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インフラ維持と少子化

この前、ちょっと少子化の話をしましたので、世界の状況を結構詳しく調べました。

日本、イタリアのように元々「女性は家庭」文化が強いとこだと特に少子化が激しいですね。おそらく韓国もそうでしょう。フランスやスウェーデンなんかは移民増やして一瞬回復しているように見えていましたが、その移民でさえいずれ少子化していきます。アメリカはもうそうなっています。中国でも子供代わりに犬ブームみたいな事が起きています。

つまり政策や文化の違いがあっても、経済状況が良くても悪くても、似たような現象が起きています。先進国の少子化が始まったのはだいぶ前の事なので、とうぶんは止まらないでしょう。それにいわゆる発展途上国も、いずれ同じ道に進むでしょうしね。

ただ面白いと思ったのは、イスラエルは割と安定しているというところです。経済成長もあるようですが、共働きが普通の先進国です。家庭に価値を置いているというのが大きいようです。子宝を喜び、子育てに寛容らしいです。

もしかしたら、少子化が顕著な国は厳しくなりすぎたのかもしれません。それで、自分はこんなだからできないのはしょうがない、親のせい、できる人がやればいい、生まれなければ良かった、もちろん産みたくない、みたいな世論が増えてしまった。

これは危険な方向だと思います。

私自身は何の宗教にも属していませんが、常にこの不思議な世に存在している驚きの中にいます。そして変に考え過ぎず能天気に生きるって大事なんじゃないかと思っている人です。それが宗教だと神様に委ねるとかになるんだろうなと。イスラエルの状況はもうちょっと知りたいところです。

人間が減るのは環境に良いから少子化は良い事、という議論もありますよね。それもあるかもしれません。でも私は人口よりも社会のあり方の影響が大きいと思っています。

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私は土木工事の仕事をしています。仕事の多くは環境保全、インフラ改善、災害防止に関するものです。過去の産物の汚染拡散防止なんかも仕事です。

楽しいですよ。

人間が無茶やってきた事の処理。楽しい話ではないですけれどね。この社会を少しは良くしようというヤリガイがあります。昔の工場汚染だらけの時代と較べたら、今の都市はとてもきれいでしょう。まだまだやれる事は山ほどあります。

私には希望が見えます。

こんな世の中だからって投げ出しても、あなたもここに属しています。

この少子化の世の中、これから世界は技術者、熟練技能者獲得競争になっていくでしょう。これが日本にとってどういう事かを考えると、冷や汗出てきます。

そんなのは移民の仕事?女はやらなくていい?

AI?ロボット?

設計はバーチャル化していますが、設計と現場は全然違います。設計通り建てられる事は無いんです。建設機器もコンピューター化はしていますが、自然の中で一点ものを作る仕事です。設計通りに行かないところを、ビルダーの技術、経験と職人の腕によって修正されて初めて成り立つんです。そんなに簡単じゃないですよ。想定外だらけ。だいたい都市部でさえ、いまだに地面から何出てくるかわからない。

そこまで全部分析して自動化するなんて、遠い未来の話です。日本は移民じゃなくてロボットで~という意見を時々見ますが、何を夢見ているのかと。

楽しいですな。

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