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キャリアの考え方が狭すぎると懸念の名門校に潜入@灘高校

こんばんは。さんかく素直です。
いつもはこんな仕事をしています。

先日、私立高校として関西一、いや全国の高校で最も偏差値の高い学校に潜入しました。


灘高校は駐車場から緊張する


この日は午後から、兵庫県内のB型のカフェで友達とお茶をする予定だったので車で学校に向かった。


駐車場の塀が格式高い感じ(ボキャブラリーなくてすみません)。そもそも私立の学校って来客用駐車場があるものなのかーと、そこから感心してしまった。


きれいに掃除された駐車場。


緊張してトイレに行きたくなったが、学校に入って開口一番「トイレどこですか?」は恥ずかしすぎる。



ブーーーン。


もう一度エンジンをかけ近くのコンビニへ。
準備は何事も大切である。


YOUは何しに灘高へ!?

「素直くんの仕事面白そうやし、転職歴も面白いし、うちの授業で話さへん?」



5月くらいに、高校時代の恩師からメッセージが来てトントントンとこうなった。



かくいう素直は兵庫県内の公立高校出身だが、その後この先生は転勤と私立への転職をしていたというわけ。


先生が私立に行く前、私が大学時代にも高校の授業に呼んでもらったことがある(特別非常勤講師なんて、かっこいい肩書をもらって、生徒の進路指導をしていた)。



それがいつの間にやら、「うちの授業こえへん?」が、灘高になってしまっていた。


先生からのお題は2つ
①福祉事業を株式会社でやれる理由とメリット
②キャリアに不正解はないということ

こんなことを話してくれると嬉しいと言われた。


東大生以外は同窓会に来れない学校


先生はこんな噂を教えてくれた。
先生自身は同窓会に招かれる年ではまだ無さそうだけど、灘高世間では一般的に、東大か京大医学部以外は大学じゃないとかなんとか。

灘中に入り

灘高へ進み

東大か京大に行って

医者が弁護士か、官僚になる。



これがどうやら規程ルートらしい。



ほんとにその道に進みたくてそうなるのか?
学校や親御さんのエゴでもあるのか?


答えは誰にもわからないけど、先生は

いろんな仕事が社会を回していることと、灘高生が関わることの少ない人も日本にはたくさん生活していることを知ってほしい。

というようなことを仰っていた。

福祉とは、思いやり、優しさ、お節介

壇上でマスクをしているのが私。写真は学校から提供。


先述の①を話すにおいて、まずは福祉とは何かみんなに聞いてみた。

①福祉事業を株式会社でやれる理由とメリット
②キャリアに不正解はないということ

次々と、手を上げてくれる生徒たち。

「思いやり」

「優しさ」

「お節介」

正解は準備していなかったけれど、どの答えにも納得。というか、答えが純粋すぎて少し拍子抜けした。

まだまだ彼らは高校生なんだ。福祉って言葉に、いろんな背景やら意味を感じるには時間がかかるかもしれない。


僕の中には福祉は、最低限のーとか、税金のーとか、そんなバイアスが掛かっていた。

この中から何人かでいいから、公共経済学を噛じってくれたら彼らの頭脳でもっと素敵な社会が出来ていくかも、なんて期待もした。


優しさだけでは回らない社会と、回らない生活

こんなことをテーマに約1時間授業は進んだ。

逆に経済的合理性を持って人々の生活を安定、安心させることができるビジネスモデルについても。


株式会社が人を幸せにするって考えたことなかった。という生徒がいた。


今日本ができている福祉のレベルは、-3を-2とか-1にすることぐらいまでなのかな、と僕も学んだ。

それを0とか、+1とか+3にしたいなと思った。


子どもの間は、というか扶養されている間は、優しさで周りの人を幸せにできる。僕も学生の頃はそう思っていたが

実際大人になると自分のことや自分の家族のためにで案外精一杯。

人を助けるには、時間もお金も体力もいる。

だからボランティアじゃなく、福祉事業として事業化したり、ビジネスモデルを考えて続けられる優しさを作ったりする会社があるんだよと。

税金でやろうとすると、再分配は出来ても、それ以上の生活や快適さ・楽しさをみんなが感じられるかどうか。これは、現場の目で見ていて簡単には首を縦に振ることはできない。

もちろん、公共の福祉の力を使っている方が不幸せだなんては思っていない。でも、もっともっと胸を張って、楽しく生きて欲しいと思う人はたくさんいる。


灘高生の鋭い質問


その後、キャリアや大学進学についての僕なりの考え方をお話して(割愛。また別の記事で書きます。)、質問タイムに。



「普段、そういう方と話をずっとしていて疲れないんですか?」

「そもそもなんですが、障害者ってなんですか?」

「なんでそんなに先生は自己肯定感が高いんですか?」

「環境側に働きかけることってどんなことですか?(個と環境へのアプローチについて)」



たくさん、質問してくれた。
5分位の質問タイムの予定が、20分くらい質疑応答を続けた。

最後は
「最後に一つだけ。。。好きな食べ物なんですか??」

合コンか🖐
危うくつっこみそうになった。笑
ギャグセンスも悪くないね笑



灘高校はこんなところ

あくまでこの日の授業2時間での僕の印象は


・私服登校(式典はスーツ) で自由な校風。結構みんなオシャレ(ダサくはない)
・結構みんな発表するの嫌いじゃなさそう
・教室が笑いに包まれる瞬間もある
・色んなタイプの子がいる(活発そうな子も、静かな子も)
・みんな仲良しそう


授業終了後のアンケートも、びっしり書いてくれてる子が多くて、何かためになったのかなーと思った。

「セーフティネットを活用する前に、困っている人にビジネスででも解決できることが、世の中には多そうだなと思った。」

という意味合いの感想もあった。


未来の社会起業家、もしかしたら僕の上司?も発見したかもしれない(笑)

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