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昏し、暮らし

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#創作大賞2023

書かれた風景

よく人と会っている。近頃は元気なのにかまけて、来る誘いを全て了承して、ときどき疲れ切る。…

祈りの値付け

蚤の市へ。とある神社の境内で、毎月開かれている催し。 終了時間ギリギリに訪れたものだから…

古めかしい市役所

野暮用で岸和田市役所に行ったら、とても古めかしい立派な建物で心躍った。役所に行く時なんて…

野暮ったい雑貨

昨日はクラフトフェアに行った。 開催場所がかなり地元。我が地元でその手の催しがあるって、…

たばこの銘柄。酒場のひと。

わりと閑散としている最寄駅前に、なぜかかなり品揃えの良いタバコ屋がある。俺が常喫している…

場末の牛丼屋、死んだ時代を憶う

昼夜逆転を矯正しようとして、夕方過ぎに寝て深夜に起きる生活になぜかなってしまった。 朝方…

学生街の喫茶店

酒を控えるようになってから、喫茶店に行く機会が増えた。コンビニに行っても珈琲を必ず買うし、珈琲を飲むならと煙草も頻繁に吸うようになってしまって、酒を控え始めた当初に抱いた「これで金が浮くのでは」という思いは裏切られつつある。 でも、日常から酔っている時間がなくなるというのは、なんとなく気持ちいい。 酔うと必ず、自分でない自分になる。そのおかげで踏み出せる一歩もあるが、翌朝自分に戻った時の後悔も大きい。 酩酊時とシラフ時というのは空と地上みたいなもので、要は重力が違うのであり、

ハイボールと古道具

大阪で時々行くバーがある。オレンジを漬け込んだウイスキーで作るハイボールが、とても美味し…