見出し画像

会社をなかなか辞められなかった私が退職したいと言えた理由

この度、私は新卒から約5年間勤めていた職場を退職することにしました。

会社を辞めたいと思い続けて2年。
やっと辞められたんです。

このnoteが同じように「辞められない」って悩んでる人に届けばいいなと思って書きました。

私が辞められなかったのには
いくつか理由があります。

つらつらと8000字を超える文字で
綴ってみました。

私が会社を辞められなかった
理由

1.上司や先輩のふるまい

私が会社選びをした時、

「アットホームな社風」
「ずっと一生勤められそうな場所」
「色々な媒体にチャレンジできる仕事内容」
「地元に貢献できる場所」


この4点に観点を置いて仕事を探しました。

そして見つけたのが今の会社です。

私の探していた通り、アットホームで色々な媒体にチャレンジが出来て、紙媒体はもちろん、駅の電工広告や工事の際に貼る養生シート、1mを超える看板やネームプレート、会員証のハードカード、Webデザインやバナーデザイン、シネマ広告など様々な媒体や、地元相模原の仕事や市の仕事も担当させて頂いたりすることができ、市役所に行くと自分の作ったものが置いてあったりして、とてもやり甲斐のある会社でした。

面接を担当した当時の常務が私の地元(地元どころか、最寄りが一緒だった、、笑)の方だったということもあり、話も盛り上がり、有難いことに採用通知を頂き、会社では初めてだった新卒採用で雇ってもらえることになりました。

しかし、そこが辞めにくい理由のひとつになってしまいました。

1番若いということもあり、先輩や上司にもチヤホヤしてもらえて、居心地がよく、ミスも「大丈夫だよ」と言って下さり、私を育ててくれました。

そんな会社は私にとって居心地のいい会社になってしまいました。


2.業務の引き継ぎが大変

私の専属で担当している会社さんや、動画の案件に関しては私しかできませんでした。

専属でついてる仕事に関しては、後輩に教えてこなすことはできているのですが、お客様との相性が私から見ても明らかに悪かったんです、、。

それに、動画の業務に関してはソフトを触れるのがそもそも私しかいない、という状況でしたが動画の件数を増やしていこうという社内の活動が活発になっていました。

中でもその動画の件は辞められない理由の中でもとても大きかったです。

寧ろそればかりを考えてしまっていました。

私がいなくなったら、この社内で動画を増やそうという運動はなくなってしまうのか。

一応、できるようにしておこう、というお話で後輩はできるようにしていましたが、、なかなか現実は厳しいものがありました、、。

それに、私は会社が動画事業を始めるタイミングからずっと携わっているため、お客様の癖や、好みなども把握できていますが、初めてだともちろん把握はし切れないですし、最初からニーズに完璧に応えることは難しいと思います。
そういう点でも時間が経って、わかってくる頃にちゃんと後輩がニーズに応えてやれるのかどうか、心配だなと思う点もあります、、(これはただの心配性)


3.後輩の存在

私にとって後輩は唯一の後輩です。

私の職場の後輩は、実は専門学校の出身校が一緒で、私に良くしてくれてる専門学校の先生が会社を勧めたようで、そのまま新卒で採用されたという流れです。

そのため、私が辞めてしまってもいいのか、という気持ちがありました。

それと、これが大きいのはあるのですが、、

「私が辞めたら
後輩も辞めてしまうのではないか」


という部分です。

後輩と言えど、1年違うだけですし、1番年齢が近いというのもあり、愚痴を言い合っていたり、時々学校の話をしたり、世間話をしたりしながら隣でずっと仕事をしてきた、(ある意味)「良きパートナー」でもあります。

私の業務を全部引き継がなければいけない後輩は、みんなができない動画の案件なんて特にとてもプレッシャーにもなると思います。

それを後輩はどう捉えて仕事に向かうのか、というところが心配です、、(また心配性)

仮にそれをすごいプレッシャーだと感じて取り掛かってしまえば、それは本人にとってプレッシャーだけでなく見えない負荷や、ストレスがたまってしまうと思います。
逆に、それを自分が新しく身につけられる、これからいかせる技術だプラスに捉えれば、それはやる気ややり甲斐に繋がると思います。

その他にも、「早川さんはこんな仕事残して行きやがって、、」とも思うかもしれません。笑
(すみません、、)

