東京、あなたにとってはどんな街?
東京。あなたにとっては、どんな街?
私にとっては、生まれ育った街。
だからって、すべての場所をホームと感じるわけではない。
この風景が私の故郷って、確かにそうなんだけど、人も変化も多過ぎて、変な感じだな、とよく思う。
カナダから日本に帰ってきてまもない頃、とある出来事があり、パニック障害のような症状が出てしまい、突然たった一人で時間を過ごさないといけなくなった(心因反応っていう診断名でした。)
時間をかけて適応し、外に出られるようになった頃、なぜだか高いところからの眺めを欲して、平日の朝早くに六本木の森タワーからこの写真を撮った。
その出来事は、誰も起きてほしいとは思わないようなことで、振り返って感謝できるかと言われると、できなくはないけど違う形が良かったな、と思う感じ😅
なんだけども、起きてしまったものは仕方ない。
この頃、村上春樹さんがあるインタビューで話していたことが心をそっと支えてくれていた。
「立ち直るとか、戻るっていうことはないんです。もうその傷と、生き続けるしかない。」
正確には覚えてないけど、こんなようなことをおっしゃっていた。
(たしか柴田元幸さんの、「翻訳教室」に収録されている対談。)
一見絶望的かもしれないけれど、「元に戻らなきゃ」「傷を治さなきゃ」というプレッシャーからは、ある意味解放された。
これを諦めと取る人もいるかもしれないけれど、必ずしもそういうことではなくて、傷も含めて自分なんだと認める力をくれたように思う。
治るっていうことは、元に戻ることではない。元の状態が正解だったとも限らないし、その傷があってもなくても、結局自分は自分のまま。
ただ傷跡が、自分のものだと思えるようになるまで、自分なりに折り合いをつける方法を学ぶしかない。人生は、続いていっちゃう。
東京に戻ってきて、こういうことも起きたりして、後悔がなかったわけではない。でも、ここが故郷だということは、どうやっても変えられない。
傷も嫌なとこも含めて、自分の一部だと思えるまで。
あと大事なのは、傷だけに気を取られてると、全体を忘れがちになってしまうこと。
傷だけがあなたを表すわけじゃない。それはあくまで、あなたの一部に過ぎない。
東京。夥しい数の人やモノ、エネルギー。
なんだかんだ言って、ここがホームで良かったと、今は思ってる。
何が起きても、目の前の風景に何が映ってても、世界は美しいのだと信じて。
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