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2020.7.16 暗雲立ち込める朝鮮半島

朝鮮半島の様子がおかしくなってきました。

去る7月10日、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が、青瓦台の裏手の山で遺体となって発見されました。

8日には元秘書の女性からセクハラで告訴されていたので、それを苦にしての自殺と言われています。


朴元淳氏といえば、人権派弁護士として女性問題に積極的に取り組むフェミニスト弁護士として知られていました。

そういった立場でありながら、よりによって部下にセクハラで訴えられたから耐えかねて死を選んだように報道されていますが、そんな単純な話なのでしょうか?

それこそ、セクハラ訴訟については誰よりも詳しいはずです。

仮にセクハラが事実だったとしても、いきなり死を選ぶでしょうか?

なにしろこの人は大物で、次期大統領候補と目されるほどの人です。
そして、誇張なく韓国の反日活動の黒幕です。

2000年に東京で、女性国際戦犯法廷という模擬裁判のようなものが開かれました。

被告も被告人弁護士もいない一方的な裁判ごっこなのですが、目的は慰安婦制度を性奴隷制度と認定し、その罪で昭和天皇を有罪にすることでした。

その主催者を見れば、このイベントが如何に偏向したものか一目瞭然です。

国際実行委員会の共同代表に名を連ねているのは、挺対協(現 正義連)の代表であった尹貞玉(ユン・ジョンオク)氏、朝日新聞記者の松井やより氏です。

そして、韓国代表の検事役が朴元淳氏でした。
他に北朝鮮の工作員が2名、検事役として入り込んでいました。

女性国際戦犯法廷は完全な極左反日プロパガンダです。

朴元淳氏はさらに2011年にソウル特別市長になると、とんでもないことを始めました。

なんと、ソウル市の予算から日本円で約50億円を様々な活動団体の支援に充てていました。

慰安婦像を海外で建てようとする動きが活発化する背景には、このような支援がありました。

また、沖縄県の辺野古で活動する活動家にも資金が回っていたと、ジャーナリストの篠原常一郎氏の指摘もあります。

記憶に新しいところでは、ソウル市内を走る公営バスに慰安婦像を乗せて走らせたのも朴元淳氏でした。

実に常軌を逸した反日の親玉です。

そして朴元淳氏は、文在寅大統領と並ぶ超親北派の主体思想信奉者とされています。

既知のとおり、文在寅大統領は北朝鮮の将軍様にラブコールを送り続けて来ました。

しかし、所在不明の金正恩総書記の代行を務める妹の金与正氏は、なんと南北融和の象徴で、韓国の費用で建てられた共同連絡事務所を爆破してしまいました。

文在寅大統領のことを完全に見下している証拠です。
文在寅大統領の政策の目玉の一つである、南北融和路線が完全に頓挫した瞬間でした。

そして、親北の盟友である朴元淳氏の突然で不可解な死。

明らかに様子がおかしいです。
韓国経済も新型コロナウィルスの影響もあって不調の度合いを強めています。

朝鮮半島に暗雲が立ち込めています。

こんな時、韓国の指導者が決まって切るのが「反日カード」です。

苦しい時の反日頼り。
既に差し押さえている日本企業の資産の現金化もやりかねません。

もしそうなった時、日本政府は、
「慰安婦問題も朝鮮半島出身出稼ぎ労働者問題も1965年の日韓基本条約及び2015年の日韓合意で解決済み」
と言って受け流すだけではなく、慰安婦問題とは何なのか、出稼ぎ労働者問題とは何なのか、日本政府独自の見解を明確に示して欲しいと思います。

反論よりも立論が何よりも重要です。

今では研究者の地道な努力の積み重ねによって、かなり事実関係がはっきりしてきました。

奇しくも、実証的研究で慰安婦問題やいわゆる徴用工問題の欺瞞を暴いた「反日種族主義」の執筆者グループが、元慰安婦や出稼ぎ労働者の遺族から名誉棄損で刑事告訴されましたが、李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大教授ら4人の筆者が、遺族らの代理人弁護士と告訴を支援した「共に民主党」の議員を逆に名誉棄損で刑事告訴するという事態となりました。

良心的な韓国の研究者が命懸けで戦っているときに、日本政府が「解決済み」とだけ言って自らの事実認識を述べないのはフェアではありません。

自らの事実認識を明確にするのは、反論ではなく立論です。

そして、その立論なくして反論は理論上あり得ません。

朝鮮半島情勢が不透明感を増す今、日本政府には是非この点を理解してほしいところです。

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