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耳は美しい。耳はまた不気味でもある。

                                「採耳記」
                  25 × 21㎝  油絵具 / テンペラ乳剤混成  板2017

DSC07024「採耳記」-768x870 (3)

人の耳はその顔の中に配置された部位として目、鼻、口などと比べると圧倒的に奇怪な造形を成していると想うのです。その形も人により実に多彩で不思議を感じます。 奇怪 ≒ 不気味 ≒ 美 ⁉

自身のそれに於いては鏡を使ってもその全貌を見極めることはなかなか難しいものです。  ところで、その耳は果たして顔の一部なのでしょうか? これは額と顎を顔のなかのものと考えるかどうかの問題に等しいのですが、狭義と広義とでそれぞれの解釈があり文脈により違ってくるようです。

「横顔」という言葉もありますが、ボク的にはこの中には耳を入れてあげたいと想うのです。 耳は顔の一部であり、美しく不気味なのです

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