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エリアリノベーションを見に行く旅〜コロナ後に街はどう動く?〜

約1000キロ程車で移動しながら、宿泊、ワークプレイス、街区づくりの視点で不動産活用事例を改めてインプットしてきた。

SALTにエリアマネジメントなどこれまでのコワーク運営を超えた仕事の依頼が改めて入り始めている中で、もしくは、昨年様々な不甲斐ない思いもプロジェクトで感じた中で、改めて九州以外の事例を見に行く事が必要だと感じたので行って来た。

営業、重要会議含む仕事をしながら、長距離移動することがどこまでやれるかも実験的に含めた。つまり、遊休不動産活用分野の究極のワーケーション体験をやって来たとも言えるのでこれはこれでSALTスタッフ含む内外にも提供したい機会だと思っている。

エアビーの民泊活用の最優良事例から、最新の不動産投資活用スキームであるnot a hotel、私が尊敬して止まない自遊人の岩佐さんの手掛ける宿まで兎に角、見れるだけ見てきた。それ以外も含めるとかなりのインプットになった。新旧両局の事例を短時間に比較しながら見れた事が非常に良かったので、後日またレポートに纏める。

忘れないうちに。九州からはなかなか足を運べないエリアもどうせならばと、足を運んだ。そのなかでも栃木県那須の黒磯エリアの衝撃がすごい。
いわゆる、地方ロードサイドの街区の空き家、空き店舗、空き倉庫をこれでもかと連続して、魅力的な店舗に変えて行っている。求心力としてのチャウス、SHOZO cafeの存在はもちろん大きい。それによって重力が高まり、魅力的な店舗がどんどん集まってきている流れは当然だとは思うが、それだけでは、地方の街区開発、商店街再生はうまくいかない。今この街が何をして来て、どんな思いがはたらいているのかはまた次回インタビュー交えて正式に申し込み考察してみたい。

新築商業ビルではなく、異なる不動産の空き家、空き店舗の外壁を、グレーで統一していくことで、街に一体感を与えつつ、ガラス張りに白い様々なデザインロゴが静かに主張していて、チェーン店舗ばかりをテナント誘致する地方ロードサイド開発との圧倒的な違いと、街の意志を感じるものであった。

そして、ハードというよりは、コンテンツそのものが、素晴らしい。魅力的で、圧倒的なクオリティ。本物だ。食やプロダクト全てに素晴らしさを感じたし、簡単には真似できない領域までやり切っていることの凄みを感じた。

民間主導のマイクロデベロップメントの理想系としては、山居さんの小田原をベンチマーク、リスペクトしているが、黒磯もまた本当に素晴らしかった。現地に直接の知人がいるわけでは無いので、インタビューもせずに、背景情報はほぼなく、真鶴出版さんで得た柿次郎さんの黒磯本片手のまさに客感視だが、そう感じたし、まだまだ九州でもやれることはありそうだと非常に強い刺激を感じながら戻ってきた。

今日は震災から12年。下北沢にあった私たちの職場と主戦場は、福岡に移って10年が経過した。おそらくこの日がなければこうして地方の街の営みに深い興味関心を抱く事もない。当時震災によって、価値観が揺り動かされ、それで良いのか?という根本的な問いが生まれ、今ここにいる。なんとも不思議な感覚もありながら合掌した。みなさんは今日をどのように過ごされましたか?

20期を終えて半年が経過し、新たなスタート地点にいる感覚の中で、今の意欲についてと、今日この頃のこの感じがどこから来てるのか源泉を見つめ直しつつ。

この話の続きはまた今度。
それではまた。

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