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短歌「ザ・ピース・オブ・サマー」①

もう秋ですね!
夏の間に書き溜めていた短歌34首の前半です。   お手柔らかに…!


1.  2020年の手帳7月8日「蝉が鳴き始めた」と青字で

2.  クールビズの定義を決めなきゃ真っ裸で通勤しちゃう人が出てくる

3.  喫茶店のランチ3回目マスターがしきりに「新田くん」の話をする

4. 「新田くん」はふたつ年上で総務部でたまにコーヒーを飲みにくるって

5. 帰り道すこしだけマスクを外す いのちの匂いがぷんぷんしている

6. じゃあわかった 私が息を止めるから、その間に君は深呼吸して

7. そうめんを茹でるだけ茹でて急に出て行かないでよ ウルトラマンなの?

8. 君が遺したそうめんを食べています そうして月日は流れてゆきます

9. 猫の画像が送られてきた 猫の瞳に映っている君 元気そうじゃん

10.  「この季節の恋は最高か最低」友達はすごく池を見ていた

11. 馬鹿みたいに覚えているよ河川敷 ジッポで線香花火をしたこと

12. 「花火じゃなくて虫除けスプレーしに来たみたい」って笑ってた

13. プルタブをべんべん鳴らして友達は「セッション!」つって強要してくる

14.  「そういえば『セッション』って観た?良かったよ」「摂政?」「なんで?話聞いてた?」

15. クワガタとカブトの区別がつかな…ねぇ、キャベツの画像探すな 分かるわ


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夏の思い出

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