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「自分の頭で考える」だけでいいのか

タイトルは、あるパパの1on1での気づき。

教育業界ないしは、学校教育において、「自分で考えらえる子に」「アクティブラーニング」「自律した子を育てる」と聞くことは多いですね。ビジネスの文脈でも、会社の方針に全て従い、上司の言われた通りに動くだけの人は評価されない時代になっている、と語られています。

そういった考え方は、子育てにも通ずる部分が多いですね。親の言う通りに行動する子どもよりも、自分で考えて行動することに育てたい。そう考える人も多いのではないでしょうか。

では、「自分で考える」とはなんでしょう。
何が正しいのか、自分は何をしたいのか、自分はどんな感情を抱いているのか、そういったことを表現(伝達)できることでしょうか。正解がないことに対して、その子なりの答えを出すことでしょうか。

解釈の幅がある言葉ですね。ただ、教えられたことや現在正しいと考えられていることが「本当にそうなのか」と問いを立てて、自問自答するスタンスは「自分で考える」の一つの特徴と言えるかもしれません。

では、「自分で考える」子どもを育てるのに、パパとして何ができるのでしょうか。具体的に何が正しいのか伝えず、自分で考えるように子どもを促す。自分の好き嫌いがわかるような環境を用意する。人に迷惑をかけた時に、頭ごなしに怒らず、何が良くなかったのかと問いかける。そういった行為でしょうか。

確かに、自分で考えるように促すことは大切ですね。しかし、そこで考えたいのは「促している(問いを投げかけている)パパ自身は自分の答えを持っているのか」ということです。

「自分で考える」とはともすれば、放任主義になりかねませんね。なんでもOK。わがまま言ってもOK。私(パパ)とあなた(子ども)は違うから、と考えると、その線引きは非常に難しくなります。

おそらく、極端なことを考えたとき、つまり「なんでもOK」と考えたとき、「いや、それは違うだろう」と誰しも思うはず。ただ、「違うだろ」と思う理由は人によって違うと思います。

その理由にこそ、その人自身がパパとして大切にしたいことが表れていると感じます。それは、ご自身の幼少期の経験が理由かもしれません。何を大切にしているのは、普段の自分の思考には表れてこないものです。

もちろん「自分の頭で考える」子どもに育ってほしいですが、それに加えて、人として何を大切にしていくのかについても、子どもに伝えていきたいですね。

伝えるといっても、口頭で説明することだけを指しているわけではないです。パパの日々の行動から伝わることもあれば、悩みを一緒に考えたときの一言で伝わるかもしれません。

ビジネス書や子育ての本のキーワードだけでなく、自分自身の大切にしていることも、わが子に伝えていきたいですね。もちろん、受け取るかどうかは子どもの問題です。親としてできることなんて、たかが知れています。

たかが知れているからこそ、現実的な目標を持って、パパとして少しの自己改善をしていきたいですね。

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