スタバがコーヒートラベラーなる個人店絶対殺すマンをスタートさせた件

みなさんはコーヒーを普段飲みますか?

1日の中で、いつどこでどんなスタイルで飲むことが多いでしょうか?

最後にコメントで教えてくれると参考になります!

カフェ以外で飲むコーヒーの需要が高まる

「コーヒーはお店で飲むもの」という固定概念は、特に日本のコーヒーシーンにおいてはまだまだ強いかなと思います。

流行を追いかける一部の層を除いては、コーヒーという飲み物自体まだまだ「楽しむ」というレベルにはなく、「常用するけど未知の飲み物」であるという印象が消えません。

そんな中、ここ数年のコーヒー業界では、2016年のワールドブリューワーズカップで優勝した粕谷哲バリスタを皮切りに、「美味しいコーヒーは誰でも淹れられる」というトレンドが沸き起こっています。

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「専門性」や「唯一の技術」がフォーカスされていた時代が終わり、より「再現性の高さ」が重視され、コーヒーを楽しむ消費者の目線との擦り合わせが行われているのです。

それはAIの発達による技術革新も一役買っています。

ハリオが開発したスマートセブンは、登録したドリップレシピや、プロのバリスタが編み出したレシピをダウンロードして、世界基準の抽出技術を家庭で再現できるようにしました。

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GOAT STORYが開発したGINAは、漏斗型のドリッパー内で抽出を止めたり進めたり自分で調整ができ、抽出データをリアルタイムでタブレット等で確認することもできるのです。こちらの器具は世界大会で優勝し、一躍有名となりました。

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それを追いかけるように、浸漬式の樹脂製ドリッパー「clever」や、耐熱ガラスで浸漬・透過どちらもいける「ハリオスイッチ」などの『誰でも美味しく淹れる』をコンセプトにした商品が急増したのです。

このことが今後、一般消費者のコーヒーに対するハードルを一気に下げ、専門店だけではなく家庭でもその専門性を十分に楽しめる機会を作ってくれるのだと信じています。


福利厚生としてのオフィスコーヒーやシェアコーヒーが当たり前になる

ミーティングのコーヒーは外のカフェで経費で、外回りのコーヒーは缶コーヒーやコンビニコーヒーで。

というのが通例だったかなと思います。

結局のところ働くサラリーマンたちにとって、コーヒーは眠気を覚ましてくれるカンフル剤と大差ないのが現状です。

ただ、少しずつ文化が変わってきているようです。

東京の外資系ITのビルには、最近よく有名コーヒーショップが店ごと入っているそう。これらは福利厚生の一つとして、社員は無料で利用できるんだとか。素晴らしいですよね!

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優秀な外国人のエンジニアを雇うには、社内で飲むコーヒーのレベルは必須項目なんだそうです…。笑


同様に札幌でも、オフィスや事務所で楽しむコーヒーの卸売サービスを進めるコーヒーショップが出始めました。

ここでポイントなのは、従来の大企業の安いコーヒーではなく、個人店のマイクロロースターが焙煎するスペシャルティコーヒーがオフィスで飲めるようになるということ。

つまり、眠気覚ましのコーヒーがオフィスに置かれているのではないのです。本当に福利厚生として、休憩中や仕事の合間に美味しいコーヒーが手軽に飲めるようになっているのです。これも素晴らしい!

こういったシェアコーヒーの流れは今後、ますます波及していき、当たり前の光景になっていくのだと予想しています。

テイクアウトの形は欧州を追いかける形に

先日お店の常連さんと話す機会がありました。

むかしドイツを旅行した時に、現地の若者がテイクアウト用のカップを持ち歩いていたそうです。当時の日本は高度経済成長の真っ最中。大量生産、大量消費で使い捨てが当たり前。そんな時代にドイツでは、リユーザブルな製品の概念が既に浸透していたのだとか。

驚きですよね〜!

その当時と比べて、マイタンブラーをカフェに持ち込んでくれるお客さんは増えました。(とはいえスタバですら10%未満でしたが)

この習慣がより浸透していくかどうかは不明ですが、新しい形はどんどん生まれていくように思います。

知り合いのカフェでは早朝限定で、タンブラー交換の月額制テイクアウトコーヒーサービスを行なっており、大変好評の様子。タンブラーはお店で用意して、お客さんは洗う必要もなく毎朝タンブラーを交換するだけ。画期的です。

またスタバでは、「ポットサービス」という、小規模イベントやお茶会向けに象印の大きめポットに、コーヒーを4杯分詰めたテイクアウトサービスを今までやっていましたが、先日のニュースでもっとすごいやつをぶち込んできましたね。

「コーヒートラベラー」です。

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個人店殺しの大サービスやってくれたな…!と思うのですが、仕組みや内容自体はとても画期的。価格も手頃な上に採算性のある設定。悔しいですが、学ぶところが多いです…。笑

ローンチしたばかりで売れ行きは読めませんが、ハマればかなり伸びる分野だし、新しいテイクアウトのスタイルを生み出したなー!という印象です。

僕も今度利用して、レビューしてみようと思います。笑

どんなキッカケであれ、私たちが力を入れるスペシャルティコーヒーという分野が、一般消費者の中で当たり前の選択になる日が来ることを願っています!



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