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1人で出来たもん!

どうもSAMです。今回は初めて、1人鍋(ランチ)を食べに行った時のお話です。本当は違うお店に入る予定だったのですが、見間違えて入ってしまいました。しかもそのお店、なんとバイキング形式ではありませんか!(苦笑)
私は入店拒否されても仕方ないと思いつつ店員さんに「車椅子利用者なんですけれど大丈夫でしょうか…」と遠慮気味に声をかけました。すると「お席にご案内します。持ってきてほしい食材があったら呼んでください」と言われた。この瞬間「入る店を間違えたんです!」だなんて、とてもじゃないが言い出せない空気になりました。こうして、60分間の孤独な戦いが始まったのです。
席に着くや否や私の頭の中で会議が始まりました。「怪我をしたらどうするんだ」とか「食器を割ってしまったら、どうやって責任をとろうか」など議題は様々。要するに、それだけ焦ってました。
そもそも、今までこんな経験はしたことがありませんでした。今まで、こういう時は全て家族(主に母)に任せきりでした。けれど、今は誰も私の席の隣にはいません。1人でやらねば!、腹を満たさねば!、そして何より元を取らねば!…私は覚悟を決めて、しゃぶしゃぶ(牛肉)を注文しました。
自分から見て割と遠くにある鍋に向かって必死に手を伸ばし、その中に具材を放り込んでゆく。しゃぶしゃぶ鍋なので、あまりのんきにやっていられません。野菜のほうを丁寧に処理しようとすると、肉に火が通りすぎて固くなってしまう。逆の場合は野菜の触感が無くなってしまうため、どちらにしても美味しさを損ねてしまいます。まさに時間との闘いです。とにかく必死でした。それに加えて、店員さんが野菜やキノコ類など、気を利かせて沢山持ってき来てくれましたが、1時間の間にこれらをきちんと調理して食べきれるかどうか不安でしたが、「ここまできたらやるしかない」と一心不乱に食べ進めました。
おそらく、私が食事をしている姿を見た他の客たちは、多少ざわついたことでしょう。時に、食べる用のお箸で生肉を掴み、菜箸で口へ運ぶなど、焦りすぎて自分でもびっくりするようなことをしていたのです。もちろん気が付いたのは食べ終わった後です。それでも「他人の目線などもうどうでもいい!」ラスト10分くらいは清々しい気分でした。
ご飯に、肉に、野菜、締めのラーメンとデザートのアイスクリーム。1つ1つの量は少なくても、最終的には家族と出掛けた時と同じくらいランチバイキングを楽しんで店を後にしました。自分で言うのもなんですが、大きなアクシデントが無くて本当に良かったと心の底から思いました。
また、今回は、お店の人の協力があったからこそ、無事に食事を済ませられました。けれど、いつもこんなふうにうまくいくとは限りません。(手伝ってもらえて当たり前なんて思ってはいけない)きちんと看板を確認して入るべきでした。しかしその一方で、初めは色々と苦労したけれど、やってみると案外一人で出来ることが分かったのは自分の中で大きな収穫でした。
まさに「怪我の功名」ってこういうことなんだなと実感した出来事でした。

それでは今回はここまで、最後まで読んでいただきありがとうございました。<m(__)m>



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