新卒の通年採用をやめても雇用が増えるわけでは無いと思う
こんな記事をみまして、若干迷走しているなぁと感じております。
記事の内容としては安倍総理大臣が「新卒一括採用」などの雇用慣行を改革して、もっと時代に即した採用を目指すべき、というものです。
ピカピカのなにも知らない新卒を採用したい、というニーズは大企業のみならず中小企業にも大変強くて新卒は大人気。まさに争奪戦の様相です。
一方で中途採用を企業が手控えているのかというと全くそんなことはなくて。
dodaによれば、求人倍率は2.35倍。選ばなければ別に就職先はあるという状況です。
こちらの記事を読む限りですが、「企業が新卒採用ばかりを重視しているから、中途採用が進まない」ということを言いたいように見えるのですが、ぶっちゃけ新卒も中途も状況は余り変わりません。
どこも人が足りないです。
先日、地方で200人規模の企業を経営しておられる社長とお話をしたのですが、大卒だけでなく高卒も争奪戦だそうで。
全然高校からの新卒生を採れないため、定年を迎えようとしている社員にお願いして雇用延長をしているという状況なのだとか。「社員数を維持するのがこんなに難しいとは思わなかった」とぼやいておられました。
人材確保というより人手の確保自体が難しい時代がやってきたということになります。
特に中小企業はそれが深刻です。
この記事みたらわかりますが、中小企業の新卒の求人倍率9.91倍ですよ。10人募集しても1人しか採用できないということで、もうこれヤバすぎるでしょって感じです。
人が足りなすぎて中小企業へ全く人が行き届いていないということです。
そのうちAIやらロボットが活用されて人手不足は徐々に解消されていくのではないかと思っていますが、ここ数年に関して言えば、この状況は変わらないでしょう。
新卒一括採用やめたまえ、というのも大切ですが、中小企業へみんなが就職したくなる工夫も、もうちょっと出来ないものかなと思う次第です。
もちろん私達ベンチャー経営者も頑張りますけれど。
★こんな会社経営してます。
(株)トライエッジ(http://www.triedge.co.jp)
<事業内容>
データベースマーケティング支援
・顧客データ分析
・マーケティング施策立案と実務代行
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