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【Day.47 Adoboは元々スペイン料理だったのか?】

【Day.47 Adoboは元々スペイン料理だったのか?】

フィリピンに行ったことがある方なら、誰しもが食べたことがある、フィリピンの代表的ソウルフードと言っても過言ではないAdobo。

豚肉や鶏肉、または空芯菜などの野菜をニンニク、生姜、酢、醤油、ブラックペッパー、ローリーで甘酸っぱく味付けをした、暑さも吹っ飛ぶ代表的フィリピン料理の一つです。

そんなとても美味しい国民的フィリピン料理のAdoboに関して、たまに議論になるのが「Adoboは元々スペイ

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【Day.46 広島の高校生団体MIGLAXさんとのオンラインイベント実施!】

【Day.46 広島の高校生団体MIGLAXさんとのオンラインイベント実施!】

先日の3月13日、

広島の高校生で構成されている学生団体MIGLAXさんとのオンラインイベントに参加をさせて頂きました!当日は中学生から社会人の方まで幅広く約20人の方にご参加を頂きました。

MIGLAXさんは広島の国際協力や社会問題の解決に関心のある高校生たちによって立ち上げられた団体です。メンバーの中には昨年の1月にスタディーツアーでパヤタスを訪れたメンバーもおり、本イベントは国際協力や海

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【Day.45 男の子と女の子で教育格差はあるの?】

【Day.45 男の子と女の子で教育格差はあるの?】

先日のオンラインイベントでこのような質問を受けました。

なんとなく皆さんは

「途上国では女の子の方が教育を受けられていないのでは…?」というイメージをお持ちなのではないでしょうか?
ユニセフさんが出されている「世界子供白書2019」のデータをご紹介します。

<フィリピンの教育修了率>
・初等教育 → 男の子:89% / 女の子95%
・前期中等教育(中学)→ 男の子:75% / 女の子88%

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【Day.39 10年前の3月11日 フィリピンから】

【Day.39 10年前の3月11日 フィリピンから】

【Day.39 10年前の3月11日 フィリピンから】
10年前の3月11日、私井上はソルト・パヤタスの学生インターンとしてマニラに滞在していました。いつも通りオフィスで仕事をしていた午後に、日本で大きな地震が発生したことをYahooニュースの速報で知りました。

速報を見たときは正直「日本は本当に地震が多いなぁ」くらいにしか思っていませんでした。しかしそれからしばらくして津波が街を飲み込んでいく

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【Day38.パヤタスのごみ山のその後】

【Day38.パヤタスのごみ山のその後】

【Day38.パヤタスのごみ山のその後】
パヤタスのゴミ山が閉鎖してゴミが別の所に運ばれるようになったことはわかったけど、じゃあこれまでパヤタスでスカベンジャーをしていた人はどうなったの?
と思う人もいるのではないでしょうか。

パヤタスでスカベンジャーをしていた人々は、次のような手段で新たな収入源を確保しています。

・ゴミ収集トラックの収集作業員
一日一回4時間程度の作業で、徐行するトラックに

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【Day.37 実は進化している?ゴミ山】

【Day.37 実は進化している?ゴミ山】

【Day.37 実は進化している?ゴミ山】
ここまでゴミ山について少しネガティブな面について説明をしてきました。
しかし2000年のゴミ山崩落事故以降、ゴミ山の運営方法は進化を続けています。

ゴミ山にはその管理方法によって三つのレベルに分けられることができます
・Open Dumpsite(オープンダンプサイト)
ただ無造作にゴミを積み上げるだけのゴミ山(現在は禁止)
・Controlled D

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【Day31.調査事業について①】

【Day31.調査事業について①】

【Day31.調査事業について①】

ライフスキル教育を始める際に、私たちは4つの目標を掲げました。
・実施にコストがかからない
・誰でも手軽に始める、参加することができる
・教育効果が長期的に持続する
・きちんと効果を測定する

