見出し画像

【573球目】淘汰の波

昨日、11日の日本経済新聞の一面です。

中小企業に淘汰の波。
物価高や人手不足等により倒産が急増しているというそんな記事でした。
今日はそんなお話です。




上期4000件

何の数字なのか。
東京商工リサーチが発表した2023年上期の倒産件数です。
前期に比べて3割増えています。コロナ禍においての延命措置により生き延びてきた企業が事業継続できなくなっている環境がいまそこにあります。コロナ禍はとてもイレギュラーな状況でした。そのイレギュラーな状況下においては致し方ない部分はあるかもしれませんが、例えば元本猶予の返済もいずれ始まります。その時が来るまでに段取りをしておかないと大変なことになるのは当然の考え方だと思います。

ただ、この倒産件数を見るとそうでない。
厳しい環境はこれからも続いていきます。


ヒト・モノ・カネ

3つの経営資源を指して、ヒト・モノ・カネという表現をします。
人手不足は文字通りヒト、物価高や返済についてはカネですね。
この中で最も大切なものは何か。

ヒトです。

カネが無くても会社は潰れません。調達すればいいからです。
もちろん、その会社の資金調達力の限界を超えると難しいかもしれませんが、自己資金のみで運営している会社の方が少ないです。極論、資金調達を永遠に継続することが出来れば、永遠に会社は潰れません。


潰れるのは

お金が無くても会社は潰れない。
では、潰れる時はどんな時でしょうか。

人がいなくなった時です。
会社は人がいないと潰れてしまいます。

新聞紙面でも人手不足倒産と表現されていますが、目の前に仕事はある。
例えば100万円の仕事があったとしましょう。その仕事は机上の見積では70万程度で行うことができ、30万ほどの利益が残る計算になる。(ここでは原価・販管費という概念は置いておきます)。その仕事を行うために2人の人手が10日間必要になる試算も出来ています。しかしながら、人手が不足している。目の前に仕事があるのに受けることもできない。やむなくその仕事は辞退です。辞退が続くと受注ができなくなってきます。
結果として仕事量は減少していき、抱えている人数分の仕事さえも確保できなくなります。そして、会社が潰れていく。もちろん、こんな状態になってもそれを回避する方法はあります。固定費を最小にしていきながら、現在の能力分の仕事を何としても確保していく。もちろん、適正利益が確保できる状況で。


寄り添うこと

1人の社員に寄り添っていくこと。
簡単な事ではありません。成長曲線は人によって異なります。最初に成長するけれどもそれが止まってしまって伸び悩む人もいれば、なかなか成長をしていかないけれど突然その曲線が上昇していく人、本当に人それぞれです。多様性という言葉がよく出てきますが、多様性は当たり前すぎて強調することに違和感を持ちます。

70億人いれば70億通りの人格があります。
自分の子どもは自分の所有物ではなく1人の人格です。そう考えると第3者が1人の人格と認めるのはそんなに難しいことではないと思います。人と人は違って当たり前。違うことを前提に物事は考えるべきでしょうし、そんな中なので波長が合う人と巡り合った時の喜びはとても大きなものがあります。


三陽工業

三陽工業はコロナ禍こそ一旦立ち止まりましたが、企業としてはこの13年間右肩上がりの成長をしています。この流れの中で新しく仲間になった人もいれば、仲間ではなくなった人もいます。仲間ではなくなってしまった人の共通点があります。変化できないこと、そこで立ち止まってしまうこと、まだまだもっともっとという思考ができないこと、仲間を応援しないこと。

一般社員から役員までの共通点です。

生産推進グループは100%の定着を目指します。生産推進グループ以外の間接部門は健全な退職はやむを得ないと考えています。三陽工業の理解をしようとしない、その本質を分かろうとしない人は居心地が悪くなって去っていく。これは健全な状態です。
もちろん、理解してもらう為の環境創りは常にシンカをさせていきます。本質を理解してもらうために、寄り添っていきます。その上での話です。
まだまだ、これからの会社です。

もっともっとシンカしていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!