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【『ストレンジャー・シングス』の制作陣が送る】”孤独の恐怖”を鮮明に描く、ダークでハイセンスなショート映画をご紹介!

皆さんこんにちは!
世界のショートフィルムを配信するサービス、SAMANSAです!

さて、ついにあの人気ドラマ、
『ストレンジャー・シングス:未知の世界』はすでにシーズン4を迎え、
ネット上には様々な考察や感想が溢れていますね。

2024年にはシーズン5の配信も決定しており、
今後の展開がますます楽しみなところではないでしょうか。

実はそんな、「ストレンジャー・シングスの大ファンだ!」という方にも、「これから新シーズンをゆっくり見るよ!」という方にも、
ぜひこの夏おすすめしたい映画があるんです。


それが、ストレンジャー・シングスの製作陣が送る、
ショート映画『ハウ・トゥ・ビー・アローン』です!

この映画は、女性が家で1人でいる時の孤独との向き合い方を描いた作品で、
「ストレンジャー・シングス」の脚本家・スタッフが携わっているのはもちろんのこと、あのスティーブ役でもおなじみの、ジョー・キーリーも出演しているんです!

さらに、主役を『イット・フォローズ』などでも知られるマイカ・モンローが務めるなど、豪華俳優陣も揃っています。

そこで、今回はショート映画『ハウ・トゥ・ビー・アローン』の魅力をご紹介していきたいと思います!

豪華な制作メンバーだけでなく、様々な感情やイメージを連想させる、
ちょっと不気味でおしゃれな世界観も見どころ。

まだ本編を観たことがないという方は、SAMANSAで鑑賞することができますのでぜひこちらからご覧ください!↓

https://samansa.com/videos/166 

〈作品時間〉12:58
〈監督〉Kate Trefry
〈概要〉ストレンジャーシングスの制作・俳優陣が集結!女性が1人になっ
                たときの孤独と恐怖を鮮烈に描いた作品!

*  *  *

「1人でいる方法」は孤独なあなたに寄り添うもの


みなさんは、子供の頃に1人で留守番していた頃の記憶を覚えていますか?

誰もいないのに物音がして誰かがいるような気がしたり、
いつもは普通に見えるものが突然恐ろしい怪物のように見えてきたり、
親が永遠に帰ってこないんじゃないかと不安になったり…。

この映画はまさに、そんな誰もが感じる恐怖心や不安を、
印象的なイメージやモチーフによって見事に表象したものだと言えます。

マイカ・モンロー演じる主人公ルーシーは、
彼が夜間の救急の仕事に出かけている間の過ごし方を計画し、
家でひとり取り残されることへの孤独から逃れようとします。

家の明かりをつけられるだけつけたり、
シリアルを食べることに集中したり、ネイルをしてみたり…。

しかし、彼女はとうとう恐怖に耐えられなくなってしまい、
そしてそれは、様々な視覚的イメージとなって彼女の前に現れてくるのです。

それにしても、なぜ出てくるのがヘビや赤ちゃんがなのか、不思議に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あれは、彼女が無意識的に目にしていた身の回りにあるイメージなどが、
恐怖心となって現れたものだと言えます。

例えばあの大きなニシキヘビは、
ルーシーがテレビをつけたときに登場していたヘビの番組から連想されているほか、クローゼットから溢れる血は、
ルーシーが赤いワインを飲んでいたことに関連しています。

また、突然窓の外に現れた巨大なタコのような生物は、
ルーシーがきていたTシャツに描かれていた絵であると考えられます。

さらに、泣き喚く赤ちゃんも、ルーシーが冒頭で眺めていた、
机の上の赤ちゃんの写真からきているともいえます。


ちなみに、クローゼットへの恐怖から逃れられないというアイデアは、
1980年代に連載されていたBerke Breathedのコミックブック、
Bloom Country」などからインスパイアを受けているのだそう。


また、監督がこの映画のアイデアを思いついたのは、
自身のある「恐怖的な実体験」に基づいているといいます。

監督は夫と引越しをした際、新しい新居のキッチンの食器棚に、
恐ろしいバイブルがあるのを見つけたのだそう。

そして、それを捨てるべきか取っておくべきか迷ったそうですが、
結局そのままおいておき、二度と食器棚を開けないように決めたといいます。

その恐怖的な実体験から連想された、
女性のアイデンティティ」や「共依存」、
さらに、そのとき監督自身が感じていた「妊娠への恐怖」を
(ちょうど妊娠5ヶ月ほどだったため)モチーフにした映画を作りたいと考えたのだとか。

劇中に登場していたクローゼットや赤ちゃんのモチーフは、
そんな監督自身の体験ともリンクしていたのですね!


また、撮影時もまだ妊娠中であったという監督は、
スタッフたちと映画の制作を進める中で、自身が抱いていた恐怖心や不安は決して自分だけのものではなく、誰もが抱えている感情だったことに気づいたそうです。

監督はこの映画を通して、
「あなたが感じている感情は、何も変なわけでも恐ろしいわけでもないし、人と違っているわけでもないということ。そして、だからあなたは1人じゃないのだと言うことを伝えられる。」とインタビューで述べています。

ルーシーの「1人でいる方法」は、私たちそれぞれが抱える恐怖や不安に寄り添ってくれるものなのではないでしょうか。

美しいセットと世界観の裏側

もともと『ストレンジャー・シングス』の脚本に携わっていたという監督は、その時の実際のセットを見に行ったりした経験が、
このショート映画の制作にも役立ったと語っています。

また、この映画で特に注目したいのは、赤と青の対比をメインにした
美しい照明使い。

映画の中ではあまり詳細に描かれていませんが、
外のどこかの家から溢れてくる青い光の演出なども、
映画が表現する孤独感などをより高めていると言えます。

本当に夜1人でいるときに明かりを消して鑑賞してみると、
よりその演出や効果を感じることができるかも?しれませんね👍

ちなみに、ニシキヘビは本物のヘビを使って撮影されたそうですが、
そのヘビがとても怠け者で、撮影中もずっとカゴの中で眠りたがっていたため、監督は気が気ではなかったそうです。笑

また、出演した赤ちゃんの親御さんやご家族は、
大きなヘビがいたり食器棚から血を出したりするような危険な撮影現場にもかかわらず、全く動じずに我が子を出演させることに積極的な姿勢を見せてくれたのだそうです。

この作品自体は『ストレンジャー・シングス』とは全く異なっていますが、ぜひこの映画のセットや映画から溢れてくるエナジーとの親和性にも注目したいところですね!

本編はいつでもSAMANSAから視聴することができますので、
ぜひ遊びにきてみてくださいね!!

今回もお読みいただきありがとうございました。

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