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【消極的交換日記】幸せが苦手⇔宮古島まで

昨日、酉の市で巫女さんをしてきました(皆さん、ご無沙汰しております!)。
最初に描いたのが、ね子さんが巫女舞の衣装、私(荒見)がシスター服というものなのですが、なんだかゴチャゴチャになってしまうな…………。

ちなみに巫女の衣装は寒い。さ、寒。もうこれからの時期の巫女に敬拝。もはやお守り値上げしていいレベル。

🌾2人の自己紹介🌾

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前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、気づけばvol.10。
読者がいるかは分かりかねますが、こんなご時世に事件も起こりにくいだろうにお互い色々起こしたり(救急車のお世話になったり)、あとはここまで続けられた因果に感謝。読んでくださっている何処かの誰かにも最大限の感謝を。

では今回もね子さんからゆるゆる4往復、はじまりはじまり〜🌱


▶︎荒見さんへ

ね子です。

全然本読めていない。月4冊みたいな感じになっている。やばい。語彙力がなくなっていくのを感じている。読書は孤独みたいな話をよく聞きますが私は幸せな時に読みがち。そこからわかる通り私は幸せが苦手です。自ら関係をぶち壊してまで不幸になります。原因はわかりません。悲しいです。本読もう。

体調不良が半月くらい続いてる。何が原因なのかさーっぱりわからない。医者にはコロナじゃないよ〜と言われてはいるけどじゃあこの症状はなんだと問い詰めたい気分。食欲も減り体重も減りとてもつらいです。まぁコロナ太りが解消されるとポジティブに考えよう。

先日かき氷を食べたら体がびっくりしたのか吐いてしまいました。そんなに貧弱になったのか…?ととても不安になったし今後かき氷が食べれないのではないかと悲しい気持ちでいっぱいです。かき氷そこそこに好きなのにな…。あんずぼーが好きなのでめちゃくちゃ食べてるけど吐いたりはしないのでかき氷限定っぽいです。つっら。


▷ね子さんへ

荒見です。
実に1ヶ月ほど交換日記をストップさせてしまいました。理由はこの後すぐ。ではでは、交換日記再開です。

うつ病になりました。正確に言うと、6年前の睡眠障害をきっかけに心療内科に受診し始め、そこから徐々に悪化したり良くなったりの繰り返しで、その中にうつ症状も含まれていた感じです。
今回は自立支援制度と精神障害者手帳の申請のため、病名を付けて貰い「うつ病」となった、そんな経緯。

今まで出来たことが出来なくなるとは、想像以上に怖いことだと思いました。
自分を形成していた「所属」「趣味」「得意なこと」一つひとつがボロボロと崩れていった。今居る場所を辞めた途端、社会とのつながりが無くなってしまう。そんなことはないはずなのに、孤独が、罪悪感が、そう思わせてしまうのです。
今はコンビニと日払い2つを掛け持ちして心を失くして働いています。たまに恋しくなって、苦しくなって、玄関で数時間うずくまったり夜中に友人に電話をかけたりしてしまいます。

焦らなくていいのよ。そう自分に言い聞かせながらこの文を書いている。
本が読めなくても、テレビが観られなくても、ご飯が食べられなくても、文が書けなくても、働けなくても、「自分」はなくならないから。なくならないと思いたいから。

今はただ、自分の価値をお金で還元しながら、精一杯息をしています。

ね子さんは、今なにをして、なにを考えていますか?


▶︎荒見さんへ

ね子です。

親が体調を崩すと私も体調が悪くなる。環境や周りの人間に人生が左右されてしまう自我の薄さが嫌になりますね。
私も名前のない不調により心療内科に通っています。学校に行けたりバイトができていたりなどしたときは通っていなかったのですが今年の春学校も行けずバイトも休みとなったとき一気に崩れました。やっぱりダメだったか〜と私は割と冷静だったのですが周りがあまりにも心配するのでとても心が痛くなりました。例の救急車の話です。

夏は眠れない、季節の変わり目は不調、などなんとなくのパターンは読めてきたのですがなぜかわからないけど歳を重ねるごとに症状が悪化してる気がする。もう長くないのかもしれないとそろそろエンディングノートでも書こうかなと思っているのですが積読残したまま死ぬの?推しの今後は追わないの?などと自分を叱咤激励してなんとか生きています。

