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2020.8.9 安全な国土を子孫に残そう⑦

子孫に安全な国土を残す

問題は、どこにそんなお金があるのかという点です。

実は国内の銀行の「預金残高」から「貸出残高」を差し引いた預金超過額は、2010年11月時点で151兆円に達しています。(いろいろ引っぱり出してみましたが、2010年以降の最新データが見つけられませんでした)

つまり、国内の銀行は151兆円ものお金が余っていて、貸し付け先が見つからない状態です。

その余っているお金を政府の防災投資のために役立てたらよいといのが京都大学の藤井教授の主張です。

手段としては国債を発行して、銀行に買って貰うという事になります。

国債は未来の子孫に借金を残すということですが、それで集めたお金をバラマキで使ってしまったら、現世代の消費のツケが次の世代に回ってしまい倫理的に問題です。

しかし今後、発生が予想される大地震や津波から子孫を守るために、現世代の余っているお金を借りて使うということは、十分に倫理的なことではないでしょうか。

子孫に借金は残りますが、安全な国土という資産を残せます。

しかも、それによってデフレ・スパイラルから脱却し、少しでも明るい日本経済を残せるとしたら、それも子孫のためになります。

つづく…

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