授業アイデア集等(Salt, for teachers)

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最近の記事

「創世記11章 バベルの塔 ~神様からいただいた力をどのように使うべきか~ 」(福山暁の星小学校 5年生 授業実践報告 吉田幸司)

 創世記11章「バベルの塔」について、授業を行いました。他校でもされていたペーパータワー作りとバベルの塔の話をからめて行いました。小学5年生で行いましたが、中学生・高校生でも、より深めてできるのではないかと思います。 1.「平和を求める祈り」 2.「今日の授業の説明」 ブリューゲルの「バベルの塔」の絵をモニターに写しながら、「バベルの塔」を通して、神さまからいただいた力をどのように使うべきかを考えていくということを伝えます。 3.「天まで届く塔を作ろう(ペーパータワー)! 

    • 毎日の気づきのために・・・    (福山暁の星小学校 吉田幸司)

       福山暁の星小学校では、今年度、教職員の気づきや、担任の先生が必要に応じて児童に学級通信やその他のお話として使えるように、ほぼ1日1話(2024年1学期は全部で65話)のお話(「Stella Maris」)を書いています。現在はこれを教職員用のチャットに流し、ドライブにいれて教職員が必要に応じて取り出せるようにしています。今日はその中から一部を紹介したいと思います。 小学校の授業だけにかぎらず、中学校・高校でのお話などでも使えるものがあれば、どうぞご利用ください。また、ここ

      • 「天地創造のお話から、神さまのメッセージをつかみ取ろう②」(福山暁の星小学校5年生 授業実践報告:吉田幸司)

        本校では5年生の1学期に『旧約聖書』の授業をしています。前回は「天地創造」の文章を国語の手法を用いて全体を俯瞰的に考える授業を行いました。今回は「神」「光」「人間」の記述の詳細を分析し、3つのことから神様は私たちに何を伝えたかったのかをグループで話し合い、発表してもらいました。 目的 「天地創造の物語(神様の行動・光の創造・人間の創造)」を通して、神さまは何を伝えようとしているかを考えよう。 導入  1.平和を求める祈り 2.本日の授業の目的を話す。(目的は上記) 展開

        • 「天地創造のお話から、神さまのメッセージをつかみ取ろう。①」(福山暁の星小学校5年生 授業実践報告:吉田幸司)

          本校では5年生の1学期に『旧約聖書』の授業をしています。また、本校では国語で「フレームリーディング」を用いた授業を行っているため、その手法を用いて「天地創造」について授業を行いました。今回は天地創造の中で最も大切な日について考えていきました。 目的 ①自分が受けた神さまからのメッセージをクラスに伝えることができる。 ②人間が神様から大切にされた存在であることを感じる。 ③神さまが造ってくださっ た世界を大切に育てていく心を身につける。 〇導入  平和を求める祈り 〇

        「創世記11章 バベルの塔 ~神様からいただいた力をどのように使うべきか~ 」(福山暁の星小学校 5年生 授業実践報告 吉田幸司)

          映画紹介『わたしは、ダニエル・ブレイク』

          『わたしは、ダニエル・ブレイク』 2016年に公開され、カンヌ映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞した映画です。こちらは名匠ケン・ローチが、手掛けた作品ということもあり、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 こちらの作品は、イギリスのニューカッスルを舞台にしており、イギリスの社会保障制度と貧困を描いた映画となっています。 この映画の標語である「人生は変えられる。他の誰かを助けることで」とあるように、キリスト教的な視点でみると「隣人愛」の観点から見ることができる映画だと

          映画紹介『わたしは、ダニエル・ブレイク』

          映画紹介「最強のふたり」

          「最強のふたり」 2012年に公開された実話に基づいた映画。この作品は、フランソワ・クリュゼ演じる富豪フィリップとオマール・シー演じる黒人青年のドリスとの交流を描いたお話です。 この作品において大切なところは、いくつかあります。その一つが「対話」であると思います。この映画の中心である2人は、年齢、経済的な背景、人種、家族構成も全く異なっています。そのような2人が、如何にしてその壁を乗り越えていくかがこの映画の魅力だといえます。 本作品は、ユーモアな部分もあり、生徒も見やすい映

          『あんぱんまん』

           今では誰もが知っている『アンパンマン』ですが、原作では『あんぱんまん』でした。  今日はこの『あんぱんまん』を使って、聖書の話をわかりやすくしてみます。聖書箇所は、マタイによる福音書13章10節からの「たとえを用いて話す理由」です。この箇所には、イザヤの預言の言葉が引用されているのですが、以下に転載します。 『あなたたちは聞くには聞くが、決して理解せず、見るには見るが、決して認めない。この民の心は鈍り、耳は遠くなり、目は閉じてしまった。こうして、彼らは目で見ることなく、耳

          「ラノベで宗教の授業は成立するか」      『魔法科高校の劣等生』電撃文庫

          今回のテーマは「ラノベで宗教の授業は成立するか」です。私たち宗教科の教員にとってキリスト教は身近な宗教です。しかし、生徒にとってみればその捉え方は様々です。キリスト教を素直に受け入れる生徒もいる反面、宗教全般に対して懐疑的な生徒もいるはずです。宗教の授業でもテストや成績をつけている学校であれば生徒も評価を気にして、表だってキリスト教を否定的に表現することもないでしょう。しかし、現代の日本において宗教を批判的に捉える人が多いのは周知のことと思います。その前提で、いかにキリスト教