おっちょこちょいですが、何事にも一生懸命ですし、頑張ってくれるかわいい後輩です。
些細な会話の内容すら、覚えてくれていてとても良き後輩です。

私は何事にも一生懸命やってくれるからこそ、
弱音を吐かないからこそ、
心配になってしまい、簡単に「やめる」という決断はできませんでした。


4.コロナの影響

私は1度3年目に辞めるかどうか悩みましたが、その時は丁度コロナが猛威を奮っている頃で、辞めたあとのことなど到底考えられる感じではありませんでした。

フリーになったとしても、この世の中では失敗する未来しか見えないし、再就職もなかなか難しい。

そう考え、諦めました。


決断のきっかけ

1.友達の言葉

私には、いつも一緒に飲みに行く地元の友達がいます。

主に3人いるのですが、そのうちの1人は私に喝を入れてくれる友達です。

私がだらけてしまってると感じたり、相談したいタイミングでその友達とサシで飲みに行ったりもします。

夜中に電話をかけても出てくれる、
良き友達です。

その友達を含め、3人で飲みに行った時、
「お前会社辞めないの?」
と聞かれ、まぁ毎回毎回辞めたい辞めたい言ってたので、その度にそれは聞かれてたのでいつも通り、「辞めたいよ」と答えました。
すると、「なんで辞めないの?」と言われました。
なので、素直に先程書いた4項目を話しました。

すると、

業務の引き継ぎのこと考えるお前はすごく偉いけど、お前やめた後、別にお前に関係ないしそんな関係ないこと気にしてお前の人生を無駄にする必要はない。

お前しか業務ができない

そうしてる会社が悪い。上司が悪い。

違う?

お前は何も悪くないのにこんなに気にして自分の人生を犠牲にしてまでそんな会社のことを気にしてる。
それは偉すぎる。
でも、なんでそんなこと気にする必要ある?

辞めたあと、動画の仕事まわってきても出来ませんってなってました。

でもそれってお前に何か危害でもあるのか?
ないよね?

しかもそれって誰のせい?
会社のせいだろ?

お前じゃない。
お前はお前のしたいようにすればいいじゃん。

違う?そうじゃない?

って言われたんです。

私はこの言葉にはっとしました。

これは他の友達も言っていて、

「さなちゃんの責任感が強いことを、会社はいいように使ってんだよ」

と言ってきた子もいます。

この地元の友達は中学の時席が隣だったこともあり、「昔からそう。偉すぎるんだよ」と繰り返し言ってくれました笑

私が覚えてないエピソードまで、その友達は衝撃を受けるくらい偉すぎる!と思ったらしく、めちゃくちゃ覚えてくれてました、、笑

その後、UNOで負けたので、「会社を今年中に辞めると誓ってテキーラショット飲もう」と言われましたが、みんな優しかった、、他の2人も飲んでくれました、、笑

因みに、2人の今年の目標は
「彼女を作る」でした笑

2.占いに行ったこと

占いに初めて行く機会がありました。

占いはお母さんがホロスコープとタロットカードを使った占いをやっているのですが、趣味のひとつでもあるので、あまり信じていませんでした。

「仕事について、フリーランスになりたいのですが、今ひとつ退職するという1歩が踏み出せなくて、、」

と話を持ちかけると、誕生日と手相から色々見て下さり「いつでも行けると思いますよ」と言われました。
「4月までの4年間大変だったでしょう。よく頑張ったと思います。」と言われてちょっとウルっと来てしまいました、、泣

当たってます。笑

赤の他人に言われることってこんなにも自分の中で衝撃が走るんだと思いました、、実はお母さんに全く同じことを言われていました。笑

でも私のことを知ってる人に言われても、、というのはあるじゃないですか、、

いや、、すごいです。

私はこの占い師さんに言われた言葉でさらに背中を押されました。

3.社長の言葉

今年の4月で社長が変わったので、送別会をする機会があり、締めの言葉が私の背中を押してくれました。

「この会社はほんとに可能性がある会社だし、この事業所は若い人もいる。働いてくれるのは嬉しい、でも、ずっと働いて貰う必要はない。若いからこそ色んなことを経験してほしい。学んだことを活かして色んな会社にも行って欲しいし、色んな仕事をしてほしい。」

この言葉もまた私の背中を押してくれました。


そもそも
なぜ会社を辞めたかったのか

1.会社の規則が嫌になった

私の会社では、髪色をこのトーンまでと入社の時に言われるほど決められていました。

しかし、少しずつ明るくしていってたら何も言われなかったのですが、、笑
私の中ではブリーチをして好きな色に染めたい気持ちがあったので、それはさすがにNGだろうなと思いできませんでしたし、ハーフパンツなど膝上の丈のものを履くのもNG。
男女関係なく、暑い日はハーフパンツくらい履きたいはず。
私たちは人前に出るわけでもないので、臨機応変に対応できないのか、と思いました。

あとはコロナ禍や緊急事態宣言中でも出勤していたのも臨機応変に対応できないと判断したことのひとつです。
みんなリモートで対応している中、なぜリモートにできなかったのか、と疑問でした。
それに、まわりの会社はどんどん副業もOKになっている中、私の会社は不可だったのも、うーん、、ってなりました。

