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日本の森、モリのニッポン紀行

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「延喜式」に掲載されている式内社をタイヤの太いFATBIKEという自転車で訪ねています🚲 2020年1月より140文字で巡拝記を書き始めました。 ・2020年12月6日〜(no…
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2022年2月の記事一覧

和爾良神社@尾張國山田郡。

拝殿前にFATBIKEを立てかけ手を合わす。大和でも社名に「和爾」がつく神社を訪ねたことがある。同族を思わせるが同じ「和爾」といっても尾張では「良」の字がついて「カニラ」と読む不思議。参拝を終えたおじいさん、FATBIKEを初めて見たと驚きのあまりタイヤを手でつかむ。
写真は愛知県春日井市。

金神社@尾張國山田郡。

陶生病院北側、神社への道は何となく覚えていた。陽光に照らされてまぶしい石段を上がると右手の児童遊園にお母さんと子ども。初めて訪ねた七年前は屋根の葺き替えで幕が張られ、記憶に残る境内は工事のために落ち着かない雰囲気。あれから生まれ変わった金神社、歳取った自分。
写真は愛知県瀬戸市。

伊奴神社@尾張國山田郡。

犬がコロッと子犬を生むことから安産・子授けの神として名高い。拝殿前には犬像。通常の狛犬は明らかに獅子なので、まさしく狛〝犬〟だ⛩

今日だけはどうしても記しておきたい。

ロシアによるウクライナ侵略戦争反対!🇺🇦🕊

川嶋神社@尾張國山田郡。

神楽というと神前での舞いを想像するが、名古屋で指すのは有形の「神楽屋形」。元は獅子舞を納める什物。そこに仏壇職人の技で絢爛豪華な装飾が施された。多くは市内南西部に分布するが一部は市北部にも。かつて村中を引き回された金神楽。いまでは祭礼時でも拝殿内に御鎮座。
写真は愛知県名古屋市。

深川神社@尾張國山田郡。

深川神社を書こうにも140字では境内にたどり着く自信はない。大鳥居をくぐると右側、参道を彩る「宮前地下街」がその理由。軒を連ねる瀬戸焼きそばと鰻屋は参拝者泣かせ。店から放出される焼きそばと鰻を焼く香ばしい煙。神社へ向かう敬虔な気持ちが食欲に負ける失態何度も。
写真は愛知県瀬戸市。

羊神社@尾張國山田郡。

境内に羊がよほど珍しいのか、未年には必ずメディアに取り上げられる。実際に訪ねると確かに羊が多い。手水舍では羊が浄めの水をサーブし、狛犬ならぬ「狛羊」が拝殿前を見張る。羊=ひつじから「ひ」を取って「辻」。鎮座地が辻町なのは、ひ=火を忌むから。祭神は火伏せの神。
写真は名古屋市北区。

大目神社@尾張國山田郡。

空は快晴だが日差しが届かない木陰には雪が残る。拝殿前に立ち天井を見上げると色とりどりの陶器の皿。さすがは瀬戸だ。参拝後、末社に手を合わせながら本殿真後ろに進むと、穴が開く土盛りの前にミニ鳥居。もしかして古墳? 大目神社の境内は古墳を削平したものというから。
写真は愛知県瀬戸市。

片山神社@尾張國山田郡。

「蔵王の森」とは片山神社が蔵王権現と呼ばれてた時代の名残り。現在はクスノキが多い印象。神社北側に面して「杉村」「杉栄」「大杉町」という地名があるのは境内にあった大杉に由来。拝殿に参ると「一分間奉仕」と掃除願いの張り紙。若い女性につられおじさんも雑草を抜く。
写真は愛知県名古屋市。

春日戸社坐御子神社@河内國高安郡。

「延喜式」には天照大神高座神社の社名に「元号春日戸神」と小文字の注釈。一方、春日戸社坐御子神社に比定されるのは佐麻多度神社境内の山畑神社。陽光が木の葉の隙間を通りまばらに地面に降り注ぐ。頭上の木々が滝に跳ねた水の粒子を覆う高座神社とは雰囲気違う。
写真は大阪府八尾市。

佐麻多戸神社@河内國高安郡。

西信貴ケーブル北側を佐麻多戸神社へ下るまで、高安山斜面一帯は古墳の宝庫。「河内ドルメン」は見つけられなかったが、高安古墳群では道端や墓地内の小塚に横穴が開口し、小規模墳墓が集中する光景を堪能。斜面を下り神社へ。風で頭上からドングリがぱらぱら落ちる境内。
写真は大阪府八尾市。

鴨神社@河内國高安郡。

コメダ珈琲を目印に外環道から未舗装の道へ。突き当たりの一段低い森のなかに「式内賀茂神社跡」碑。大通りから離れた窪地のような場所。忘れ去られたという言葉が頭をよぎるが、柱の注連縄は新しい。玉祖神社に合祀されたのは明治四十年。河内国には同様に整理された神社多し。
写真は大阪府八尾市。

御祖神社@河内國高安郡。

水鳥が遊ぶ池に隣接し木々に囲まれた旧社地。中程にそびえる幹の太いクスノキは枝が池に飛び出さんばかりの勢い。「式内社調査報告」によると明治四十一年、神社合祀令による整理対象として玉祖神社に合祀された。石段上の「式内御祖神社」と刻まれた碑。当時の標柱だろうか。
写真は大阪府八尾市。

玉祖神社@河内國高安郡。

境内目前の激坂を登りきると玉垣越しに大阪平野の眺望。ご神木のクスノキは枝までコブで膨らんだ天然記念物。由緒によると周防国の玉祖神社から祭神を勧請。その縁で天の岩戸神話の長鳴鳥といわれる黒柏が入口付近を闊歩。参拝を済ませ東高野街道まで気持ちよ〜くダウンヒル。
写真は大阪府八尾市。

天照大神高座神社二座@河内國高安郡。

鳥居の向こうから幼稚園児たち。乱れた列を整えようと必死の保育士さん。山へ入る道を奥へ。滝の音に気づき辿り着いたのは神々が集う霊的な場所。本殿は拝殿の上方、岩のなかに鎮座。湿り気を含みヒンヤリとした境内。ベンチに腰掛けると妙に落ち着き離れがたい。
写真は大阪府八尾市。