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【92球目】【88球目】役職(リーダー)の補足
先日、ZADANが行われました。
ZADANとは、三陽工業社内で行われている生産推進グループ主任向けのオンライン研修です。
その中の質疑応答で、このnoteの「88球目の理解が難しい」という質問がありました(⇩88球目はコチラ)。
その時には、私としての考え方だから参考程度に理解をしてくれれば良いと回答をしましたが、参考程度に理解するにも、その理解を深める必要があると感じたので、今日は88球目の補足をしていきます。
補足①
==以下【88球目】抜粋======================
まず、新卒で入社した1つ目の会社。
入社すると当然、一般社員です。
その上にサブチームリーダー、チームリーダー、副支店長、支店長と役職がありました。チームリーダーまでは数字だけでの判断です。
支店長の上に統轄部長、そして役員がいました。総勢3,000名を超える大きな会社です。その佐賀支店で私は働いていました。
若かったのと、数字を残しているという自信から、思ったことを言っていました。全体として、そんな雰囲気があった訳ではありませんでしたが、佐賀支店を守らないといけない、佐賀支店を守るのは俺だ!くらいの気概は持っていましたね。
ある時、当時福岡支店に駐在していた役員兼統括部長から指示が降りてきました。もちろん、支店長経由です。
それに、全くもって納得がいかなかった。
本来は支店長に自身の意見を言うべきなのでしょうが、気づけば役員宛に即メールしていました。
メールした数分後、役員から私宛に電話が。
佐賀支店の空気が一気にピリッとなったのを覚えています。
役員:メール見たぞ。このやり方の方が数字上がるんだよな?
私 :はい、もちろんです。責任もって上げます。
役員:わかった。ガチャ。
数分後、朝一の業務指示の撤回メールが回ってきました。
内容はともかく、当時の私はチームリーダー。
1チームリーダーの話を正直に受け止めて、よく指示を変更してくれたなと今になっては思います。
そして、責任もって佐賀支店の数字は上げました。
この時に感じた率直な想いは、「この会社の風通しはいいな」でした。
よくよく考えると、3,000名の会社の役員ですからね。
何も言えなくて当たり前なのかもしれませんが、それを受け止めてくれそうな気もしてました。振り返ると良い経験になっています。
そして、数字には厳しかったですが、好き勝手動かせて頂いた。感謝です。
============================ここまで==
上記で何が言いたかったか。
3,000名を超えるような大きな会社の役員が、佐賀支店の1社員が言った意見に耳を傾けてくれる、そして、その意見を採用してくれる、そんな器の大きなリーダーと出会えたことは、私がリーダーとして仕事をするにあたってとても貴重な経験でした。
そして、自分が主張するためには、自身の行動と成果が必要であることも学びました。
補足②
==以下【88球目】の抜粋======================
2つ目の会社は、新卒で入った会社と比べると規模は小さくなります。
当時の社員数は300名くらいですかね。
あくまでも比較になりますが、1つ目の会社で感じた風通しの良さはここでは感じませんでした。これは批判でもなんでもなく、たぶんそれが一般的な形なのだと思います。
私の上司には課長がいて部長がいて、役員と接する機会はほとんどなくて。部長まではとても風通しが良かった。そう感じています。
最初の会社が良すぎたのでしょう。
数字が人格の会社ですから、それ以外の煩わしいことは、あまり感じたことはありません。
ここでは直属である課長や部長、お世話になった拠点長がこれまた好きにやらせてくれました。感謝です。
============================ここまで==
ここで何が言いたかったか。
1つ目の会社と比較すると、役員に対してというケースはありませんでしたが、1社目の役員に対して感じた感覚を部長に対しては感じました。
役職者のあるべき姿や自身の意見を通す為の行動と成果が必要であると改めて強く感じた2社目での経験です。
補足③
==以下【88球目】抜粋=======================
理想のかたち
社長、先ほどのこの件なのですが、私はこのように考えますがいかがですか?
こういう声が私にまで届いてくることが理想です。
たまに届いてきますが、まだまだあるはずと思っています。
社長のみならず役職者にとって最も最悪な形が裸の王様。
自分だけが気づいていない、そんな状態は最悪です。
役職は、役割です。役割によって、責任や求められる能力が異なるから収入も変わってくる訳です。
リーダーは上にいるのではありません。中心にいるべきです。
上からものを見ていると、あっち側とこっち側になってしまいます。
相手がそれが必要な情報だと認識をしていなかったのか、必要だと認識していたが、報告のタイミングを逃したのか。
リーダーは、それを自分自身で取りに行く必要があります。
取りに行く動きを継続していれば、相談もしやすくなりますよね。
当社にはgambaという仕組みがあります。
この仕組みを通じて、拾える情報もあります。
1人の社員が何気なく書いた言葉が大きな成果に繋がっていく場合もあります。
リーダーとして、やるべきこと。
リーダーとしての正しい行動。
今までの社会人経験において様々な学びがありました。
===========================ここまで==
上記で何が言いたかったか。
リーダーは何も動かなければ裸の王様になります。
情報は自分で取りに行く。そして、その上で起きたことについてはリーダーの責任であると自覚をする。
今の三陽工業のトップは私ですので、三陽工業で起きていること、子会社のサンテックで起きていることの責任は全て私にあります。
その過程においてリーダーが存在をしており、自身の責任の範疇で仕事をしてくれています。
周りが意見を言ってくれる形。それが理想かと。
なぜなら、現在の外部環境は右肩上がりの一辺倒な動きではなく、常に状況が変化する乱気流の世の中です。
そんな中でスピード感を持ってシンカをしていくには、全員が当事者意識を持って、動く必要性を感じています。
当事者意識を持つには、強制や恐怖政治は必要ないどころか逆効果です。
1人1人が考えて行動ができる集団。
それを創ることが、今のリーダーに求められている役割なのではないかと考えています。
以上、少し長くなってしまいましたが、補足をしてみました。
これでどうですかね?
少しでも理解が深まれば幸いです。
本日もありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!