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坂道シリーズの歌詞考察

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乃木坂46、欅坂46、けやき坂46、日向坂46、櫻坂46の歌詞考察です。
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#五月雨よ

櫻坂46と井上陽水

櫻坂46と井上陽水

櫻坂46の「五月雨よ」の歌詞と井上陽水の「傘がない」の歌詞って言ってることが似てる気がする。

この「傘がない」は「余裕がない」の言い換えだとする。
誰かが世の中で起こってることを新聞やテレビで色々と言い合ってる。
そんなことができるのは今、自分の生活に余裕があるからだろ、自分は目の前のことで精一杯だ。
本当に不幸なやつはそんなことやってられねえよ、と皮肉る歌詞だと思う。
とにかく他を考える余裕が

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「摩擦係数」の歌詞からみる櫻坂46らしさ

「摩擦係数」の歌詞からみる櫻坂46らしさ

櫻坂46のメッセージ性は「それでも生きる」櫻坂46は欅坂46から改名し「それでも進む」を選んだグループだ。
故に「それでも生きる」というメッセージ性はこのグループの物語からも伝わりやすい。
「摩擦係数」はこれまでの歌詞の集大成だ。
諦めて、開き直ってそれでもなお生きるというメッセージが櫻坂46の歌詞に一貫しているように思う。
「Nobody's fault」ではニーチェ哲学全開の歌詞を中原中也の詩

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「広げられない傘」とは何なのか【櫻坂46 五月雨よ 歌詞考察】

「広げられない傘」とは何なのか【櫻坂46 五月雨よ 歌詞考察】

広げられない傘とは何なのか。
それは、二律背反な気持ちだ。
どっちつかずの、自分からは行動ができない臆病な気持ち。
そんな等身大の気持ちを歌ってるのがこの歌だ。
五月雨式にだらだらと続く君への好意。
その「好き」という雨が降り続いている中、もう諦めてしまおうと、雨を避けようとして傘を持ってはいる、が広げられない。やっぱり君に会いたい。

自己完結であり、終始葛藤。
シーンの転換はあまりない。
ずっ

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「五月雨よ」の歌詞にみる櫻坂46らしさ

「五月雨よ」の歌詞にみる櫻坂46らしさ

櫻坂46らしさは乃木坂46プラス欅坂46だ。
つまりは自己完結プラス葛藤が櫻坂46らしさだ。

そう定義してみるとこの「五月雨よ」の歌詞は櫻坂46らしさ全開だと思う。

この楽曲の象徴的な歌詞である「先のことは分からないまま 五月雨式に好きになってく」、この五月雨式とは、物事がだらだらと続くさま、という意味がある。

2月21日のレコメンで音源が宇宙初解禁となり、その歌詞を見ていくと、乃木坂46の

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