特に4つ目の効果を測定する、ためには事業実施までの現状(事実)を把握しておく必要があります。そこで私たちは2015年にカシグラハン地域でベースライン調査を実施しました。

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【Day.30 褒めること、承認すること、エンパワーメントすること】

【Day.30 褒めること、承認すること、エンパワーメントすること】

【Day.30 褒めること、承認すること、エンパワーメントすること】
今月から新たな取り組みとして、スタッフの仕事の成果を讃えて、1ヶ月に1度、フィリピン事務局のスタッフに感謝状を渡すという取り組みを始めてみました。

ぼく自身が出来ているかというと非常に出来ていない方だと思う、「褒めること」や「承認すること」。

高等教育課程のほとんどを日本で過ごしたぼくにとっては、圧倒的に「怒られた」経験の方

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【Day29.まだやってんの?】

【Day29.まだやってんの?】

【Day29.まだやってんの?】
「まだやってんの?」と聞かれることがたまにあります。

23歳からこの団体に関わり始めて、今まで一銭も報酬を受けたことはありませんが、34歳の今でも団体を経営する立場として関わっています。(一銭も報酬を受けたことがないということは経営としては大きな問題ですが、ここではそういうマウントを取りたいわけではないです。笑)

「なぜ続けているのか?」と聞かれる事もあります

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【Day.25 The Kingmaker】

【Day.25 The Kingmaker】

【Day.25 The Kingmaker】
2月25日は「People Power革命記念日」というフィリピンの祝日です。People Power革命とは1986年2月25日、マルコス政権に抗議する100万の群衆がエドゥサ通りに集まり、大規模な抗議活動を行った末に政権交代に至るという、現代フィリピン史における大きなイベントが起こった日でした。

この日、コラソン・アキノ氏が大統領就任宣誓を行い、

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【Day.20 出生証明書取得・リテラシープロジェクト】

【Day.20 出生証明書取得・リテラシープロジェクト】

【Day.20 出生証明書取得・リテラシープロジェクト】
出生証明書の取得支援の具体的な活動の1つは

保護者(主にお母さん)への出生証明書取得支援

です。

出生証明書を取得できていない子どもの保護者の中には文字の読み書きが苦手な方もいらっしゃいます。また実際に取得に必要な情報も知りません。  そんな保護者の方に寄り添い、必要書類の作成サポートをしてきました。

もう1つは子どもへ簡単な読み書

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【Day.19 出生証明書の無い子どもたち】

【Day.19 出生証明書の無い子どもたち】

【Day.19 出生証明書の無い子どもたち】
フィリピンでは初等教育の就学率は他の途上国と比較しても高く、2015年のデータでは95%の子どもが小学校に入学できていると言われています。

しかし言い換えれば5%の子どもが小学校に入学すらできていないということです。
私たちが活動をしているパヤタス地区でも小学校に入学できていない子どもたちがいます。2018年にその原因を調査したところ「出生証明書が無

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【Day14.LIKHAのVision】

【Day14.LIKHAのVision】

【Day14.LIKHAのVision】

LIKHAには3つの目的があります。
・地域の女性たちに刺繍事業を通じて仕事を提供すること
・地域の子どもたちが学校へ通うようにすること
・図書館を運営すること

LIKHAはフィリピンらしいデザインの刺繍をタオルやブックカバーといった日用品や生活雑貨にあしらい、それを商品として販売をします。

フィリピン国内ではサンデーマーケットやスタディーツアーでお

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【Day7.子どもたちへの補習授業】

【Day7.子どもたちへの補習授業】

ソルト・パヤタスが2015年に独自に実施をした調査の結果、学校を中途退学してしまった子どもたちには以下のような傾向が見られました。

・基礎学力が低下してしまっている
・極度の貧困への転落してしまった(家族の死など)
・家庭内で問題を抱えている
・友達からの悪影響を受けている(悪癖の誘い、いじめ)

フィリピンでは小学校でも成績が一定以上に達しなければ次学年に進学することができず、留年してしまいま

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