シェア
えりょん
2023年4月12日 19:37
わたしの 生きた証を のこさないでね あなたに宛てた手紙もあなたの隣に写った写真も 全部まるごと 消してしまってね あなたの記憶からも わたしが 生きた証を わたしは あなたの事 ずっと ずっと 忘れずにいるから あなたと刹那を生きた証は わたしが 忘れずにいるからどうぞ 思う存分 わたしを 忘れてね #詩 #詩を書く#詩作#記憶#生きる#ポエム
2023年4月9日 20:29
どんなにどんなに 愛したところで どんなに どんなに あなたを 信じていてもなんだかなあ 少しすれば あなたも あなたも わたしも みんな いなくなってるんだ #詩 #詩を書く#ポエム#詩作
2023年3月27日 15:38
蛇革の ガラガラとした 少し乾燥した 横長な 古い財布が むかし 家にあって それは うちの インテリアに全然 似合ってなくてとても孤独で だけど わたしが 気がついたときにはもう うちに在って お母さんは お家のお金を入れておく大切なお財布やから秘密やで、と言って 取っておきの 隠し場所に いつも 隠していた蛇なんよ、と言って 触らせてもら
2023年3月25日 06:29
遠くなって行く意識深くて浅い眠りに 夜通し やるせなくなって 軒先に 垂れる 雨音がぽつりぽつりと音が 混じり合う 優しい 調べ なのに わたしは 取り入れ忘れた 洗濯物を 思っている ベッドに もぐりこみながら ただただ 独りで過ごす時間の長いことに 圧倒されている #詩 #詩作#詩を書く#ポエム#記憶#孤独
2023年3月24日 14:05
サーカスを見た 少ししたら泣きたくなってきてこっそりとわたしは泣いたのだったあなたは ピエロをみて 少し驚いた顔をしてそれから笑ったあなたは 空中ブランコをみて 足をばたつかせて喜んだ あなたは初めて見るライオンに興奮して体中汗ばんだあなたの 小さくて 暖かい手がわたしの手を にぎりしめている わたしは あなたを 確かに 産んだのだ、とサーカスの
2023年3月22日 08:27
あなたが 傍にいた記憶と郷愁を胸にいだいて熱帯夜を 泳ぐ 魚、七色のうろこのわたしは そんな イメージをみる あなたにだけわかってもらえれば それでよかった #詩 #詩作#詩を書く#ポエム
2023年3月22日 08:23
ピンクのクレヨンとおもちゃの宝石とそれから何が 好きだったろうか幼かったわたしはあなたが好きだったのは缶コーヒーとビーフジャーキー知ってる同じ時代を生きたわたしたち生きる早さはあなたの方がずっと早かったけれど仕方のないことだけどあなたがどんどん薄くなって消える色褪せてゆくあなたを想うことを少しずつ 少しずつ忘れてしまってわたしはその刹
2023年3月19日 22:39
君が ためらいがちに つぶやく有りし日まるでめぐりめぐって水面をぬう小さな魚みたいだ許してくれない恋とは そういうものだ遠くの方で雷鳴がとどろいてわたしは 君の次のひとことを無言で 急かせるひと雨きそうだね、だなんて君は 場を取り繕うけど今日 私たちが別れても夕立で洗濯物が 濡れてしまわないかそんな 心配ばかりしているわたしは本当に 冷たい
2023年3月17日 21:13
視線の先まであなたで埋め尽くされている象になった気分夕焼け空に浮かべた 散文詩暮れゆく ゆきずりの日々さえもあなたで埋め尽くされている幸せとはそういうもの積み重ねて盛り上がって衰退して旅路の終着駅を捜してあなたで埋め尽くされている幸せ約束をしよう明日も明後日も #詩 #詩作#詩を書く#ポエム
2023年3月16日 17:00
かぶりついた果実の甘い香りなるべく 歩幅を貴方に合わせて並んで歩く私たちかぶりついた果実の優しい香りベタベタに口もとを光らせてくしゃっとした笑みをくれる貴方どうかこれからの貴方には穏やかな日々だけがあるように、とわたしは少しだけ力を込めて貴方を抱きしめる肩ごしにかぶりついた果実の甘い香りが鼻をかすって心許ない情景が夢をみさせる #詩 #詩を
2023年3月9日 12:19
あの山に登ろう砂の山にしゃんとした気持ちで真新しい気持ちを持ったならあの山に登ろう公園の とある地点から見える小さな教会の赤い三角屋根にある白い十字架を目指して息巻いてはやる気持ちを抑えてあの山に登ろう決心したのも つかの間にわか雨に降られてうちひしがれて家に帰る冷たくなった身体に少し熱めのシャワーをかける僕は いつも こんなだったんだ
2023年3月6日 14:42
つやつやと光るレモンドロップをあなたにもらってそれは雨のひとつぶに似ているあの時でも充分に あなたは老いてみえたけどあなたは あの時よりも更に 年老いた #詩 #詩作#詩を書く#記憶
2023年3月1日 13:21
有形のものよりもっともっと限りなく有形でだからといってもっともっと果てしなく無形で残る記憶を形成するうつむいたあなたの横顔白い吐息鏡の橋を渡るイメージでしか あえないはがゆさ生きている証 #詩 #詩を書く#詩作#生きる#形跡#鏡の橋
2023年2月22日 18:15
あれは朝焼けだったか夕焼けだったかもう 忘れてしまったけどあの 光の加減とか雲の上にいる時間は果てしなくて晴れでも くもりでもないどっちつかずの空を横切る飛行機をわたしは 眺めているあきらめに似た淡い希望みたいな何かがカップの底に 溜まって冷めた珈琲をすするわたしはもうきっと あなたたちには会えないこんなに重大な事実を気がつくでもなく判ったこ