ハイボール片手にもう一皿。平井『松ちゃん』の大衆酒場の絶品スパゲティナポリタン
無性に食べたくなるあの店のあの味。自宅で再現できるレシピを聞いてきた。ただしあの味が完成されるのは、あのお店の空気があってこそ。ジェネリックなレシピなのであしからず。
純喫茶や洋食店のメニューに「ナポリタン」の文字があると、考えるよりも先に注文してしまう。ねっとりした麺をすすれば、ケチャップの酸味とコク。口に残る甘やかさに中毒になる。
ナポリタンといえば、ココ!と食通が口を揃える店は、意外にも大衆酒場。さらに意外だったのは、作り方が非常にシンプルだったこと。王道を極めたナポリタンスパゲティの秘密に迫った。
とびきりの笑顔で出迎えてくれたのは『松ちゃん』代表の森さん(写真右)と専務(写真左)。
平井の街で店を構えて30年以上のもつ焼き居酒屋『松ちゃん』は、刺し身や炒めもの、揚げものなんでも揃う大衆酒場だ。その店の愛され度といったら、すごい。店内の壁には音楽家やタレントのサインが並び、力士の手形が貼られ、ご常連には有名料理人が名を連ねる。近隣住民の憩いの場としてはもちろん、遠方からわざわざ足を運ぶお客も多いという。その人気ぶりから有限会社『松ちゃん』として、支店の『松ちゃん東あずま店』やライブダイニング『神楽坂SOCIAL CLUB』も運営している。
今回レシピを伺ったのは、店を切り盛りする森さん。前のオーナーから店を引き継いで10数年、店の味を作り上げてきたお方だ。普段は体に染み込んだ感覚で料理を作る森さんに、計量器を使って材料を用意してもらった。お店のナポリタンスパゲティは焼酎ハイボールで一杯やってから、つまみ兼〆料理として食べるのが最高なので、自宅では焼酎ハイボール片手に作るのも楽しいかもしれない。
平井『松ちゃん』のスパゲティナポリタンの作り方
材料(1人前)
(a)玉ねぎ・・・1/4個
(a)ピーマン・・・1/2個
(a)ベーコン・・・2枚
サラダ油・・・大さじ1
(b)パスタ・・・茹でた状態で215g
(b)バター・・・20g
料理酒・・・適量
ケチャップ・・・230g
塩、胡椒・・・少々
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