記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ネタバレレビューは本当に悪なのか

映画、アニメレビューサイトでは一般的にネタバレ記事、ネタバレレビューはマナー違反であるとよく言われている。

実際、映画、ドラマ、アニメ等で、上映・放送前からヒットが想定されている作品というのも多く存在する。

多いのが、原作が大ヒットした作品である。

当然、オリジナル脚本で前評判の高いものも多く存在するが、例えば、大河ドラマなどはかなりの確率ですでに大昔から知られた作品や、最近では漫画や、ライトノベルで大ヒットした原作ということでドラマ・アニメ化するものも多い。

それは、原作ファンが多く観ることを想定しているから、また原作のクオリティが高いから、高視聴率、二次ビジネスの展開が大きく見込めるからである。

いわゆる脚本というネタは世間に知られた状態(知らないから観るという人も多いが)である。

ネタバレがマナー違反という常識をあえて前提にして考えると、

そのように、すでに原作が大ヒットして映画・ドラマ・アニメ化される作品は、原作を知っている人は、「面白さは減退するという理論」になる。

これについてを世に投げかけたい。なぜ、ネタバレレビューはマナー違反なのか。

一般的に、ネタ(原作・脚本)を知らない状態で、観たいからである。それは当たり前に理解できる。しかし、この理由はなぜなのか。ネタを知っていたらどういう状態なのかということ。

「ネタを知っていたら、面白くなくなる」から、というのが一般常識なのだろう。

○原作を知っている状態で観たら話の内容がわかっているので面白さが減る。

確かにそう感じる人もいる。わかっている。しかし、一般的に言われている「面白さが減ることが主原因」、その理由に疑問符を持つべきだと思う。

本当にその理由であるならば、はじまる前からネタバレされた状態の映画・ドラマ・アニメは、最低でも原作を知っている人は、その作品において面白さが減衰されているということになる。

しかし現状などうか。
まったくして現実は逆である。

原作のクオリティが高い作品は確実に高い視聴率を誇るし、漫画の実写版もこぞってその漫画・ライトノベルの読者も喜んで観賞し楽しむ。

この問題提起の正否は、実はどちらでも良い。本質的提起はそこにはない。

いつの世も、世界中では色々な各種問題や事件という事象が発生する。

これらについても、なににおいても、「本当に?」「そもそも?」「なぜ?」といった疑心は、「当たり前」や「前提」の外に出る行為でもある。

つまり、必然的に俯瞰的または客観的に事象を捉えることになる。

上記は一例だが、「常識を疑う」ということはまさに、批判的思考そのものである。それは。抽象化思考的発想においても必要不可欠な要素だろう。

今でも、教科書が正解であり、正しいことは当たり前に正解と思っている人を多く見かける。

「正しいこと」と、「正解」はまったく別概念であり、異なることである。

見ていて、真面目すぎなのである。入試問題を解くことが人生を解くことではない。

常識を疑わず、世間一般に常識と言われていることをそのまま疑うこともなく常識であると捉ているような簡単な時代ではない。

思考を停止させてるような時代ではないのだ。


これは、正解が無い世の中で、羅針盤をも疑うことを恐れず、最初から正論を正論であると捉えず、考えることの大切を言っただけである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?