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◯◯はどこへいった?

4月からちょっと生活を変え、週一でオープンカレッジに通っています。

前にも少し書きましたが、英字新聞を読み、内容についてグループ毎にディスカッションするというもの。4月から6月まで全10回を受け、7月からまた懲りずに継続して受けています。

7月の第1週目は佐渡へ行っていたのでお休みし、今期は2回目からの出席。
トピックについては皆の意見を聞きながら先生が決める、という事でしたが、やはり戦争関連の今の世界情勢を外す事はなく。
今後、明るい話題もあるといいのですけれどね。

私が休んでいた時にプリント配布された記事はこちら⬇️

ざっくりとだけ、いくつかの点を書きます。ご興味のある方はそのまま此方のBBC記事を読んでいただいた方が良いです。

ウクライナのgrain(穀物)がロシア軍によって略奪されているのは何となく分かっていましたが、実に組織だって行われている事にびっくりしました。

BBC独自の捜査のようで、ウクライナに住んでいてロシアに占領されたエリアの200人以上の農家にインタビューを申し込んだようですが、応じてくれたのが数名。無理もないですよね。

そのうちの1人が名前を非公開なのを条件に、盗まれた穀物の行方について協力してくれたそうです。捜査方法は盗まれたトラックにGPSがつけてあり、それをONにするというもの。

BBCの記事から

この地図を見るとわかりますが、トラックは南下してクリミア半島からロシアの領土へ行っています。
そしてとあるサイロ群の手前でストップ。

GPSだけでは追跡が困難な為、衛星の映像も使っているようですが、トラックが長い列になっているの、わかりますか?

BBCの記事より

ものすごい長い列になっています。

エントリーポイントから6月17日時点の映像ですが、350台以上のトラックがざっと5kmほど連なっているらしく。
もちろん中には占領地から空になった輸送用トラックが帰ってくることもあるでしょうが、明らかにたくさんの穀物や農家から奪ったひまわりの種を載せているものが大半のようです。

そして、略奪の仕様が変わっていた事も書いてありました。

最初は農家を脅してそのまま奪う、というやり方をしていましたが、それだともう農家は農地を捨てて2度と作らなくなってしまうので、市場価格よりとんでもなく安い値段で売ることを強要し、売買の証明にサインをさせるという合法なものに変わってきているというもの。巧妙ですね。

百姓は 生きぬように死なぬように という言葉を思い出しました。

また、ロシアでウクライナの穀物を混ぜ合わせたものをロシア産の証明をつけて外国に輸出しているので、買った方の相手がウクライナ産であるかどうかもわからなくしている、と言う手口も。

また、ウクライナから盗まれた穀物を載せていると思われる船が黒海で故意に船についている追跡装置を切りっている事象も。再びONになった時には遠く離れた場所に位置していて。そして船は積荷を何らかの手段で下ろした為、船の重量が軽くなり、吃水の位置が大幅に変化していることがあるとか。
※海賊にでも襲われない限り、装置はONにしておくことが義務付けられています

先週受けた授業の記事ではウクライナから輸出する港の倉庫がいっぱいで、倉庫に入っているものを出荷して空きのスペースを作らないと今実っている穀物を入れることができず、腐らせてしまうこととなり、アフリカなど特に貧しい国に被害を及ぼすだろうと書かれていました。

が、今日7月26日朝のニュースで穀物が輸出再開の見通しがついたと知り、少しホッとしました。

このまま、少しでも良い方向に事態が進んでいく事を祈るばかりです。

まとまりがない長文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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トップ画像はpostcrossingで最近ロシアから届いたpostcard。平和を願っている一文が添えられていました。一般のロシア人は色々だと思います。

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