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大分県中津市でワーケーションを実践してみた

ワーケーションという言葉が徐々に定着してきています。ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、仕事をしながら余暇を取るという意味になります。

一般的にわかりやすいのは、リゾート地に行って日中は仕事して、仕事以外の時間で余暇を楽しむ、というものです。

といっても「それ面白いん?」とか「結局仕事してるんだから意味ないじゃん」といった声が多いのも事実です。

そんなわけで今回は、私が先日実践したワーケーションがどんなものだったのか、魅力はどこにあるのかをご紹介したいと思います。

今回のワーケーション概要

私は大分県の中津市というところの生まれなのですが、両親もこの街出身です。父親はすでに70歳を超えていますが、郷里が好きな父は度々これまで中津市に帰省をしてきました。
ただ、それなりに高齢になってきたこともあり「帰省の際には念のため誰かが付き添ったほうが良かろう」ということになりまして、今回の帰省には私が付いて行くこととなりました。
付き添いと言っても父は自分のことは何でもできるので、現地ではほぼ私は自由です。

中津市の場所。大分県の北部に位置し、人口8万人程度の地方都市です。

期間は五泊六日。すでに祖父母は他界していることも有り、現地ではビジネスホテルに宿泊します。

私の仕事はPC一つあればできますし、緊急事態宣言が出て以降、弊社では全社員テレワークをしているので、そういった環境がワーケーションを後押ししているのは事実です。

ちなみに中津市については、こんな記事がありまして、全力で中津の魅力を伝えておられますので、よろしければ。


では具体的にワーケーションを振り返って行きましょう。


1日目(木曜日)


この日はまず移動です。
自宅→羽田空港→福岡空港→博多駅→中津駅→ホテルに到着
という流れです。

移動時間はほぼ仕事をしてました。空港にはWifiがつなげたり、電源付きのテーブルなどが点在していて、仕事する場所には困りません。いまは飛行機の機内にもWifi付いているので、機内でも普通に仕事ができました。

ホテルは15時チェックインなので、そのくらいの時間に到着するように設定。
さすがに移動中にオンライン会議はあんまりできませんでしたが、作業系は特に問題なく進められました。

ホテルに到着したら夜まで仕事。今回は中津駅前のスーパーホテル。ビジネスホテルはWifiが通じていて回線の速度も十分。机も結構広いので仕事するには良い環境でした。

結構机が広い


夜は現地中津市の経営者や行政の方々と小規模な交流会。

私自身、普段は東京での活動が主ですが、こういったいつもと違う環境での交流は大変刺激になりますし、たくさんのビジネス上のヒントを得られます。楽しい夜でした。


2日目(金曜日)

この日の日中はホテルで普段の仕事。

ホテルは通常日中にシーツなどのリネン類を変えてくれたり掃除をしてくれたりしますが、そんなことをすると日中仕事ができないので交換不要の札をドアにかけておき、部屋に籠もります。

ランチは中津市の名物ラーメン店の宝来軒へ。ホテルから歩いて5分くらいの場所にあります。
このお店は中津市界隈にしかない、まさにローカルフードなのですが、こういうところに行ける時間がワーケーションの醍醐味でもあります。


中津のソウルフード「宝来軒」

ランチを食べ終わったあとに、中津市役所へ。
行政のみなさまと、産業育成や企業誘致などの課題についての意見交換をしました。
どこの地方都市もそうだと思いますが、人材の流出や雇用の創出については課題感が大きく、私の会社も何か貢献できないかなぁと思いを巡らせました。

その後、19時ころまで仕事をしたら、父と叔父(中津市在住)とで飲み会。親戚飲み会で盛り上がりました。



3日目(土曜日)

この日は土曜日なので仕事はオフ・・・といいたいのですが、色々と溜まっていることもあり、午前中は中津駅からちょっと歩いたところにあるコメダ珈琲で仕事。
(僕の大好きなスタバは、中津市内に1軒もありません・・)

コメダ珈琲はテーブルも広くてとてもゆったりできるのですが、Wifiの電波が弱くて、結局自分のスマホでテザリングすることに。

コメダ珈琲は机が広い

午前中ひとしきり仕事をしたあと、午後からは駅の観光案内所にあるレンタル自転車を借りて、市内を散策。

4時間300円!!

中津市は「からあげ」で有名なのは皆さんご存知でしょうか。何故かこの街はからあげのお店がたくさんあり、いまや全国に様々な中津からあげ店が展開されています。

中津市も「からあげ」が重要な観光資源であると認識していて、こんな「からあげマップ」も作っています。

今回はレンタルサイクルで市内を観光しながら、からあげを食べ歩いてみることに。各お店、3個ずつといった小サイズで購入することができるので、食べ歩きも簡単です。

からあげ専門店が市内あちこちに
こんな感じで3個ずつ


3つのお目当てのからあげ店で購入をしたあと、自転車で中津城へ。お城を見ながらからあげを食します。

こちらが中津城。こじんまりしていますが、結構立派。


中津城の公園でからあげを食す

この日は天気も良かったので、サイクリングには最高でした。

中津城でのんびりしたあと、先祖代々のお墓へ墓参りをし、一旦ホテルに。

少し休憩をしたあと、父親と合流して、中津市内で食事へ。
大分県は豊後水道が目の前で、新鮮な魚が豊富です。特に関サバ・関アジは有名なのですが、今回は関アジを堪能しました。

関アジ最高

今回行ったお店はこちら。お刺身は活き造りで提供してくれまして、控えめに言って最高でした。

関アジやら馬刺しやら色々父と食べたのですが、お会計が二人で8000円弱という驚愕の安さで、これ銀座だったら一人8000円でも食べられんな・・・・て思いました。え、いま物価上がってんじゃないの・・・?

