製造現場を元気にする
→そこで働く人を元気にする
→そこで働く人達の人生を豊かにする
→赤字でできるのか?
できません。
お金が全てではありませんが、お金は必要です。
最低ラインを切ってしまうと、私たちのビジョンに合わなくなります。
3つとも、とても良い経験になっています。
そして赤字→黒字の職場も、もちろん存在しています。
大切なのは、現実を見つめ、そして考え行動を重ねていくこと。
スピード感を持って。
失敗が経験に変わっていきます。
間接部門
15年くらい前の話です。
当時の本社間接部門は、私と会長以外は全て女性でした。
そこに、幹部候補として1人の男性が入社をします。社労士になりたいという夢を持ち、その為に実務経験を積みたいという考えを持つ、とても立派な人でした。
が、しかし、退職したいと言い出します。勉強ができないと。
引継ぎもあるので、1ヶ月後に退職しますと言ってきましたが、私の若さもあり、そもそも幹部候補ですから、ダラダラ会社にいても仕方がない。
その日で退職となりました。
が、しかし、その人のやっていた業務がそのまま残る訳ですよ。
当時、本社には4名ほどしか社員がいません。
みんな手一杯です。
そこから始まりました。
朝は川重明石工場から始まり、工場回って高砂へ。
間に面接があったり商談があったり面談があったり。
全ての業務が終わってから始まる雇用保険や社会保険の加入喪失、マスター登録にマスター変更。
一番鮮明に覚えているのが、なんだかんだで面談終わったのが22時。
それからやりだす事務作業。
誰かに強制するつもりは全くありませんし、経営者という捉えをすると当たり前やんけ!って言われてしまいますが、1日の仕事の中で営業・製造・総務・経理という仕事に携わることができたあの時期は、私にとっての財産です。
中小企業の経営者は本気になれば、凄まじい経験ができます。
それが成長に繋がると考えてます。
サンテックという子会社の社長は、元々会社員でした。
もちろん子会社ですから守られている部分はありますが、本人はそう思ってません。子会社の社長ってスキルアップするには絶好の場所ですよね。
(⇩サンテックについては、コチラの記事を参照)
失敗は経験です。そして財産です。
大切なのは、失敗のあとの思考と行動。
失敗しない人はいません。
もしかしたら、この会社で一番失敗してきたのは私かもしれません。
当然、失敗の後は考えて行動しています。
そして、これからもそれは継続していきます。
本日もありがとうございます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!