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日常のあらゆるストレスにやすらぎを与えてくれる「TEA SELECTION アールグレイアイスティー」という飲料。

あなたはスーパーに売っているお菓子やジュース、チェーン店のメニューなどがあまりにも美味しくて、これを作ってくれた企業の人に感謝したくなってしまうことはあるだろうか?

私はよくある。

これまでも
松屋のトマトチキンカレー

ブルボンのマンゴーまるごろグミ

などに日々感謝し、企業のお客様お問い合わせフォームに「こんな美味しいものを作ってくれて本当にありがとうございます」とメールしている。

マルちゃんのまるで生麺のような「ZUBAAAN!」に対しては、こんなに店で食べるラーメンとしての再現度が高いのに、CMが意識高い系で自身のもつ魅力に迷っているような感じがしたので「もっとデブの食い物として胸をはれ!お前はカロリーとして最上級にうまい食い物だ」という内容のメールをお客様お問い合わせフォームに送った。

貴重なご意見にも程がある。


さて、そんな私が近頃感謝し続けているのが
「午後の紅茶 TEA SELECTION アールグレイアイスティー」である。

午後の紅茶 TEA SELECTION アールグレイアイスティー

元々午後ティーは「美味しい無糖」一択派で、彼(=「美味しい無糖」)を飲んでからは、ダイエットで糖質を意識しはじめたことも相まって、もう砂糖が入った甘い紅茶には戻れない体になってしまった。

今まで飲んでいた市販の紅茶飲料はレモンティーにしろ、アイスティーにしろ、ミルクティーにしろ「砂糖の甘さを楽しんでいて、全然、茶葉本来の風味のことを見ていなかった」ことに気づかせてくれたのが「美味しい無糖」だったのだ。

そんな「美味しい無糖」一筋の生活も早3年近くになる。
これからもずっと私は「美味しい無糖」だけを見ていくんだと思っていた。

でも、それは違った。

それは観測史上最高気温を記録した今年の夏。
コンビニのペットボトル飲料が並ぶ冷蔵庫で、おしゃれなブルー・グレーのパッケージを見たときから本当はずっと気になっていた。
流行りのくすみカラーのエモさと、高貴な英国の紅茶文化を思い起こさせるウェッジウッドのジャスパーに近いブルー。

それでも店頭で3回見るまでは手を伸ばさなかった。
「甘い紅茶に私は興味が無いの」
まさか、午後ティーが「美味しい無糖」以外に無糖の紅茶を出すとは思っていなかったのだ。私はすっかり新入りの彼もどうせいつもの期間限定で去っていく、チャラ付いた甘い紅茶の一種なんだろうと思っていた。

「え、これも無糖なの?こんなにパッケージ可愛いのに?」
しかし3回目にイオンのペットボトル飲料売り場で、無邪気に青いパッケージに触れてしまった時、私は知ってしまったのだ。
その可憐な見た目に隠された大人の茶葉の本当の香りを。

家に帰り、購入した「午後の紅茶 TEA SELECTION アールグレイアイスティー」で喉を潤す。
口に含んだ最初の時は「なんだいつもの美味しい無糖とそう変わらないじゃないか」と油断した。

「ゴクリ。」

飲み込んだ後に広がるほのかに柑橘系の爽やかさをまとった茶葉の香りが鼻抜けていくと、日常のあらゆるストレスから開放されていることに気づく。

「美味しい」というよりも「やすらぐ」。

「美味しい無糖」とは違う優しさを知ってしまった。
Amazon プライムデーで、「美味しい無糖」の24本入のケースを買ってしまったばかりだというのに。
厚切りジェイソンが著書「ジェイソン流お金の増やし方」で「コンビニで定価で500mlのペットボトルを買うなんて馬鹿げている!」なんていうから、いけなかったんだ!

「午後の紅茶 TEA SELECTION アールグレイアイスティー」は仕事の疲れ、「やっちまったな…」という気にし過ぎ特有のLINEの返信内容を思い出して憂鬱になる気分、くりかえすSNSで人の心を思いやれない人間を見てしまったときのやりきれなさに対して、一口のんで呼吸をするだけで安らぎと「気分の切り替え」をしてくれる。

人に例えるなら、めちゃくちゃ仕事ができて性格も良くて顔もいい会社の先輩みたいな感じ。
まあそんな人いないけど。

唯一この「TEA SELECTION アールグレイアイスティー」くんのマイナスポイントがあるとすれば、期間限定商品の可能性があるということ。
そう、みんなから好かれているクラスのイケメンほど突然転校するし、アイドルは圧倒的な人気メンバーほど謎な理由でいきなり卒業したりする。
それがこの世の真理。

でも、飲料とかって人気があれば定番商品になったりするらしいので、私と彼(=「午後の紅茶 TEA SELECTION アールグレイアイスティー」)の仲が100年先も続くようにキリンビバレッジのお客様相談室に感謝のメールを出すしかないのです。

キリンビバレッジのマーケティング担当者の人がもしもエゴサしてこの怪文書を見つけてしまったならばごめんなさい。
でも、あなたのところの商品が私を狂わせたのです。

そしてこのもはや午後ティーの特定の味と自分の夢小説のような怪文書を読んだあなたも今すぐスーパーに行って「午後の紅茶 TEA SELECTION アールグレイアイスティー」を買って飲んでほしい。

ひと夏の思い出にするには美味しすぎる味なので。

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