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体験型RPG【人生】簡単攻略5〜「易しいのに人生を豊かにする目標」を設定するための4ステップ

目標を達成できるかどうかは、どんな目標を立てるかに大きく左右されます。
できる限り達成難易度が低く、かつ、効果の高い目標を立てることが重要です。
このページでは、私の実践例を紹介しながら、目標決定の4ステップについて説明します。

STEP1:大雑把に願望をかく

まずは、大雑把に今の願望を紙に書きましょう。例えば「もっと痩せたい」とか「独立して企業したい」とか何でもいいです。ありのままの本心を書きましょう。

私の場合は最初に出てきた願望は「もっとお金が欲しい」というものでした。

STEP2:願望を起こす「思い」を見抜く

次に、STEP1でなぜその願望を抱いたのかという原因を考えることで、願望の奥にある「思い」を確認しましょう。

やることは簡単で、先程の願望に対して「なぜ?」と自問自答を繰り返すということです。願望を抱いた理由をたどっていけば、自分の本当の思いが見つかるかもしれません。

例えば、「もっと痩せたい」という願望を抱く人が理由を考えた場合、


なぜ痩せたいの?

→「見た目を良くしたいから」

なぜ見た目を良くしたいの?

→「異性にモテたいから」

なぜ異性にモテたいの?

→「素敵な人と結婚して幸せな家庭を築きたいから」
というように、理由を考えることにより「もっと痩せたい」という願いの奥には、「素敵な人と結婚して幸せな家庭を築きたい」という思いが潜んでいることが分かります。

私の場合は「もっとお金が欲しい」という願望でした。

実際に、この願望に対して、なぜを繰り返してみたところ私の場合は以下のようになりました。

→なぜお金が欲しいの?

「お金があれば、仕事をしなくても安心して生きていけるから」

→なぜ仕事をせず生きていきたいの?

「仕事はしたくないわけではないが、かに時間を拘束されて雇われるのではなく、将来の心配をせずに自分な好きな仕事を好きなタイミングで好きな時間だけやりたいから。また、他には好きな時間に起きたり、気が向いたら散歩したり、自由にゆったりとした時間を過ごしたいから。」
このことから、私の「お金が欲しい」という願望の奥には、「自由に毎日を過ごしたい」という思いがあることが分かりました。

このようにして、自分の本当の思いを知ることができれば、その思いを叶えるための選択肢を増やすことができます。

また、表面の願望に振り回されて、自分の本意を見失うこと(例えば、私の場合、お金を稼ぐことに囚われすぎて長時間残業して、本当に欲しい「自由な時間」を犠牲にすること)も避けられます。

「なぜ」を繰り返すことで、二つ以上の理由が出てきたらどうすれば良いでしょうか。その理由によって対処法が異なります。

例えば、お金が欲しいという理由が、「起業のための資金にしたい」と「今の会社を辞めたい」の二つであった場合、その二つを同時に追い求めることは一貫しているので問題ありません。そのような場合は思いを統合し、「会社を辞めて起業したい」とすれば何も問題はありません。

一方、お金が欲しいという理由が、「起業のための資金にしたい」と「高級車やハイブランドの服を身につけて周りの目を惹きたい」というものであると、貯めたお金を「起業のために」使うのか、「贅沢品を購入するために」使うのかよく分からない状況になってしまいます。このように一方を満たせば一方が犠牲になるような思いは、目標達成のための妨げになります。

そのような場合、今優先すべき思いは何なのかをよく考え、優先すべき思い以外は一旦捨てましょう。

例えば、「企業が成功したら、お金がたくさん入る。贅沢品を買っていいのは、3億円以上の資産を確保できてからにしよう。」と考えた場合には、現時点で優先すべきことは企業のためにお金を貯めることであるということが分かります。

STEP3:思いを叶えるための選択肢を書き出す

STEP 2で、自分の奥に潜む思いが分かったら、その思いを叶えるための行動を考えます。

このステップは、非常に労力を使いますが、間違った目標に向かうよりは遥かに楽なので頑張りましょう。

STEP2で判明した「自分の本当の思い」に対して「そのために必要なことは」と問いを繰り返すことで、思いを叶える行動が見えてきます。

これについては、一つの思いに対して、たくさんの選択肢が出てくると思います。それを可能な限り書き出しましょう。

私の場合は、「自由に毎日を過ごしたい」という思いがありました。

「自由に毎日を過ごしたい」そのために必要ことは?

・「年収を増やす」

・「貯金を増やす」

・「プライベートの時間を増やす」

・「時間の融通が効く稼ぎ方を身につける」

と書き出したら、それぞれの答えに対して、再度「そのために必要なことは?」と繰り返します。

例えば、上の「年収を増やす」に対して「そのために必要なこと」を書き出すと、

・出世して昇給を狙う

・副業で稼ぐ

・今より収入の高い仕事に転職する

・・・

というようになります。

今は文章で説明するために、一つの文で書きましたが、実際にはマインドマップのような形式で作成することをおすすめします(マインドマップを知らなくても、これから画像付きで説明するので問題ありません。)

