株式会社SALT 須賀 大介

1976年生まれ。(株)SALT代表取締役。2012年下北沢→福岡に移住。福岡移住計画…

株式会社SALT 須賀 大介

1976年生まれ。(株)SALT代表取締役。2012年下北沢→福岡に移住。福岡移住計画を立ち上げる。コワーキングスペースSALTなどを運営、デジタル、不動産、まちに関するプロデュースの仕事を生業とする。趣味は登山と釣り。ハイエースキャンピングカー乗り。

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小さなカヤックを漕ぐように

大変化時代の1年間人が集まることを封じられたコロナ時代。凍った雪が一気にコロナ終息と共に溶けていくような、このあまりにも大きな変化の時代。私達SALTは、2023年7月末に21期目の決算を迎えた。 人と人のつながりを創ることが仕事でありながら、それが物理的に仕掛けていくことが出来ないもどかしさ。コミュニティとは一体何なのか?を内省しながら、スタッフと対話する日々。衛生面に配慮し、オンラインも含めた様々な工夫を凝らしながら、物理的なつながりだけではない、目に見えない小さな人と

    • チームビルディングでワークショップをしない勇気〜屋久島で感じた共通価値観のつくり方〜

      チームビルディングで、ワークショップをやらない勇気について。ちなみに、この話は、決してワークショップを否定するものではない。 屋久島での、株式会社ホンプロ取締役全員が集まる合宿。この会社での私の肩書きは、CCOで、CO-CREATIVEつまり共創という役割を頂いている。 今回、代表だった伴さんが会長になり、社長が渡邉謙人さんになり、新体制での推進をしていくためのチームの絆を深めたいという合宿であった。 時間のデザイン、どう過ごすか?プロコーチ資格を保有する自分は、ついつ

      • エリアをつくるホテル〜自遊人hotel編〜

        今月も500キロ以上移動しながら場のデザインのリサーチをしてきた。今月もテーマは、"エリアを変える、つくる宿" 今回も様々な場所を訪れて来たが、半年に及ぶ毎月インプットの一旦の終点は、自遊人の里山十帖。 東京からオフィスを丸ごと魚沼に移し、雑誌を発行しながら米作りを始めた会社を訪ねて 、14年前、30代前半の時に初めて取材で、自遊人の魚沼オフィスを訪れた時の衝撃。こんな経営のやり方があるんだ。なんて本質的なんだ。この人は数字目的じゃなくて自分と社員のライフスタイル、人生を

        • しまなみから尾道インプット旅〜宮本常一の面影を感じながら行く〜

          宮本常一経由→スタジオムンバイ、1000キロ運転インプット。 コロナが溶け始め、人が爆発的に動き出す直前のしまなみ街道のインプットと視察。建築デザインや空間と、オペレーションやサービスの提供の仕方を中心に観察と勉強へ。 常石造船母体の、せとうちクルーズが提供する、県営倉庫リノベホテルU2、文化財ホテル湊のやど、そしてスタジオムンバイが手がけたlog、3泊100万以上の浮かぶホテルガンツウ。造船会社がなぜ観光を手がけることになったか、コロナをどう超えて来たのか、これからのビ

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        マガジン

        • エリアをつくる
          4本
        • 街へのつぶやき
          0本
        • 移住マガジン
          3本
        • ローカルベンチャーのつづけ方
          1本

        記事

          エリアリノベーションを見に行く旅〜コロナ後に街はどう動く?〜

          約1000キロ程車で移動しながら、宿泊、ワークプレイス、街区づくりの視点で不動産活用事例を改めてインプットしてきた。 SALTにエリアマネジメントなどこれまでのコワーク運営を超えた仕事の依頼が改めて入り始めている中で、もしくは、昨年様々な不甲斐ない思いもプロジェクトで感じた中で、改めて九州以外の事例を見に行く事が必要だと感じたので行って来た。 営業、重要会議含む仕事をしながら、長距離移動することがどこまでやれるかも実験的に含めた。つまり、遊休不動産活用分野の究極のワーケー

          エリアリノベーションを見に行く旅〜コロナ後に街はどう動く?〜

          道を歩きながら石を積む

          節目の年26歳で、会社を立ち上げてから20年。今日で46歳を迎えた。 つまり、この小さな会社を経営して20年の歳月が流れたことになる。 明日をも知れない創業期。ありとあらゆる経験値が不足していて、不安とトラブルが毎日のように襲い掛かってきたあの頃から。てくてくと歩き続けて、ふと今日20年という歳月が経過して、節目の日を迎えることになった。 ある意味、経営の時間というものを距離に換算したとして、20年という距離をひとつの目標にしていたところはある。20年歩き続けたらどんな景色

          道を歩きながら石を積む

          最小単位の舞台芸術の豊かさ。usaginingen in SALT舞台裏から。

          昨晩、アーティスト『usaginingenウサギニンゲン』がSALTにやってきて、公演をしてくれた。コロナが少しだけ緩和されている今しかできない、曇天の雲の中から差し込む、晴れ間の光のような素晴らしい公演だった。 今回ウサギニンゲンについての紹介は省く。是非素晴らしいWEBサイトがあるからそちらを是非チェックして見てほしい。 そもそも、彼らと私はつながりはなく、日田の豊かな映画館リベルテの原さんの紹介で、SALTで公演を実現してみたらの一言からこの公演は実現した。ベルリン

          最小単位の舞台芸術の豊かさ。usaginingen in SALT舞台裏から。

          変化の時代とこれからのこと~17期を終えて~

          7月31日。今日で、26歳の時に立ち上げた会社の株式会社としては17期目が無事終わる。『無事終わる』と聴くとなんだかおおげさに聞こえるかもしれないが、この決算の日は毎年そう思う。 東京でちょうど会社が10年を迎えた時の夏、この福岡に移住し2年後に登記を東京世田谷区から福岡市に移転した。右も左も、なんなら上も下もわからない福岡市に移り住んで8年が経過したことになる。この8年どうでしたかと言われれば、移住してよかったと思う。でもひとことではそう言えても、手にしたものもあれば、沢

          変化の時代とこれからのこと~17期を終えて~

          ローカルベンチャーのつづけ方 (合宿編) その仕事のてまえにあるもの。

          ”続く社会”をつくるためには”続く会社”が必用だ移住する前とその直後のことは、前回のnoteに書いた。移住直後に、半分ほどの20名弱になった僕の会社は、福岡で新たなマーケットを切り拓くと豪語して移住して未来をつくりに来たはずが、結局はエンジンが故障した宇宙船のように、福岡という土地に不時着したカタチとなった。 もちろんこんな苦労をせずに、ちゃんと綺麗に着陸している移住経営者も多い中で、なんとも情けないと我ながら思う。東京でやってきたことの真逆を行こうとしすぎた結果だと今は思

          ローカルベンチャーのつづけ方 (合宿編) その仕事のてまえにあるもの。

          持続する社会を、どうやって本気でつくるのか?

          「持続する社会を、どうやって本気でつくるのか?」だれと創るか?どこで創るか?3.11のあの日、私は銀座線で日本橋に向かっていた。突然外苑前で電車が止まった。無表情な東京の住民が、さすがに10分も経って顔を見合わせ始めた。不安がよぎって来たのだろう。 電車内にアナウンスがあった。「ただいま地震の影響で地下鉄が止まりました。次の外苑前まで動きますので、地上にお降りください」 何のことかわからず外苑前の地上に出た。人々がいつも以上に溢れている。商業施設のテレビをみんなが見ている

          持続する社会を、どうやって本気でつくるのか?