彦岳2020/11/22〜山やって海
ニッコロ・マキャベリは「君主論」の中で、愛される君主より恐れられる君主であるべきだ。ということを書いている。
しかし、それは興亡激しい中世ヨーロッパという環境下で記されたもので、それをまんま、現代社会や企業統治、あるいはリーダーシップ論に当てはめようとするのは無理がある。
恐怖による支配は、組織の創造性を損ね、形式主義を招きがちだ。
とはいえ「アメとムチ」というのが、組織を動かすド定番だろうから、ムチの恐怖が全くない組織というのも稀だろう。
その恐怖というものは、当事者が脅威を認識してはじめて恐怖になるわけで、ホントにおっかない大将は、いい人ぶりながら、潜在的な恐怖を巧みに煽って組織を支配する。
一昨日カミさんから電話があった。
「あんた釣りばっかしてるみたいだけど山行ってんの?」
これは要するに「運動しなさい」ということだろう。でも釣りもしたい。そこは大分だけあって、高崎山をはじめとして、山登りした後にすぐに釣りを楽しめるスポットがちょいちょいある。
今日登ったのは津久見と佐伯にまたがる「彦岳」標高639mで、高尾山よりちょっと高いくらい。
山頂には神社があるらしく、登山口には鳥居が。一礼して入山。
一年前に買ったKEENの靴のアウトソールがボロボロになったため、セカンドストリートでみっけたColumbiaの靴が新しいパートナー。¥3000でほぼ新品。いい買い物した。
登山道はやや細く、落ち葉の堆積深し、登山客が少な目の里山って感じだ。野趣溢れていて好ましい。
秋深くなると茂みもすいてて歩き良い。夏は草ボーボーだったりするし、虫多い。
いったん林道に出て。
すぐまた登山口。分かりやすい目印があって親切。
シダゾーン。
シダゾーン続く。
倒木などごさいます。
神社のある山なのです。
彦岳は登山口が二つあって、僕は津久見側からきましたが、佐伯方面からも登れて、そちらが短いコースになっています。
なんだか稜線に出るっぽい。
稜線へ抜けて視界開けました!
まあ、稜線といっても、この行動だとすぐまた森の中です。
里山でも多少険しいところもありましょう。
あと800m地点は稜線上でフラットゾーン。
ピークを視界に入れた!
岩ゾーン。たまにはゴツゴツせんと靴が馴染みません。
出た。ニノ鳥居。おそらく最後のひと上り。
登頂。一時間とちょっとでした。ファミリーの先客がいらっしゃり。写真撮影されてたので「折角だからシャッターおしましょうか?」と声をかけて、ポチッとしたら、かなり感謝されチョコレートいただく。なんだか嬉しくなってあったかい気持ちに。
なかなか立派なお社です。神さま今日もありがとう。良いことがあると敬虔な気持ちになるわぁ。
景色良し!だが頭の中は釣りに向かう。
さっさと食べて。
下山。ちょこっとバリエーションルートを行ってみる。
バリエーションルートからちゃんとしたルートへもどったら、一気に下りました。
ちょこっともの足りん気もするけど、高尾山稲荷山コース登るのと同じくらいかなぁ。どっちみち今日は標高1000m以上は雨模様みたいで、くじゅう、由布とか祖母山は厳しかったでしょうね。
下山して、福良港に急ぐ。夕まづめまでは時間あるけど、良い場所を確保しとかないと。
暇つぶしのジギングはエソ祭り(笑)投げるたびにヒットそしてリリース。エソはカマボコの材料になる魚だそうで、基本、家庭で食べない魚。
あまりにも釣るので、イカ釣りしているおっちゃんに「エソの若旦那!」とからかわれて、一緒に大笑い。
全然アジ来なくてアタリ渋い。根性で二匹だけ。
開いて、塩麹で一晩おいて、朝焼いて食べるのだ。
晩御飯は昨夜の残りの煮付けがありまして。味が沁みて美味しい。
煮付けはフライパンで、キッチンペーパーを落とし蓋にて、時々煮汁を掬ってペーパーにかけると良いよ。
「山登りした後に釣りって凄い」と言われますが、車でなら、それほどのこともなく、くじゅうでハードな縦走に比べると体力的にはもちろん楽チン。とはいえ、雪山に備えて身体を作らないとなぁ。
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