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『絶滅危惧種 大分の本屋さん』 当日の様子を文字に起こしてみました その2

2020年8月14日(金)20:00~ 
オンラインで開催したトークイベントの様子を、主催者の中村が振り返りつつ、文章に残しておきます。

本来なら2020年7月31日(金)19:30~
大分県佐伯市にある投げ銭ゲストハウス さんかくワサビにて開催予定でしたが、コロナウィルスの感染拡大予防のためにオンラインでの開催となりました。

できることなら会場で
カモシカ書店・岩尾さんの『悩める青年具合い』や
根木青紅堂・文恵さんの『独特の行間や間』を味わっていただきたかったのですが、このご時世こればかりは仕方なし。

やはり現場で直接見聞きする空気や表情には優りませんが、意外とオンラインでも伝わるもんですね。それでは、当日の様子を何回かに分けて記録していきます。

『絶滅危惧種 大分の本屋さん』 当日の様子を文字に起こしてみました その2

その1(始まる前の世間話)はこちらからどうぞ!
その2(本編の1/4の記録)〜自己紹介〜 です!

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さんかくワサビ 中村(以下 中):皆様こんばんは〜。
大分県佐伯市で投げ銭ゲストハウス『さんかくワサビ』というのをやっています、中村香純です。
今日ケーブルテレビさいきのカメラマンさんが取材で来ています。もし映っては困るという人がいたら言ってください。

まず、今日はどういう経緯で始まったかをご説明します。
私はゲストハウスをしていて、このコロナのおかげで打撃を受けつつも、ゆっくりできるという恩恵?を受けたりしています。
コロナがきっかけで、良くも悪くもいろいろ生活が変わって、県内外の移動が制限されている分、自分たちの住んでいる地域を見つめ直す機会ができたらいいな、ということで県の補助金をいただいて開催に至りました。
全5回を考えています。
第1回目は地域に根ざして本屋さんをしている『カモシカ書店』さん『根木青紅堂』さんにお話を伺っていきます。
というのは表向きな理由で、私はただお二人が普段どんなことを考えているのかを知りたいだけです。
まちづくりとか、地域おこしとか、そんなことも入れつつですが・・・
二人の頭の中を覗かせてもらえたらと思います!
どうぞよろしくお願いします。

では、それぞれ自己紹介をお願いします。
カモシカ書店 岩尾さん(以下 岩):はーい!今日は皆さんありがとうございます。カモシカ書店の岩尾です。参加者の方を見るとお久しぶりな方も
、初めましてな方もいますね。
僕のお店は古本と新刊を扱う本屋と、カフェです。3つのビジネスが合わさっていて大分県大分市で、6年半営業しています。
始めは古本だったのですが、日販という取り次ぎの会社が契約してくれて新刊がなんでも手に入る、ジュンク堂さんや紀伊國屋書店さんと全く同じ流通を持ってやっております。
昔は小さな古本屋さんがたくさんあったみたいなのですが、今はブックオフさんか、森書房さんという古本屋さんしかない大分市でやっている30坪くらいのお店です。
よろしくお願いします。
根木青紅堂 文恵さん(以下 文):佐伯市の根木青紅堂の西谷文恵です。昔からまちにある、小さな書店です。えーっと、なんだろう。よろしくお願いします。
中:笑 ありがとうございます!本屋さんという点で共通しているのですが、私はこのお二人の人柄にすごく惹かれています。
岩尾さんは少年のように常に悩んでいる感じで。
岩:はい、めちゃくちゃ悩んでます。笑
中:文恵さんは、よく会うのですが、話しても話してもよく中身が分からなくて不思議で魅力的なんです。
本屋さんのことも知りたいのですが、今日はお二人のことを知りたい気持ちが大きいです。

早速ですが、そもそもお二人はなぜ本屋さんをしているんですか?
岩:どうしてなのかな〜。
今、世の中からどんどんなくなってるわけでしょ、本屋。
地方創生とか農業にしてもそうだけど後継者問題とか高齢化とかあるでしょ?世の中で後継者がいない産業がこれから難しいって中で、後継者問題の鉄則は間違いなく「儲かっているかどうか」なんですよ。なくなっていってる産業は儲かっていないってことですよ。
本屋は最たるもので、利益が出にくいのと競合のAmazonが便利すぎて強すぎて全く戦えないというので、昔からまちにあった本屋さんがなくなっていったわけですよ。
なぜ本屋さんか、なんなんだろうな〜。
僕、24才の時に東京にいたんですけど恵比寿にあるCOWBOOKS(カウブックス)に行った時に生きていく勇気みたいなものを感じたんですよね。
で、本屋をやるっていうのが僕にとってすごく斬新に見えて・・・。

・・・文恵さんはどうなんですか?
あ、皆さん今回のイベントのチラシ見ました?
文恵さんのプロフィールで、小学校を中退されたそうですけど。
中:そうなんですよ。「プロフィール教えてください」ってお願いした時にこれがサラッと出てきて「あぁ、文恵さんってすごい」って衝撃を受けました。本人はきっと何も考えず、というか自然体で。
岩:すごい、そうだね。
中:これで岩尾さんのプロフィールが掠れて見えるとかそういうわけではないんですよ。
岩:いや、見えてもいいんだけど!笑
中:文恵さんのプロフィールを見せたら岩尾さんが悔しがっていたのが印象的です。笑
文恵さんのその不思議な人柄はなんなんでしょうね。
文:笑!

(そのプロフィールがこちら)

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『絶滅危惧種 大分の本屋さん』 当日の様子を文字に起こしてみました その3へつづく・・・

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