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1月6日米国議事堂”襲撃”事件     

日本でも大きく報道された2021年1月6日トランプ支持者による議事堂”襲撃”事件。長らく非公開にされたままだった当日のビデオがFoxテレビのアンカー、タッカーカールソンによって公開された。襲撃の先頭に立っていた通称Qアノン・シャーマン(トランプ支持者)が、なぜか議事堂を警護する警察官にエスコートされながら議事堂内をあちらこちら下見している。議事堂の警護を指揮していたのは当時の下院議長ナンシー・ペロシ。彼女のインサイド・ジョブだったとの疑惑が深まった。

異様なことだらけだった2020年大統領選挙、その一つのクライマックスであった大統領選挙の選挙人投票が行われた1月6日の上下両院合同会議は、僕も何が起こるのかとSNSのライブに釘付けで延々と見続けていた。当日のライブを見ただけでも、”トランプによる議事堂襲撃の指示”というのは無理筋のシナリオだということがはっきりわかったが、日本を含む西側マスメディアは、こぞってトランプの仕業であるとして大統領任期を終えようとするトランプの罷免を主張する民主党主流派に同調した(罷免によってトランプの再選資格が剥奪される)。

この時点で、僕の頭の中では、いろいろなことが最終的にコネクティングドットされて行き、リベラルか保守かを問わず、西側マスメディアや西側エリート層によって作られているマトリックスを明瞭に認識するに至る。

かくしてほぼ出来上がった情勢認識の枠組み(認識仮説)をもとに、この間、今後起こるであろうことを自分なりにあれこれ思い描きつつ、マスメディアあるいは信頼するニュースソースからの情報で、その都度その予測や想定を事後確認していくという作業が続いた。

こうして、分別のある教養人は近寄らないとされる陰謀論として語られものには、ある程度に現実の説明として合理性を持つものが少なくないこと(事実であることが判明したものも多い)、また他方で、ハイレベルのコンスピラシー・セオリーのなかに、巧妙な嘘が隠されており、少なからぬ”真実に目覚めた”人々がその陥穽に嵌ってしまっている様を見ることにもなった。

自分でも自身がよって立つ認識仮説が現実のものであるとは俄かに信じ難いのだが、未だこれを覆すに足る決定的な事実には出会っていない。

僕が現時点で到達している世界認識、社会認識の枠組みが、現実をどの程度反映したものであるのかは、今後様々なことが明らかになる中で、少しずつ明確になってゆくのであろう。しかし、マスメディアのみならずアカデミアや政治・経済エリートたちによって構築されてきたマトリックスの全容に迫るためには、おそらく今後何年もかかる取り組みが必要であろう。

その際に重要なことは、そのマトリックスの全容解明というものが、究極的には、僕自身の日々の生活実践との関係においてのみその真実性が担保されうる、という認識を持つことである。昨今、量子力学的な世界観の普及と共に、意識や思考が現実(量子的な物理現象)を作り出している(量子の波動が現実として収縮する)との理解が広がっているが、これはいわゆる観念論とは異なるもので、マルクス・スピノザ・ルーマン的なポスト・モダンの実践哲学のコアの部分とも整合性を持つ。レーニンの「唯物論と経験批判論」に馴染んだみなさんにはなかなか理解しにくいかもしれないが・・・・

今後さらに怒涛の如くに溢れ出てくるであろう耳を疑うような事実を前にしたときに、我々は可能な限り感情の起伏や澱みを浄化しつつ制御し、虚心坦懐にその事実に向き合うことが必要となる。その時、量子力学的な世界観に慣れ親しむことで自身の日常感覚や常識を疑う訓練をしておくことは、これからの激動の時代をピースフルに生き抜いていくためにとても有益なマインドセット・トレーニングになるのではないかと思う。

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