母とお金とATM①
こんにちわ、Sallyです。何について書いたか、書きたいことがあふれているので(笑)トップの写真を母は教会の花。父は海にしています。まぁどうでもいいのですが。
今回、初めてタイトルに①と付けました。
誰もが気を付けなければならない、高齢者のお金問題だからこそ、きちんと書いておこうと思ったのです。私の経験が誰かの未来に役立つことを祈って、小さなことから記していきます。
01. お金に対する『 認識 』が変わったと、感じた瞬間。
母は、お金の管理に関して厳しい人だった。へそくりや銀行毎に貯蓄、将来困らないようにと、いわゆる「老後の資金」を貯めていた方だと思う。
それを念頭に、私の話を聞いて欲しい。
二世帯住宅と言っても、常に一緒にいるわけではない。
我が家の場合、私の親と一緒に同居しているので、旦那に気を使わせないように、家を建てる時点で、水廻りを完全に分け、トイレも別、お風呂も別、キッチンも別。同じなのは、玄関だけ、という状況にした。
お金はかかったけど、今後のことを考えたらベストだと思ったのだ。
それでも、犬が行ったり来たりするうえで程良い会話もあり、母が高齢者であるうちは特段何も問題はなかった。
転機は75歳だろう。
「今日から私、医療費が1割なの!」
へ~そう。良かったね。
その程度の認識だった。
私の住む地域では、お年寄りは『敬老パス』なるものがあって、ものすごく安くバスや地下鉄で利用できるカードを購入することが出来た。安く乗ることが出来るけれど、歩かないとね!と、買ってはいるものの、そんなに使っているイメージも無かった。
自分よりも年下のご近所の方が、思うように歩けなくなったと聞いては、私は大丈夫、問題なく歩けるわ!
それが、母の自慢だった。
そんな母が変わったのはいつだっただろうか。
別に働いているわけでもない、それなのに、何故か土曜日にATMに行くようになったのだ。
「ねぇ、お母さん。平日にお金おろすようにしなよ。手数料かかるでしょ?」
さりげない一言だった。
今までの母ならば、出来るだけ「手数料」がかからないように気を付けていた堅実なタイプの人間だったから。何も考えずに私は発言したのだ。
すると…
「いつ私がお金をおろうが勝手でしょ! はした金なんだから!」
はした金…?
この言葉に、私は不安を抱いていた。
02. 手数料の有無が理解できなくなった母
それから暫くして、私はふと母をみかけた。
本当に何気ない日だった。母はコンビニでお金をおろしていた。母が持っている銀行口座はコンビニでおろすような銀行ではなく、普通の地方銀行の口座だ。
帰宅した母に聞いた。
『 今日、コンビニにいたよね? 』
「うん、便利なの! コンビニってね、お金おろせるのよ!しかもタダなんだって!御隣さんが教えてくれたの!」
『まって、お母さん、お母さんはそこのコンビニの銀行口座持ってるの?』
「意味が分からない…」
『いや、そうじゃなくて、そこのコンビニの銀行口座を持ってる人なら、無料で引落が出来るけど、他の銀行口座に関しては手数料がかかるんだよ?』
「じゃあ御隣さんが嘘ついたっていうの?!酷い娘だね!」
通帳には、何も記帳されていなかった。
カードを使っていたからだ。
日を改めて、母に言った。
『最近、振り込め詐欺とかもあるし、たまに通帳記帳した方がいいよ』
母は、通帳を記帳したのだ。そして、置きっぱなしになっていた通帳を見ると、大量の「手数料」が記載されていた。
あぁ。うん、理解できなくなったんだな、と。実感した。
03. 家族の言葉を聞かなくなる。妄信的な隣人宗教
年を取ると、家族の言葉を聞かなくなるよ、と。聞いたことがあった。
本当にそうだった。他人の言葉は鵜呑みにして、家族には言い返せるからいう事を聞かなくなるんだろうか。
例えば…炊飯器。
米を炊いたあと、洗うのが普通だ。
隣人が言った。
「 炊飯器のジャーは、洗剤を使わない方がいいんだって 」
母は、炊飯器のジャーを洗わなくなった。軽く水で流して終了。
結果ぬめりは取れず、汚れが溜まる。
そしてまた、隣人に聞いたそうだ。
「 水洗いじゃだめよ、たわしで擦るのよ 」
金物を洗うようなスチールのたわしで擦るようになった。
炊飯器のジャーは劣化し、ボロボロになった。
買い換えても同じなので、もうどうしようもない。
妄信的な悪い宗教のようだ。
75歳を過ぎてから、こういう事が増えていった。
「 病院に行って検査してみない? 」
そういうと、母は嫌がり、拗ねてどうしようもなくなるのだ。
年相応のボケだから!
仕方ないじゃない!
年なんだから!
母に悪知恵を付けた隣人は、普通に暮らしている。悪意は無かったのだろう。あちらも高齢者だ。
わかってはいても、たまに醜い感情がこみあげてくる。
これが一つ目の ターニングポイント だった。
日々、親との関わり方で悩んでいます。割り切る力になるように。いつか私の経験が誰かの救いになるように、noteに投稿始めました。