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本当に財布の紐は締まっているか

みなさんは今の経済状況をどう見ているだろうか。
景気は良い?悪い?あなたのお店のお客さんは、出費を気にしてる?

ではここで、むかーし教科書で勉強した景気循環の波がこちら。

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好況と不況を数年単位で繰り返しながら景気は循環していく。

「なんだか景気がいいからパーッと」「不況っぽいなあ、節約しなきゃ」
という時代はもう終わったと思う。

今とても大切なのは、我々がリアルタイムでどの位置に立たされているのかということだ。

アベノミクス以降、様々な見方があるとはいえ、経済は成長の局面にあったことは否めない。すべての波が転換、上昇していた数年間。そして騙し騙し伸ばしてきた好景気のピークが一体どこだったのかは、普通の生活を送る我々は身を以て実感することも無かったので、分からなくても仕方ないように思える。

しかし2019年の時点でリセッション(景気後退局面)に突入していたことは間違いないだろう。どの機関から発表される数字も芳しく無く、先見性のある経営者たちは口々に景気後退を指摘し、いろいろなメディアで警鐘を鳴らしていた。しかも厳しい冬に入るタイミングで消費増税が待ち受けていたのだから、もう不況突入フラグしか見えなかった。笑

中小や小売、飲食にとって唯一の救いは、キャッシュレス5%還元施策と、現金派にうまくフィットしたQR決済などのペイメントサービスだろう。実際5%還元の恩恵を受けていると、消費者の財布の紐を緩める絶妙な政策だと実感する。

流れを読んでいくと、このコロナショック真っ只中、世界経済がフォールアウト状態にあろうとも、一般消費者の財布はまだキッチリ締まっている感じは少なくともしていない。緩やかに、しかし確実に、景気後退の曲線状を滑り降りている最中だ。

では本当に不況へ突入し、財布がカッチリ閉まるのはいつなのか?
現実的なのは、キャッシュレス還元事業が終わった後、7月でしょうね。

今はどこもかしこもコロナ自粛中止延期。
経済が停滞してしまう恐怖が誰にとってもリアリティをもち、みんなで飲食店を応援しよう!という流れが出来ている。ありがたいことだ。

そんなムードが消費を後押ししてくれている現在なので、むしろ消費傾向は現状維持・やや伸びくらいに見ているが、誰の目にも明らかに映る不景気への道筋がバシッと示されたとき、すなわち地獄の門が開き切ったときに、心の底から苦しい思いを我々は経験するのだろうなと予測している。

今後、消費刺激策として、この5%還元の期限を延ばしたり、むしろ還元率を20%に上げたり、ふっこう割を出していこうという意見もあるようだが、目減りする国庫を見る感じあまり期待は出来ないかなと思っている。笑

経営者の皆様におかれては、コロナショックが実体経済に影響を与える前に、迫る長いデフレに順応する準備をキッチリ終わらせていただきたいと思う。

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