推しが好きという純粋な想いだけで今は生きています。人と会う趣味も推しができたらなくなりました。学校がまた始まり私の生活はすこーしずつ不調に傾いていますが推しを見る、聞く、読む。を繰り返して今日も幸せだったなと言い聞かせています。
くだらない日常と言ってしまえばそうだけど私の精一杯がこれなので静かに見守って欲しい。そんな気持ちで書いています。

泣きながら死にたいと思う日々を乗り越えた先は明るくあって欲しい。難しいけど。


▷ね子さんへ

荒見です。
冷感マスクをつけたら寒くて泣いた。数秒前まで猛暑だったのに。いつだって気候は強引だ。

体調不良で日払いを全て辞め収入がほぼゼロになっても、言いようのない眠気や鬱々とした感情に毎日襲われても、家族の大病が相次いで発覚しても、そこまで不幸を感じない自分がいる。
おそらく、感情が麻痺してるからなのではない。レッテルの貼られた苦労は、名前のない不幸よりよっぽどマシだと思うのです。

「うつ病なので」は、ある意味最強のレッテルだ。
学校に行かなくても、働かなくても(働けなくても)、ずっと寝てても、病気なんだから。病気未満の頭痛や肩こりや悲鳴に目を逸らし続けて、楽しいことをやっていても何故かで希死念慮が渦巻く自分の異常さに蓋をしながら「普通」を享受していた私より、「病気」を言い訳に生きて行けるほうがよっぽど楽だ。


いろんな人にヘルプをしました。みんなみんな優しかった。ご飯に、ネカフェに、映画に、連れてってもらった。

初めて、TRPGたるものをやりました。数ヶ月ぶりに向き合うパソコン、相変わらず頭はガンガンしたけど楽しく夜が更けました。
仕事場のコンロで勝手に調理をしました。フライパンを握って、自分で食べたいものを作った。これもまた、数ヶ月ぶりの自炊でした。気づけば、温かいものが美味い季節になっていました。
後輩に声をかけられました。後輩の中での「健全な先輩」がまだ生きていてよかったと思いました。

ほんとは眠気や不況や病気なんかに負けるような未来じゃなかった。でもこれは紛れもなく自分だ。笑えることも増えた。
ぐじゃぐじゃな世の中を整理していこうよ。すこし明瞭になった頭で、不思議なほど冷静な自分と対話した。なんとなく、大丈夫な気がする。
「大丈夫」はときに残酷だけど、今回ばかりは、大丈夫な気がする。


久々に朝9時の空気を吸いました。ひんやりしていて、少し泣けてきた。


🌾折り返し地点(小休止)🍵 

宮古島、伊良部の格言。みんなで覚えましょう。

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▶︎荒見さんへ

ね子です。

交換日記は全てメモに書いてから荒見さんに送っているのですが結構溜まってきました。結構長くやってるな〜という印象。小学生の時にやっていた交換日記は1冊終わったらそのまま終わりだった気がするな…。もともと私が飽き性なので続かないというのもある。しかもすーぐ忘れる。あまり良くないのでそろそろなおしたい。

ここ最近は推しと本との生活を送っています。推しと本があればいい。
私は推しがいると何故か3大欲求が消え失せます。もともと不眠なのでそこはよくわからないのですが、食欲がめっきり無くなった。なんでや〜生きたいんだけど〜。私は偉いので無理やり詰め込んで生きています。この前カキ氷吐いたので無理はしないけど。

推しに対する想いが日に日に強くなっています。本当に尊いという言葉でしか表せない。最推しは決められないのですがあえていうなら高地優吾と松村北斗かな〜という感じです。この松村北斗という男素晴らしくて顔も良くて身長も高くてダンスもうまくて歌もイケイケ。そこに文才がぶつかってきている。そう、文章がいいのだ。私は本を嗜む男が好きなんだけどそのポイントをそっと押している。しんどい。「東海ウォーカー」という雑誌で連載をもっているのでぜひ読んでみてください。ワードセンスがピッカピカなので。高地優吾はいるだけで空気が和やか〜になる才能の持ち主です。そう、いるだけでいいというのがポイント。最高な男です。俺ジャニーズとか興味ないわーという人もいるでしょうがそんな考え払拭するぐらいの実力があります。しのごの言わずにYouTubeでSixTONESと検索しましょう。そこからはもう沼です。好きすぎて書きすぎちゃった…。


