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突然アメリカの本格ボクシングジムに行く羽目になった話

こんにちは。ボクサーのCheeです。

断酒5か月目の更年期野郎

嘘です。笑
あのね。13歳の息子の方。こんなだった子。

例のディベートやって(今は模擬国連みたいのやってる)、ピアノとヴィオラを嗜みつつ、好きな科目が数学で毎日科学番組とビジネス史を観ている子。この親から生まれたまさかの「ハジメちゃん」。それがですよ。

「お母さん、ボクシングやりたい。」
「はい?」
「ボクシング。」
「え?エクササイズ?」
「う~ん。それじゃないと思う。」
「顔ぶん殴るやつ?」
「それ。」

まじか

「友達がやってるとか?」
「ううん。」
「あんた格闘技とか観ないじゃん。どうして?」
「自分が強くなっているのを確認できる何かをやりたいんだ。」
「ちょっと前にやってた柔術は?あっちの方が実用的じゃないの?」
「あれは技は教えてもらったけれど、周りがみんな大人で本気で組むわけじゃないから面白くない。」
「まああの時はまだ体が子供だったしね。今は身長も大人並みだし大丈夫じゃない?」
「いや。スパーリングとか普段からできるのをやりたいんだ。」
「行きたいジムとかあるの?」
「そういうの全然知らない。」

というわけで、家の周りで通えそうなところを探しました。
が、ほとんどがエクササイズのやつなんですよ。アメリカでさえ。2か所良さげなのがあって、1つはMMA向け。ボクシング、ムエタイ、柔術、筋トレができるとこ。でももう1つはザ・ボクシングジム。MMAの方はウェブサイトでスケジュールが組まれていて、それに合わせて通う感じ。ティーン向けのクラスも限定的だけれどある模様。ザ・ボクシングジムの方はあまり具体的な内容が書いていないんです。

そこでとりあえずMMAの方に問い合わせメールを送ってみました。ところが返信が来ない。こういうとこってさ。そういう対応が丁寧でない事多いのよね。

そこでザ・ボクシングジムの方がまずどんなとこか視察してみようぜって事で、息子と夫を強引に車に乗せていきなり連れて行きました。

俺はそんな殴るスポーツやらせたくないけどな!

地下に続くドアの前で躊躇する夫と息子を後ろに、私がジムにズンズン入っていくと、ちょうどオーナーらしき方がいました。
「こんにちは。急にすみませんが、息子がボクシングに興味があるというので、ジム見てもいいですか?」
「おう。いくらでも見てってくれ。」

中に入ると、いかついお兄さんたちがトレーニングしていましたが、小学生から高校生くらいの子たちもいました。オーナーさんはたぶん60歳くらいですが、現役ボクサーだそうで、ビリー・ブランクスの10倍くらい厳しい感じで子供たちに教えていました。「お前ら子供は弱いんだ!しっかりトレーニングしろ!脇が甘い!そんなんじゃボディ来るぞ!」みたいな。笑

幼児の頃からやっていて7歳ですでに動きがプロみたいな子もいました。

夫と息子はこれでビビッて終わるかな?
と思ったら、

これ!こういうの!
思ったよりいいな!

「入会の手続きやスケジュールはありますか?」
「ねえよ。週5日開いている。月125ドル。キャッシュ。できるだけ来い!」
「わかりました!ありがとうございます!」

今時こんなんあるのか

それからまだ1か月も経っていませんが、息子は目をキラキラさせて練習しています。私も動きを教えて貰っています。スピードロープや二重跳びも一緒にやっています。そのうちミット打ちの相手できるように頑張ります。つか断酒して建設で働いてミット打ちって、あしたのジョーのあれじゃん。笑

眼帯コスプレするしかない

息子は今、あしたのジョーではなくて、はじめの一歩に嵌っています。どっちも東京の下町設定だよね。
はじめの一歩の世界、懐かしいなあ。私の祖父は柔道家で、若い時は北海道でボクシングもやっていたそう。陸軍でしたしね。グリーンボーイだったって聞いてるからC級かな?

先祖がゴールデンカムイな話:

後に祖父母は江戸川区の土手沿いに家を買い、私はそこによく預けられていました。はじめの一歩の風景と似ています。
庶民的で温かい感じ。私はクソつまらねえエリートだらけのボストンに住んでいますが、そういう世界の方が好きです。

ロッキーみたいにイタリア系アメリカンも昔はボクシング強かったので、ボストンの下町、イタリア街にはボクサーの銅像が立っています。

我が家のイタリアンジャパニーズアメリカンのはじめちゃん。今時の子たちは、学校でもしごかれることが無くなりましたが、どうやら自分でバランス取り始めました。

子育て(テキトー)は面白いです。

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