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prologue:旅の始まりはちょっぴりの不安に包まれている。【羽田→愛媛】

待てども待てども、ガラス越しに見える空はくすんでいる。

この日の羽田空港は、どんよりとした冬の空だった。

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旅がはじまる。
いつもだったら胸高まるはずの出発ゲートで、不安ばかりが募っていく。

そういえば、彼女との前回の旅は中止になったんだった。あれは、秋の大きな台風の日。
自分たちの身を守るため、と大義名分を立てながら半泣きでホテルをキャンセルした約4ヶ月前。

今回こそは、お天気に恵まれたい。
そう願わずにはいられなかったのに、空は見事どんよりと曇っていた。

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7:20発、HND✈︎UKB

学生時代、何度も利用したこの路線。
旅の始まり
というよりは
生活の足
という表現がしっくりくるこの路線で、神戸へと旅立つ。

この空の続く先に、お日様が広がっていますように。

そう願いつつ、早朝フライトにうとうとしているとあっという間に神戸へ到着した。

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到着地神戸の天気は、雨。そういえば、修了式のために母と共にこの路線に乗った時ももれなく雨だったなぁなんて思いながら、車窓を眺める。

学生時代と同じ道程をスイスイと歩いて、これまたお馴染みの神姫バス乗り場。

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ここで、友達と待ち合わせていざ松山へ。

関西と関東。普段離れて過ごすわたしたちは、話したいことで溢れていて。約4時間のバスの旅は、ひたすらおしゃべり。

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松山へ到着する頃には、たくさんおしゃべりして気分はスッキリ。窓の外を眺めると、どんより雨模様から一転、まばゆい光がわたしたちを照らし始めた。

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みかん色の電車に揺られて、ゆっくりと。さぁ、『坊ちゃん』で有名な、かの道後温泉のお出ましだ。




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