また、マイカー通勤も私が役員に相談したところOKになりましたが、ほぼ自費で通勤しなくてはいけないというものでした。
しかし、私の場合電車通勤で1時間半かかるところ、車で通勤すると30分で行けるんです。
全額出してもらっても定期代よりは安いのに、、と思いつつ、私はきついと感じ、マイカー通勤をしませんでした。

あと、有給を年に5回勝手に土曜日とかに消費されるのも、うーん、、自由に使わせてくれないのかなと思いましたね、、。

2.昔の考えを持つ会社が嫌になった

「若い人が意見出してやったほうがいいよ」と上の人は口々にして、私たちを呼び出して打ち合わせをしたりしますが、打ち合わせ内で出した意見は全て「それは上が通してくれない」と言って、そもそもそこで意見がストップしてしまい、結局上司の意見のままになったりして、新しいことをするようなそういう企画に関してはあまりやり甲斐を感じたことがなかったです。

結局それって人任せに意見を出させてるだけ、、と感じる時もありましたし、ああ言えばこう言うでなかなか話し合いが進まなかったりもしていい気はしなかったですし、時間の無駄だと感じる時もありましたし、、

通っても、結局上の人の頭が固く、これはダメあれもダメになってしまうことが多かったです。
でもそうなると、あの時間は一体何だったんだ、、とも思いました、、。

3.給料が低い

5年目にして、入社した時よりも(コロナの影響もあってか)給料が低くなってきていましたが、税金なども多くなっているのでそれもそれで無理だなぁって思えてきました。


4.営業がデザイナーを
めちゃくちゃ下に見てくる

「もっと安くしろ」

といわれるのは、もはや日常茶飯事。

私たちの仕事ってそんなに役に立たない仕事なのかなと思うことが多かったです。
お互いにいなくてはいけない存在ではありますし、上手い営業トークがあってからのその案件だとも思いますが、お客様に見ていただいているものだったり満足して頂くものはその「品物」であります。

それを作っている私たちの技術ってそんなに安くしていいものなのか、と思ってしまいました。

安くしろって言ってくるなら高値で仕事とってくればいいのに!!と正直思うこともありましたよ、、

5.仕事形態がストレス

私たち制作のせいで赤字だとしつこく言われる上、なぜか私たちはデザイナーなのに、営業の仕事もさせられる。

営業が外に出れてないから赤字になっていると判断された結果らしいですが、赤字は制作のせいだと言われているのに制作の仕事を増やし、本来の制作の仕事をできる時間が段々少なくなるのが耐えられなくなりました。

そんなことするくらいだったらその時間を自己の技術の向上につとめたいところ。
会社的にはそこじゃないらしいです。

でも、制作が営業の仕事をしても仕事はまわっているので、イコール仕事は増えてない、、ということは営業は、、?となりますが、、
それに、SNSの運用をしてくれと言われましたが、繁忙期とかにSNSの運用をしたりすることに罪悪感を感じますし、「そんなに時間を使わないように」と言われていて、SNSの運用を任されたのにすごく罪悪感があり、とてもやりづらいなと感じました。


6.「オフィス」という場所の
雰囲気・環境がストレス

HSPである私にとって、ため息怒鳴り声舌打ちなどの物音はとてもストレスになって、それが積み重なっていきました。
それに少しでも私の名前が聞こえたりするとそれが気になって全然集中できなかったり、私の悪口じゃないかとか私が何か悪いことをしたのかとか色々気になってしまってつらかったです。

イヤホンをして耳を塞ぎたいくらいでしたがそんなこともできないので、我慢するしかありませんでした。

HSP関連はもう1つあります。

私は役職付きではなく平社員なので、全ての仕事を知っている訳ではないので、仕事がたくさんあるのかどうか、上司に聞かないとわからなかった、という部分です。
私は他に仕事を持っているので、上司に仕事があるかどうか聞かなかったりした時、上司が残業してるのを見たりすると、「定時で帰れるなら私がやればよかった、、」「なんで聞かなかったんだろう、、」と罪悪感を感じてしまっていました。
バイトの頃は私が仕事を持ってて、指導していたり、後輩にキツい仕事がいかないようにしたり、効率を考えながら自分で回していたのですが、その時はストレスを全く感じたことはありませんでした。
上司の気持ちもわかるけどそれがストレスになるんです、、なので、そっちのほうが向いてるのかなと思いました。

また、私宛ではない電話対応の対応もしなくてはいけないんだ、、と思いつつ、私は以前に書いたように生まれつき電話の音は聞き取りづらく、出ても聞き取れなかったりすることが多いことと、バイトの時のトラウマでなかなか出たいけど、出る勇気がない、でも出ないことにとても罪悪感を覚えましたし、誰かに相談しても恐らく「慣れだよ」って済まされる、、と思って誰にも言えませんでした。

