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#137.【《犬と子供を考える④》一番気を付けたい時期と3つのパターン】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回は
#136 .《犬と子供を考える⓷》一番気を付けるべき年齢は・・・1歳児!
をお届けいたしました👇

さて、「犬と子供」の4回目。

今回は前回の続き。

「一番気を付けたい時期と3つのパターン」に
どのように接したらいいのかというお話をしようとおもいます。

ただし、ワンちゃんとお子さんの環境、
関係によっても違いがありますので、
合う場合、合わない場合があると思います。

詳しい対応が知りたい場合には、
個別相談にも応じますので、お声かけくださいね。

「出す音が違う・動きの予測が付かない」
「視界が近い」
「力加減に容赦がない」
「ボディランゲージが通じない」

これが、動き始めた赤ちゃんに対し、犬が警戒する大きな原因である、
と前回お話しました。

こんどは動きに注目していきたいと思います。

まず、動き始めの時期の赤ちゃんですが、
行動を制限することは非常に難しいですよね。

そしてこの時期はむしろ、
注意深く見守りながら自由に行動させてあげることが
必要な時期でもあると思います。

となると、ワンちゃんの行動を制限すべきか?と思うかもしれません。

これは、その犬の普段の行動や行動範囲にかかわります。

たとえばお家に来てからずっと、家の中を好きなときに、
好きなように行き来していた犬の場合には、
「行動を制限」されることはストレスを生み、

特に「吠え」の誘発につながります。


であれば、犬にも赤ちゃんにも、
ある程度自由に動いてもらうほうが良いでしょう。

ここからは、赤ちゃんと犬のパターンを分けて解説します。

肝心なのは両者の「距離」「行動範囲」です。


・赤ちゃんの動きが遅く、犬・赤ちゃんが共にお互いに積極的ではないパターン

このパターンは次にあげる中で一番、安心ができるパターンです。

お互い相手にあまり興味がないので、かなり接近しなければ、
トラブルが起きることは少ないです。

赤ちゃんと犬が対面する場合には、赤ちゃんを抱っこして、
犬を見せてあげること。

そのさい犬と赤ちゃん両方をほめてあげることを、
忘れないようにしてください。

・赤ちゃんが消極的、犬が積極的・あるいは守るパターン

このパターンは、いわずもがな、飼主さんが自ら気を付けるパターンです。

赤ちゃんは消極的、というよりも犬が赤ちゃんの行動を勝手に気にする、
という場合も含みます。

この場合は「犬と赤ちゃん」の距離を気を付けます。

特に掴み食べや、何かものを口に入れる時期の赤ちゃんに、
犬がまとわりつく場合。

手に持っているものを飛びついて取ろうとしたり、
食べこぼしを狙って体当たりすることが予測されます。

特に赤ちゃんに何かを食べさせるときには、
赤ちゃんではなく犬をある程度制限することをお勧めします。

ハウス待機が難しい子の場合には、リードにつなぐとか、
もしくは飼主さんの腰にリードをつけて、
「飼主さんとは一緒」の状態にし、
赤ちゃんに接触できないくらいの距離をとることもお勧めできます。

また、赤ちゃんはのほほんと、自由気ままに動いているだけなのに、
犬が自分の護るべき場所やモノ(おもちゃやフードボールなど)を取られそうだと

勝手に勘違いをして、威嚇や攻撃してくるパターン。


これは注意をしてください。

とくに頭が進行方向の一番前方にある四つん這いの時期は、
犬がちょっと威嚇のために前脚や犬歯を使っただけで、顔に傷がつきます。

悪くすれば目にはいると眼球が傷つき、失明の原因にもなりかねません。

こういう犬の場合には、「犬が積極的に守るものを、赤ちゃんが自由に動いているときには傍に置かない」ことが一番です。

護るべきものが無ければ、積極的な威嚇や行動に出ないのであれば、
その環境を整えてあげます。

・赤ちゃんが犬に積極的・犬は赤ちゃんに消極的なパターン

これは多くの場合にありがちなパターンで、
たいがいは犬が先に家にいて、後から赤ちゃんが登場するパターンです。

赤ちゃんは自分の目に付く近い場所で動き回る、
人間とは違う生き物に興味をもって近づいたり
抱きついたり、引っ張ったりします。

この場合、犬は、逃げても追いかけられるのでとても窮屈な思いをします。

一番大事なのは、

「赤ちゃんが手の届かない、接触しない、退避場所を作っておく」こと。


そこに犬が自分から逃げ込んだときは、
飼主さんは必ず犬を守り、赤ちゃんを遠ざけるようにしてあげること
が大事です。


たとえば扉付きのハウスやキャリーに逃げ込むようなら
扉を閉めてあげたり、
大型犬なら部屋から出ていく、
などの場合には犬が自分だけのスペースと時間を保てるように、
注意してあげてください。

ただし、膝の上、抱っこの状態で赤ちゃんが近づくことは、
犬にとっては気が大きくなりやすいので、

犬をこの状況から退避させてあげたいようなら、
赤ちゃんが届かない場所においてあげる、
サークルやほかの部屋に連れていく、という方法もいいでしょう。

そして犬がまた、戻ってきたくなったら迎え入れてあげましょう。

このタイプのあかちゃんは、まだ寝返りも打てないうちから、
犬のことをじっとみたり、手を伸ばしたり、
犬をみると声を上げたりします。

それだけで、とても犬に興味があることは明確なので、
動き出したら必ず、犬に向かっていくと思っていてください。

また、このタイプにかかわらず、全ての赤ちゃんに対しては、
「犬に対する優しい接し方」を見せて上げてください。

これは、赤ちゃんがまだ、動かないうちから
「優しく触る」「掴まない」「退避場所にいったら追わない」
「無理に・唐突に抱っこしない」
などをきちんと態度で示すことが必要です。

そして、ワンちゃンに対しては、赤ちゃんが近づいてきたら褒めてあげる。
赤ちゃんから逃げるようであれば、そっとしてあげる。

赤ちゃんが近づいてきても逃げずに、友好的であるようなら、
心から褒めてあげ、とはいえ赤ちゃんが掴んだり引っ張ったりしないように、注意してみてあげましょう。

どんなパターンについても、親御さんや飼い主さんは、
決してあかちゃんと犬から目を放さないこと。

もし、洗濯物を取り込んだり、トイレに行くようなら、
犬は別の部屋やサークルに入れる、赤ちゃんは小さいときは抱っこする、
など

二人きりにする時間をなるべく造らないように心がけてください。


私は、キッチンの入口にベビーガードを付けていて、
よくキッチンに立つときには、犬と私がキッチンの中、
子どもは外、というようにしていました。

小さな子供と赤ちゃんの事故の7割以上は、
飼い主さんの「目が離れたとき」に起こっています。

見ているだけで防げる哀しい事故があります。

赤ちゃんの成長は一瞬です。

その時期はワンちゃんとお子さん、両方に手がかかり大変だと思いますが、「犬嫌いの子供」「子ども嫌いの犬」にしないように、
最低限の注意を払うことは必要だと思います。

さて、今回は「一番気を付けたい時期の子どもと対処法」をお話しました。

次回は「子どもに犬のしつけを教え始めるのはいつから?」をお話しようと思います。


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