中津、半端ねぇ・・・。


4日目(日曜日)

この日は朝から父と叔父の3人でゴルフ。
中津市近郊にある中津カントリークラブへ行きました。

この中津カントリークラブなんですが、中津市内から車でおよそ15分。
そう、たったの15分です。
東京だと、一般的なゴルフ場に行こうとすると、アクアラインやら東名高速やらに乗って1時間くらいかけて移動しなければならないのに、中津だと15分で着きます。

中津カントリークラブ

3人でゴルフを楽しみまして(スコアは散々でした)、お会計は1人9000円でした。これでも土日ということで、普段よりは高い方らしいのですが、土日に9000円でゴルフできる場所は、首都圏ではほとんどない・・・。


夜は従兄弟と合流して食事。普通に居酒屋で食事をしたあと、飲み屋街へ移動。コロナの影響や過疎化もあって飲み屋街はかなり寂しい状況になっていたのですが、ふと開いているお店を発見。
お店の前にはアフリカ系と見られる外国人男性の方が3~4人いて、なにやら楽しそうにビールを飲んでいる・・・・。

そこを通り過ぎたとき、ふとそのうちの一人が英語で話かけてきました。その人いわく、この界隈はお店全然やってないけれど、ここは普通にお酒飲めるよと。

お、まじかよ、ってことで従兄弟とお店に入店。なんとその店は中津市で働くアフリカ系外国人の皆様の憩いの場だったようで、お客のほぼ全員が外国人のお店でした。
中津市では自動車のダイハツ工業が大きな生産工場を持っているのですが、そちらで働いておられる方々のようです。
私自身、英語は一応話せますし、従兄弟も世界各地を旅したバックパッカーだったので、コミュニケーションには困らないという状況も相まり、みなさんと酒を飲みながらめちゃくちゃ盛り上がるという謎の夜でした。楽しかった・・・。
英語大事やわ・・・。


5日目(月曜日)

この日はホテルで朝から仕事。オンライン会議をこなしつつ、ランチは再び大好きなラーメン屋宝来軒へ。こんな事しているから太るんじゃないかと思いつつ、まぁそこはワーケーションなので・・・ということで。

だって横浜戻ったら、しばらく宝来軒食べられないですもの。

夕方からは、以前から懇意にしている中津出身の経営者、柳基善さん(柳さんのnote面白いので是非興味ある方見てください)と合流し市内を散策。中津市は城下町であったことや、太平洋戦争で大きな空襲がなかったこともあって、歴史ある建物が多く残っている非常に趣のある街です。散歩しているだけですごい楽しい。

こんなお寺がめちゃくちゃたくさんある

二人で街を歩きながら、中津市に多く残る観光資源をどう活用して、どう観光客を呼び込むべきなのか、といった話をしました。

夜は中津におられる経営者のみなさまも加えて会食。それぞれのビジネスの実情や課題感などを聞きつつ、中津でのビジネスチャンスなどについてアイデアを交換しました。(素敵なお店でした。お店はの紹介記事はこちら
こういう普段味わえない刺激がワーケーションの醍醐味ですよね・・・。

この日の会食もめっちゃ美味しかった


6日目(火曜日)

この日は中津から自宅へ仕事をしつつ移動です。
いい加減ホテルの朝食に飽きてきていたので、この日は朝7時からコメダ珈琲で朝食を取りながらお仕事。9時半ころまで仕事をしたらホテルにもどってチェックアウトし、帰路につきます。

帰路では往路と同じく、電車や空港、飛行機の機内で仕事をしつつ移動。オンライン会議はやりにくいですが、まぁ仕事は概ね普通にできました。

帰りに宝来軒のラーメンをお土産として8食購入したせいで荷物が重かった・・・。


まとめ

私が今回行ったワーケーションはこんな感じです。

ワーケーションって仕事するんでしょ?それって余暇じゃなくね?って思う方も多いかもしれないですが、普段と違う環境で仕事をすることは、多くの出会いや刺激に溢れていて、十分非日常を楽しめます。テレワーク出来る人なら、仕事への影響を小さくして実践できるのが大きなメリットです。

これってアンタがテレワーク出来る環境と仕事内容だからでしょ?って言われてしまえばそうなんですが、テレワークできる仕事は非常に増えてますし、既にこういった環境にいる方は少なくないはずです。

ワーケーションに興味ある方は是非。結構ハマりますよ。
(中津にも皆さん是非来てください!)




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