【88球目】役職(リーダー)
先日、中途採用の新入社員の研修で話をしました。
久しぶりのことだったので、少し時間オーバーしてしまいましたが、やはり楽しいですね。
新たな仲間に三陽工業のことを理解してもらう。
そして、そんな仲間たちが日本全国を駆け巡って、また仲間を増やそうとしてくれる、そんなことを考えると楽しくて仕方ありません。
今日は、役職(リーダー)についてのお話をしようと思います。
私は三陽工業に入社するまでに、2つの会社を経験しています。
その時の経験と、感じたことを書いていきます。
1つ目の会社
まず、新卒で入社した1つ目の会社。
入社すると当然、一般社員です。
その上にサブチームリーダー、チームリーダー、副支店長、支店長と役職がありました。チームリーダーまでは数字だけでの判断です。
ある一定の数字を残すと自動的に昇格しますので、そういう意味ではあまり役職という意識が強くないかもしれません。
支店長の上に統轄部長、そして役員がいました。総勢3,000名を超える大きな会社です。その佐賀支店で私は働いていました。
元々野球部にいましたから、上下関係はきっちりとしているつもりです。
人生の先輩である年長者に対しては敬意を持つ。
その意識は元々ありました。
ただ、若かったのと数字を残しているという自信から、思ったことを言っていました。全体としてそんな雰囲気があった訳ではありませんでしたが、佐賀支店を守らないといけない、佐賀支店を守るのは俺だ!くらいの気概は持っていましたね。
ある時、当時福岡支店に駐在していた役員兼統括部長から指示が降りてきました。もちろん、支店長経由です。
それに全くもって納得がいかなかった。
本来は支店長に自身の意見を言うべきなのでしょうが、気づけば役員宛に即メールしていました。
メールした数分後、役員から私宛に電話が。
佐賀支店の空気が一気にピリッとなったのを覚えています。
役員:メール見たぞ。このやり方の方が数字上がるんだよな?
私 :はい、もちろんです。責任もって上げます。
役員:わかった。ガチャ。
数分後、朝一の業務指示の撤回メールが回ってきました。
内容はともかく、当時の私はチームリーダー。
1チームリーダーの話を正直に受け止めて、よく指示を変更してくれたなと今になっては思います。
そして、責任もって佐賀支店の数字は上げました。
この時に感じた率直な想いは、「この会社の風通しはいいな」でした。
よくよく考えると3,000名の会社の役員ですからね。
何も言えなくて当たり前なのかもしれませんが、それを受け止めてくれそうな気もしてました。振り返ると良い経験になっています。
そして、数字には厳しかったですが、好き勝手動かせて頂いた。感謝です。
2つ目の会社
2つ目の会社は、新卒で入った会社と比べると規模は小さくなります。
当時の社員数は300名くらいですかね。
あくまでも比較になりますが、1つ目の会社で感じた風通しの良さはここでは感じませんでした。これは批判でもなんでもなく、たぶんそれが一般的な形なのだと思います。
私の上司には課長がいて部長がいて、役員と接する機会はほとんどなくて。部長まではとても風通しが良かった。そう感じています。
最初の会社が良すぎたのでしょう。
数字が人格の会社ですから、それ以外の煩わしいことは、あまり感じたことはありません。
ここでは直属である課長や部長、お世話になった拠点長がこれまた好きにやらせてくれました。感謝です。
理想のかたち
社長、先ほどのこの件なのですが、私はこのように考えますがいかがですか?
こういう声が私にまで届いてくることが理想です。
たまに届いてきますが、まだまだあるはずと思っています。
社長のみならず役職者にとって最も最悪な形が裸の王様。
自分だけが気づいていない、そんな状態は最悪です。
こんなことを話すと、よく「それでは統制が取れない。上司は厳しくあるべきだ」、そんな反論をされる時があるですが、そもそも、その時点で相手を信用してませんよね。良く言っている負のスパイラルに陥っていく訳ですよ。
役職は、役割です。役割によって、責任や求められる能力が異なるから収入も変わってくる訳です。
リーダーは上にいるのではありません。中心にいるべきです。
上からものを見ていると、あっち側とこっち側になってしまいます。
一度、前会長と口論になったことがありました。
ホウレンソウ。
私は情報は取りにいくべきだと考えています。
必要なホウレンソウはあってしかるべきですが、相手が必要なホウレンソウができなかった場合に怒っても何のメリットもありません。
相手がそれが必要な情報だと認識をしていなかったのか、必要だと認識していたが、報告のタイミングを逃したのか。
リーダーは、それを自分自身で取りに行く必要があります。
取りに行く動きを継続していれば、相談もしやすくなりますよね。
当社にはgambaという仕組みがあります。
この仕組みを通じて、拾える情報もあります。
1人の社員が何気なく書いた言葉が大きな成果に繋がっていく場合もあります。
リーダーとして、やるべきこと。
リーダーとしての正しい行動。
今までの社会人経験において様々な学びがありました。
その上で、三陽工業にとって必要な理想のリーダーとなれるように、日々シンカを継続していきます。
本日もありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!