【ポストカード物語】円窓から楽しむ夏の風景
京都で下車すると、雨が降っていた。
せっかくの一人旅なのにと天気も心も浮かない。
仕方ないのでしばらくぶらぶら歩いていると、紫陽花がたくさん咲いている花園にやってきた。
そこには色とりどりの紫陽花が咲いており、花びらに乗った水滴はそれらをより一層輝かせた。
この景色が見れたのなら雨でも悪くなかったかもしれない。
同居人のことを思い出して少し勝ち誇った気分になった。
彼女とは小学生の頃からの幼馴染で、幼少期から仲が良かった私達は自然と大人になってからも一緒にいるよう