算数・数学塾(中牟田宴子)

教室では、時に単位発見の歴史をなぞったりしながら算数を発見し、驚きと感動をもって学んで…

算数・数学塾(中牟田宴子)

教室では、時に単位発見の歴史をなぞったりしながら算数を発見し、驚きと感動をもって学んでもらいます。https://sansusugaku.wixsite.com/home/about 認知科学、学習科学を基に国立大学や政府機関でも教育設計や学習のスーパーバイザーをしています。

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学校で学んだことを活用できる子に育てるために~急がば回れの学習法~

学校の教科書で学ぶことってなんだか現実世界とかけ離れているよな~と感じている人も多いはず。それは子どもも敏感に感じ取っている可能性があります。日本だけでなく、例えばアメリカでも、学校で学ぶことと現実世界で活用できる知識との距離は問題になっています。   では一体「活用できる知識」って何なのでしょう? これには研究データに基づいた定義があるのです。こんな重要なことでさえ、実は知る機会がなかった方が多いのではないでしょうか。「人がどのように学ぶのか」を、認知心理学、脳神経学などの

    • 脳を知ると学び方が見えてくる-子どもの学習と脳科学-

       本日、認知科学・学習科学の勉強会を開催しました。子育て中の優秀な方々との勉強会は、私自身も学びや発見がたくさんあり毎回楽しみにしています。読み合わせているのは「How People Learn-認知心理学のさらなる挑戦」という、学習科学の本です。この記事では、前半に今回のテーマの神経科学(ほぼ脳科学の範囲)の章のまとめと、後半に話題にあがった日常での話などをご紹介します。最新の知見を知ることが出来る、理化学研究所脳神経科学研究センター公開の記事なども参考に、勉強会を進めまし

      • 日常は最高の学びの場~伸びしろのある子ってどんな子?~

         長年開催したいと思っていた「認知科学・学習科学を楽しく学ぶ会」も10月24日で5回目の開催となりました。子育て真っ最中の方から、企業での人材育成に関わる方まで、様々な立場の方にzoomでご参加頂き楽しく学ぶことができました。学習科学の理論について、教育実践真っただ中の方々とあれこれ話せるのはとても貴重な機会だと感じています。例えば双子のお子さんたちの学習の仕方が違う理由や、学びの伸びしろとは何かなど、理論と事例を照らし合わせていった勉強会のメモを残しておきます。 <今回の

        • 小学校算数を夢のある物語につなげる方法 ~難しそうな単元だってこの通り!~

          「学校で学ぶことって、なんだか現実の世界から遠いよな~」と思ったことがある方も多いと思います。私も息子たちの教科書を眺めながら、自分たちが小学生だった時とさほど変わらない教科書の展開に驚きました。学校で学ぶ算数や理科が、現実世界の状況と結びつけられないという問題は、日本以外の国でも長い間取り上げられています。今年から新学習指導要領に変わり、教科書も大幅に変更になったので「そのあたりはどうなったのかな?」とわくわくしながら算数の教科書を開いてみたのですが、う~ん、残念ながらあま

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        学校で学んだことを活用できる子に育てるために~急がば回れの学習法~

          「うまく学んだ人」の頭の中をのぞいてみると...(認知科学・学習科学)

          育児や学校、会社での教育実践者の皆さんと、認知科学・学習科学を楽しく学んでいます。勘や経験だけに頼らず、「人がどのように学ぶのか」の理論を知ることは、会社や学校、ご家庭でも役に立ちます。講座や研修、授業を設計する際の判断基準が持てるようになり、何よりも自分自身の学びの質が向上します。取り上げている本は少し読みにくいものですが、みんなでわいわいと読み進めていきます。実際にお会いしたことがある方にお声掛けしていますが、お会いしたことがない方で勉強したい方はお問合せ下さい。zoom

          「うまく学んだ人」の頭の中をのぞいてみると...(認知科学・学習科学)

          教育実践者が楽しく学べる、認知科学・学習科学の勉強会を開催しました

           何年も前から、教育実践者で集まって勉強会を開催したいと思っていました。8月6日に開催した勉強会は、平日にも関わらず様々な立場の方が参加して下さって、楽しく有意義なものとなりました。終了後には、「楽しかったです」「ためになりました」という感想を頂き、参加者全員が、今後も継続して勉強会に参加したいと言って下さいました。本当に嬉しいことです。これから参加される方のためと、今回の覚書として、勉強会の内容を簡単にまとめておきます。用語については今回取り上げた書籍のものを使い「⇒」の後

          教育実践者が楽しく学べる、認知科学・学習科学の勉強会を開催しました

          Learning Sciences(学習科学)の可能性を実感した嬉しい日

          学習科学の(泥くさい)実践者として、2回目となる東京医科歯科大学での特別講義をさせて頂きました。(前回は東大在職中) 附属病院の師長さん、教員の方々、大学院の方、博士課程の方など、多くの方が参加してくださいました。 終了後もたくさんの質問を頂き、新しい始まりを予感できる嬉しい日となりました。 なんといっても、Learning Sciences (学習科学)に対するみなさんの期待を直に感じられたことが、私には1番の収穫。 講義では、認知科学、学習科学の実践者として、理論概要か

          Learning Sciences(学習科学)の可能性を実感した嬉しい日

          認知科学、学習科学を楽しく学ぶ会を開催します!

          久しぶりに勉強会を開催します。 これまでに算数指導者養成講座などでお会いしたことがある方々限定でzoomで行います。 平日(自治体によってはお子様たちは夏休み)になってしまいましたが、お時間が合う方は是非。 本は少しばかり読みにくいもしれませんが、基本的にはざっくばらんに子どもの学びについて話していきたいと思っていますのでご安心下さい。 参加に当たって読んで頂く本は、しばらくアカデミックなものから離れていると読みにいことに加えて、翻訳本特有の読みにくさもあるのですが、あまり

          認知科学、学習科学を楽しく学ぶ会を開催します!

          Zoomで小学生に算数を教えてみたら「楽しかった~!」と言ってもらえました

          算数・数学塾の授業を、今日からZoomを使ったオンライン授業に切り替えました。3年生の女の子は終わった後に「楽しかった~!」と言ってくれました。準備から数日での導入になったので、ひとまずホッとしました。 特に低学年は手を動かして学ぶことを楽しみにしてくれている子どもたちが多い教室なので、オンライン授業に切り替えるにあたって、どのようにその良さを実現できるのかが課題でした。今回うまくいったと思える点をメモしておこうと思います。 オンラインで授業をするうえで、受講生を分類する

          Zoomで小学生に算数を教えてみたら「楽しかった~!」と言ってもらえました

          なぜ小学校でプログラミングを学ぶのか

          「なぜプログラミング教育が必要なのだろう?」と疑問に思っている方も多いようで、教室の保護者からも色々と質問を頂きます。 その昔エンジニアだった私自身も「scratchでプログラミングを学んだって、コンピュータが本当はどんなことをしているかはわからないし、たいして意味がないのでは?」とさえ思っていました。 明日(2020年3月29日)の、Kids Code Club(https://kidscodeclub.jp/) とシアトルのSIJP(https://sijp.org/

          なぜ小学校でプログラミングを学ぶのか