まずは、紙に「自分の思い」を書きます。

画像1


次に自分の思いから線を伸ばして、そのために必要なことを書き出します。

画像2


それから、それぞれの枝に対して、そのために必要なことを書き出します。

画像3


これを繰り返していくと、自分が何をやるべきかが見えてきます。

画像4


複数の項目が出てきたものや、共通事項の多いものなどを書き出しましょう。

私の場合は、主に、「①出世する」・「②今より条件が良い仕事に転職する」・「③今より稼げるフリーランスになる」・「④副業で稼ぐ」の4つの行動が出てきました。

STEP4:目標にする行動を絞り込む

ここから実際に、それらの行動をしたときに起こりうるリスクやデメリットを考え、行動を絞ります。

私の今の年収はフルタイム・残業なしで400万円です。私の真の目標である「自由な生活」を実現するためには、収入を増やし労働時間を減らす必要があります。

まず、①「出世する」については、私の勤めている会社では基本的に正社員の給料は変わりません(人事係にいるので他の人の給料はよく分かります)。管理職になれば給料は増えます(年収500万円くらい)が、増える分より多くの残業(1日2〜3時間くらい)をしなければならなくなり、かつ、精神的な負担も増えるので割りに合わないことも分かっています。そこで、①「出世する」を行動目標にすることは選択肢から除外します。

次に、②「今より条件が良い仕事に転職する」という目標についてですが、私は既に何度となく転職して今の仕事に落ち着いているので、今以上の条件で転職することが難しいことはよく分かっています。今より大きく稼ぐようになるには、税理士ライセンスか弁護士ライセンスなどを取得する必要がありそうです。しかし、それらのライセンスを取得するためには何千時間という勉強時間を費やする必要があります。また、それらのライセンスを取得しても、確実に年収が上がり労働時間が短くなるという保証もないので、「②今より条件が良い仕事に転職する」という選択肢も外します。

また、③「今の仕事より稼げるフリーランスになる」については、②「今より条件が良い仕事に転職する」よりもさらに成功する未来が見えませんし、年収が下がる可能性が十分にあるので選択肢から除外します。

最後に、④「副業で稼ぐ」については、今の収入は変わらないので②、③のようなリスクはありません。また、副業の内容によっては時間単位の収入を上げることもできそうです。したがって、私は数ある選択肢の中から副業をするという行動を目標にすることとしました。

「副業で稼ぐ」という行為には、私が思いついただけでも、

・ブログアフィリエイト

・電子書籍

・YouTube

・転売

の4つがあります。このうち、「転売」に関しては特定の相手がいる以上、多少なりとも時間が拘束され、在庫を抱えるリスク(年収が減るリスク)があり、何より私の興味がないので除外しました。

ここで私は、ブログアフィリエイト、電子書籍、YouTubeについては、表現方法こそ違えど「需要のある情報を発信する」という共通点があることに気づきました。

しかしながら、私には需要のある情報が何なのかよく分かりませんでしたので、良質な知識を習得して、実際に情報発信して反応を見るというところから始めようと思いました。

情報発信のハードルが低くく、反応が見やすいと思ったので、私はブログを始めることに決めました。そして、「そのために必要なことは?」と聞き、ブログのネタを考える材料のための「読書」と「ブログの記事を書くこと」を行動目標にすると決めました。

★目標を達成しやすくするポイント

ここで、より難易度の低い行動目標を設定するために、重要なこと2つ説明します。

一つ目が、行動目標は自分行動だけで完結するものにするということです。

行動目標に自分以外の行動が絡んでくると目標の難易度が上がってしまうことは「こちらのページ」で説明したとおりです。

例えば、私の選択したブログを例に出すと、

「ブログでお金を稼ぐ」、「ブログのアクセス数を増やす」という目標は、ブログを見る他のプレイヤーの行動がなければ達成できないものであるため難易度が高くなっています。それに対して「ブログの記事作成のために本を読む」や「ブログの記事を書く」ことは自分の中だけで完結する行動であるため、難易度は下がります。

もし、自身が選択した行動目標に他のプレイヤーの行動が絡んでくるようであれば、「そのために自分ができることは?」と自問自答し、自分の中だけで完結する行動に置き換えましょう。

二つ目に重要なことは、目標に期限やノルマをつけないということです。

一般的には、目標には期限をつけた方がよいと言われます。例えば、「1年間で100冊の本を読む」や「毎日ブログの記事を一つ公開する」 などのように、目標の具体的な期限やノルマを決めることが大事であるとよく言われます。確かに目標に期限やノルマをつけると、やるべきことはより明確になるでしょう。将来予測の精度が高いプレイヤーなら具体的な目標を立てた方が上手くいくかもしれません。また、「大学受験」など、目標によっては期限を定めなければならないものもあるでしょう。

しかし、私のように今まで立てた目標のほとんどを達成することができていないプレイヤーにとっては、目標に作業量や期限を決めることは失敗の原因となりうるので、あまりおすすめしません。

前の章で説明した「変更難易度」に基づいて考えると、未来になればなるほど、予測が難しくなるため、目標に作業量や期限をつけてしまうと、目標を達成する難易度を上げてしまうことになります。

今までに説明したステップで目標を立てていただければ、向かう方向は大きく間違っていないはずです。

自分に負荷をかけるような期限・ノルマを設定しなくても、向かう方向さえまちがっていなければ、いつかは目的地に辿り着きます。

できるかどうかも分からない将来の大きな目標を立てて満足していても何も得られませんが、今一歩前進し続けることで小さなものが積み重なり大きな成果が得られます。

次のページでは、【目標実践1】ルール作りについて(シンプルなif-thenルール)について説明します。

なお、このページは私の運営するブログ「体験型RPG【人生】かんたん攻略.com」の記事からの転載です。

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