          「ラノベで宗教の授業は成立するか」      『魔法科高校の劣等生』電撃文庫

          シグニス動画フェスティバル 

          シグニス動画フェスティバル、第4回プレイベントを明日5月3日14時から開催致しました。今回のテーマは、「酒井俊弘司教に聞くシグニス動画フェスティバルに期待すること」! スペシャルゲスト:酒井俊弘(カトリック大阪高松大司教区補佐司教、日本カトリック司教協議会広報担当司教) ゲスト:片岡賢蔵(日本基督教団東中通教会牧師、キリスト教動画伝道ネットワーク主宰) ホスト:石原良明(SIGNIS JAPANメンバー、八戸学院大学准教授)

          シグニス動画フェスティバル 

          宗教倫理担当者ワークショップのご案内

          第35回 宗教倫理ワークショップ(研修会)のご案内!今年は大阪賢明学院中学・高等学校の施設をお借りしての開催です。イドバタかいぎで行っている模擬授業を対面で体験できる絶好のチャンスとなります。「こんな授業展開で良いのかな?」「他の人はどんな授業をしているのだろう?」と不安な気持ちを持っておられる皆さん、一緒に良い授業づくりを目指して参りましょう~。学生の皆さんは、割引料金で参加できます。

          宗教倫理担当者ワークショップのご案内

          イドバタ会議「春の黙想会」テーマ:「神はひとり子をお与えになるほど世を愛してくださった」(ヨハネ3.14-21)

          3月10日(日)に「春の黙想会」をイエズス会司祭山内保徳神父の指導のもと上智学院カトリック・イエズス会センターで開催いたしました。 黙想会では、「神の無償の愛」を祈りと分かち合いを通して、深めていきました。個人の祈り、そして分かち合いの時間を長く設けることができ、充実した時間となりました。 分かち合いの方法は、昨年10月に開催された「シノドス」で用いられた「共に歩むための会話(霊的会話)」を意識的に行いました。 シノドスで行われた「共に歩むための会話(霊的会話)」は、学校現場

          イドバタ会議「春の黙想会」テーマ:「神はひとり子をお与えになるほど世を愛してくださった」(ヨハネ3.14-21)

          【聖心女子大学】第 7 回宗教科教育研究会「宗教科のこれからを考える~「安全を教える」教育とは~」

          3月24日(日)に「第7回宗教科教育研究会」がオンラインで開催されました。 宗教科教育研究会は、聖心女子大学哲学科の宗教科教員免許課程によって2018年より開催され、道徳の教科化や宗教科教員の担い手の減少などを踏まえ、これからの宗教科教育を新な姿を模索してきました。 今回は、宗教教育における「安全・安心」をキーワードに、身体や生活の安全から、心の安全(安心)を考え、特に困難、苦しみ、悲しみへの対処する「強さ」をどのように育んでいくかについて、聖心女子大学哲学科の加藤和哉教授に

          【聖心女子大学】第 7 回宗教科教育研究会「宗教科のこれからを考える~「安全を教える」教育とは~」

          長﨑~世界遺産になった教会、ならなかった教会~

          宗教倫理イドバタかいぎ第33回は、小笠原先生が長﨑についての授業を紹介してくださいました! キリシタン弾圧~原爆投下までの歴史や授業での実践例の紹介、資料提供など盛りだくさんのイドバタかいぎでした☺ぜひオンデマンドでご覧下さい。 前編 https://youtu.be/9jF-Z4MIS84 後編 https://youtu.be/JsjkoIgdWj8

          長﨑~世界遺産になった教会、ならなかった教会~

          2月の企画☆長崎~世界遺産になった教会、ならなかった教会~

          長崎に関する二時間分の授業の内容をまとめてご紹介します。 一時間目:キリシタン弾圧に関する内容を、信徒発見に至る大浦天主堂にからめて扱います。使うのはジグソー法です。 二時間目:浦上四番崩れ、そして「旅」から帰った信徒たちが建てた浦上天主堂は、わずか20年で原爆の爆心地となります。広島の原爆ドームと同様に、戦争の悲惨さを伝える遺構として連日観光バスの停まる施設であった瓦礫の旧浦上天主堂ですが、その後、数奇な運命を経て建て替えがなされ今に至ります。その、苦渋の選択の中に、キリス

          2月の企画☆長崎~世界遺産になった教会、ならなかった教会~

          宗教倫理イドバタかいぎ第32回目「宗教科とキャリア教育」

          1月28日に「宗教科とキャリア教育」を行いました☺ 当日は、ミッションスクールの教職員とキャリアコンサルタント等17名の方にお集まり頂きました! 内容: ①キャリア教育とは?(キャリアとキャリア教育の概要、キャリアコンサルタントとは) ②宗教科✕キャリア教育の実践報告(小学校と中学校での事例) ③自己理解ワーク(サビカスの5つの質問より) 動画URL https://drive.google.com/drive/folders/13AwnsmRQ-Inwt4YtLM3

          宗教倫理イドバタかいぎ第32回目「宗教科とキャリア教育」

          絵本「せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子」

          小学校からカトリック学校に通っていた私の制服は、ずっと「スカート」でした。「スカートは可愛いな」と思えるときもあれば、冬の寒い日は「ズボンが履きたいなあ」と思うときもありました。また、下着が見えてしまう、という心配なしにジャングルジムや登り棒を登る男の子を羨ましく思ったこともあります。 近年、といってもこの1,2年ぐらいですが、スラックス(長ズボン)の制服を着ている女の子を見かけるようになりました。「女子児童・生徒の制服はスカート」が当たり前だった時代から、性別に関係なく、「

          絵本「せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子」