7.自分のやりたい仕事があまりない

私は元々おしゃれなデザインやポスター制作をやりたいと思っていました。

しかし、入社した会社は色々なことができるのはとてもメリットではありましたし、とても良いと思っているのですが、仕事内容が私の希望に沿ったものではありませんでした。
ならば、この5年間で得た技術をいかしつつ、自分の好きなデザインをしてみたいと思いました。

8.「会社」という看板を背負っている
というプレッシャー

会社だとどうしても会社名があり、ひとつミスをすると「あそこの会社は」ってなってしまいます。
そうなると自動的に連帯責任という感じにもなりかねないと思います。

それが私にとってとても耐えきれないくらい重たいものに押しつぶされているような感覚になることがありました。
私が悪いのに営業が謝りに行ってる、とか
私が悪いのに、、と思うことが多かったです。
それが少しつらいな、と思ったと同時にでもフリーランスになれば私だけの責任になるからこんな気持ちも無くなるんじゃないかなと思いました。


9.PMSがつらくなった

会社には「生理休暇」というものがありますが、使うと有給を消化してしまう上に、上司などに言いづらく、なかなかとるのが難しい中、学生の頃とかそうでもなかったのですが、座っているのがつらいくらいの腹痛があったり、貧血がつらかったり、眠気がすごかったりとなかなか仕事にも集中できないことが多くなってきました。
薬を飲めば大概良くなるのですが、それでもよくならない時もありますし、薬を飲むとその時よりもさらに眠くなったりします。

その日1日動けないくらいなのに有給を消化してしまうのも嫌ですし、それだともう我慢して行くしかありません。

それがだんだんつらくなってきました。
でも婦人科に行くのも勇気がいりますよね、、


不安もありますが
楽しみです

今までできなかったことをたくさんやりたいです。

以前にもお話した通り、私は学生時代から仕事大好き人間で学生の頃もバイトばかりして遊ばずに貯金をしていたほどです。

なので、学生時代に本来できたことができてないことに気づいたんです。
学生の頃にできなかったことや、感じることのできなかったもの、色々経験したいです。

また、学生の時からの夢への第1歩がやっと踏み出せたという気持ちもあります。
不安ばかりで毎日色々なことを考えてしまう毎日ではありますが、それと同じくらい楽しみな気持ちがあります。

ずっとバイトもひとつしかやって来ていなかったので、ほんとに今の会社を辞められるのか、と思っていましたが、重い扉を開けられた気持ちです。

ほんとに、、嬉しいです。


でも、それと同時に、
毎日の通勤の景色がとても愛おしく感じるし、
なんかなんとなく寂しい感じもします。

田舎電車で残業しておそい時間になると1時間に2本しかなくて憂鬱な時間も、車窓から見る田園風景、桜並木、ツツジの花、朝、歩道橋の隙間から差し込む光、夕方のグラデーションの空と大山のシルエット、押しボタン式のドア、発車メロディ、アナウンス、、

会社での笑い声や皆でひとつの仕事を一致団結してやってる瞬間、やっと終わった時の帰ろう!の喜び、昼休みの雑談、噂話、、
どれもこれも毎日毎日ひとつひとつが1年後にはもう見ていないし聞いてもいない、ここに私はいないんだと思うと寂しい気持ちでいっぱいです。

新卒の何もわからない私に色々教えてくれた優しい上司、ミスをしても大丈夫だよと泣きそうな私に優しく接してくれて、お客さんにも頭を下げに行ってくれた課長、飲み会で潰れた時送ってくれた上司、大人とは思えないくらい馬鹿みたいに笑って下ネタで盛りあがったり、朝まで飲んでカラオケで熱唱していた先輩たち。

私にとってつらいことも多くありましたが、学びでもありましたし、思い出にもなった5年半でした。

私が辞めたいと切り出した時、止めずに「応援するよ」と言ってくださいました。
でも課長には「えー早川さんホントに辞めちゃうの?」と言われましたが、二言目には「頑張ってね」と言ってくださいました。

私はいい人にすごく恵まれているんだと思います。

だから、どんなにつらくても頑張ろうと思えた環境もありました。

でもそれが負担になった時もありました。

しかし、それに耐えた分、
私は強くなれたと思います。

だから、
これからの自分の未来に
期待してます、、!!

そして、ここまで読んで下さった方ありがとうございます!!

相談に乗ってくれた方、私にリプやDMでつらいときに声を掛けてくれた方、慰めてくれた方、ほんとにありがとうございました。

これからもこんな私ではありますが、新しい早川沙奈を応援して頂けると嬉しいです!

よろしくお願いします〜!

これからもクリエイター活動頑張っていきたいと思います! もしよろしければサポートをお願いいたします🙇‍♀️ いただいたサポートは今後の活動に使わせていただきます!