▷ね子さんへ

荒見です。
ね子さんの最近の元気そうな姿を見て少しホッとしています。推しの概念があまりないので、何かにはまれるってスゲ〜……とどこか崇高な思いを抱いています。
年50本観劇しても、芝居自体を愛しているかと言われると悩んじゃうんだよな。「どれもそれなりに好き」のスタンスで日々生きている。
どれもいいとこと悪いところがあるからそれなりに好き、と思う。でもそれが誰にでも好かれたい八方美人になるのだと言われた。


唐突ですが、宮古島のゲストハウスでこの日記を書いています。
というのも、どうやら空きが出たらしく、父の友人から「行かないか」と誘われたのがこの病気暇人フリーターの私だったわけです。
ゲストハウスなので、色んな食べ物や人や空気が入っては流れ、なんだか居心地が良い。今月末で営業終了してしまうようで残念です。

私は「旅行嫌い」を豪語しており、というのも、TVや本や映画や展示会なんかと違って、旅行には明確なエンターテインメントが享受されないから(遊園地とかは別だが)。
そこに「自分」が居ないとできない物事って案外沢山あって、例えば料理・食事も、掃除も、仕事もそう。平たく言えば生活の殆どは「自分」が主人公なんだ。それってある意味、一生付き纏う絶望でもある。

「自分嫌い」から「旅行嫌い」が来ていることを知るa.m. 4:30。←激強の睡眠薬を持ってきたつもりなのに見つからなかったせい

この旅はもう少し続きます。だからとりあえず、ね子さんにバトンタッチ。


▶︎荒見さんへ

ね子です。

大学が始まり授業!勉強!バイト!と三重苦で死にかけています。皆さんいかがお過ごしですか?私は元気もりもりです。
最近バイトの掛け持ちを始めました。本屋で働きながら過ごしていましたが夜の時間の暇を見つけてしまいこれ有効活用しないでどうすんの?と思いコンビニでのアルバイトを始めました。
以前勤めていたところに出戻り。知り合いがまだいたのでルンルンしながら働いています。

授業が始まり本が読めない生活に突入しました。本がないと生きていけないので買うことはやめないのですがなぜか読まない。読めない。読む気が起きない。なんなの〜?学校行けるのなら通学時間で読めるのにな〜と思いながら毎日課題に追われています。私の想像してたキャンパスライフはくるのだろうか。

インスタグラムを始めました。以前もやっていたのですがみんなのキラキラ度が怖すぎて一度やめたのですがこんな鬱屈とした人生じゃダメだ!キラキラするぞ!と意気込みまた再開。最近いろんなことを再開させているな…。
今のところ不安な点はありません。楽しくインスタライフを送れているのはきっと推しをフォローしてるからなんだろなぁ。ありがとう推し。ここでも助けてくれるのね。

皆さんがこれを読んでなにを思ってるのかは分かりませんが私は楽しく文を書かせてもらってるので満足しています。ちょうど日記も40回目です。何かお祝いにケーキでも食べようかしら。


▷ね子さんへ

荒見です。
4日ちょっとの沖縄旅が終わりました。普通の女の子に戻ります。
「沖縄の奥地にいる」と知り合いにLINEしたところ、「オクマのほうかな?」と来たのでGoogleマップ先生でオクマを検索。そこで初めて知る、いやここどこ!!?!?!!!
何も調べずに来たにも程がある。現代版ドナドナ。商店で謎のレーズンばかり見かけた。食ってないけど。


突然だが、私は自分が嫌いな人(もともと人を嫌うことは稀だが)にも嫌われたくない。そのことを話した方から「大切な人だけを大切にできるようになれるといいね」と言われた。エ〜!?困った困った。
だって生きるとはどうしようもなく寂しいことを、知っているから。この世に生を受けた代償としての死ぬほど寂しい瞬間を、誰もが経験している(はずだ)から。

誰にでも心の隙間はあって、その隙間の果てしなさを、どうしようもなさを想像するたび、身を削ってでも救いたいと思ってしまう。
それが誰かを傷付けることになるなんて、なんと残酷なんだろう。永遠に解決しないトレード・オフ。このどうしようもなさに苦しいなぁなんて思いながら、本日も薬を飲んだりしています。

家族が重い病気にかかり(言うなれば私も病人だが)、暫くの間「働かなくてもいい」時間が出来た。
自分の調子が悪いときは尸のようにぶっ倒れていて役に立たないが、時間が許す限りの最大限の孝行をしたい。
生まれてきてよかったと思って貰えるような、「貴女のことが大切です」と伝わるような孝行をしたい。

「大切な人だけを大切にする」のは難しいが、せめて大切な人に「大切だ」と、伝えたい。



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